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俺達の丸山先生  作者: ちゃーみん
第一章
2/3

その景色は何なのか

第2話です。

まだまだ不馴れなため、文章量も少ないですがゆっくりとやっていきます。

そこは空間であった。

そこには闇が広がるばかりで。


見えるものは何もない、

喋ろうとするも音がでない。

ただ、感じるのは手に伝わる感触。


俺達は1人じゃないという感覚。


故に安心できていた。

大丈夫、何が起きても乗り越えられると。

彼等は感じていた。



やがて

そこに小さな光が見える。

風を感じる。

光は徐々に強くなり、それに目が慣れてくれば、何が光っていたのかが分かりはじめる。

白い靄。緑の面。青い水、

それが何か、すぐに理解できた

雲があり、森があり、湖、あるいは海が見えたのだと。

その認識が出来ると、身体に異変が起きる。

その異変に最初に気づいたのは、男だったか、女だったか。


とにかくそう、一言だけ呟いたのだ。


「あっ、落ちる」


さて、ここで、重力、あるいは万有引力と言うものをご存知だろうか?詳しくはその授業を受けてみてくれ。


つまり。空からの落下。

異空間へとつなげられたあの渦は、彼等を遥か彼方の空へと排出したのだ。


彼等はスカイダイビングをした経験など皆無だ。誰も彼も、顔をひきつらせて、大きく口をあける。行幸なのは誰1人手を離さなかったことだろう。ただ表情で笑顔のものは誰1人としていない。泣きそうな顔。驚いた顔。気を失いそうな顔。


もちろん、誰も周りの表情は見ていない。

自分のことでいっぱいいっぱいなのだ。


「おぁーーーー!?!?」

「きゃーーーー!?!?」


そして悲鳴。

むかうは地面、もしくは海。

風の影響でどれだけ流されるのか、それは誰にもわからない。


32人の少年少女は、紐無し、パラシュートなしのスカイダイビングを余儀なくされたのであった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「おや、結局こちらに来たのですね」


そう言って、1人の人間が立ち上がる。

見たところ年は50歳くらいであろうか。

メガネを掛けたその風貌は、決してカッコいいとは言えない。

着ている服も、茶の綿パンに白いカッターシャツの様なもの。

丘で空を見上げているおじさんは、そのまま何かに語り掛ける。


「シルフさん、彼等を受け止めてあげてください、そうですね。アルファ平原辺りに自然に着地できるように。あそこなら、冒険者や探索者の初心者さんがたくさんいてるので、彼等を助けてくれると思います」


空の風が一際強く吹き荒れている。

まるでその言葉に返事をするかのように。


「あはは。不安ですか?大丈夫ですよ。彼等を助けるのには理由があります」


そう言って、彼は歩き出す。

キランと、頭部が輝き、彼は目の前の光景ににこりと笑う。

そこに広がるは王都の街並み。

都民300万人を超える人々が生活を営んでいる場所。


「さて、私にできることをしましょうか」


彼は前に手をかざし、何かを呟く。

すると六芒星が空間に現れ、それは徐々に形を変えていく。空間には文字が刻み込まれていき、円形に広がっていく。

俗に言う魔方陣だ。


「静寂なる風よ、私に力を」


そう言って、魔方陣に力を込める。

一際強く魔方陣が輝くと、それは霧散した。


「さて、と。来るべきに備えて、行動しますか。あぁ、そうだ、1つだけ」



そう言って、彼は空に語り掛ける


「少年たちよ、よく学び、よく遊べ。そして、よく育めよ」


ある訓示を並べ、彼の姿は消えてしまった。




さて勇達の運命はいかに。

紐無しスカイダイビング。ただただ恐怖ですね。


そして、謎のおじさん!

いやはや、まだ出てこないと思っていましたが。

彼は一体誰なのか。


ゆっくりと短い文章で進めさせていただきます。

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