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ミツケタ
新章の最初の触りだけ…
「見ぃつけた」
女がニヤリとしながらこちらに向かって歩いてくる。
黒髪を揺らしながら
だが、靴音は全くしない。
「あなたの言う通りにしてみたのだけれど」
周囲に聞こえないような、低い声。
「……分からないことが多すぎるわね」
視線が、まっすぐに刺さる。
「人間の中で、“どう振る舞えばいいのか”」
ほんのわずかに、首を傾ける。
「教えてくれるのでしょう? 提案者として」
その言葉は淡々としているが、 拒否という選択肢は、
最初から存在していないような響きだった。
ギルドのざわめきの中、
彼女とヨハクだけが、別の温度で向き合っていた。
4月19日(日)12時に序章最終話、19時に新章一話更新予定です。
どうぞよろしくお願いします。
カクヨム ー観測される世界で、俺は後ろに通さないー
攻撃も理不尽も、俺は後ろに通さない/MELLBRAN
https://kakuyomu.jp/works/2912051597406412265




