第2章 漆黒の集団(夏目ホノカ編)後編
――――みやくる荘 莉緒の部屋――――
みやくる荘に戻ってから数分が経った。その数分の中で僕は心の中で引っかかっていたことを思い出した。
真瀬莉緒
「そうか…………。僕は…………。」
僕はある決意をした。今度その話をしようと思いながら、作曲をしようと思うと、屋上から楽器の音が聞こえる。
真瀬莉緒
「屋上? 誰かが楽器を弾いているのかな?」
僕は何を思ったのか屋上に向かう。
――――みやくる荘 屋上――――
屋上に行くと、そこにはサイとホノカがいた。
虹谷サイ
「ああ。莉緒。彼女が屋上で演奏したいというから屋上のドアを開けたんだ。」
真瀬莉緒
「なるほど…………。」
虹谷サイ
「この辺でお暇させてもらうよ。じゃあね。2人の時間を大切にね。」
そう言って、サイは屋上をあとにする。
夏目ホノカ
「莉緒さん…………。」
真瀬莉緒
「演奏はどうなの? とても嬉しそうな感じだけど…………。」
夏目ホノカ
「はい。私も頑張ろうと演奏していたところでした。おかげさまで順調な演奏です。」
真瀬莉緒
「そうか…………でも確かに聞こえてきた演奏はとても素敵だった。さすがホノカの演奏だと思ったよ。」
夏目ホノカ
「ありがとうございます。莉緒さんに褒められると私も嬉しいです。頑張ります。」
真瀬莉緒
「ああ。あともう少し…………頑張ろう。」
僕も演奏に加わり練習する。
ホノカとの演奏は相変わらず楽しい。ホノカも楽しそうだし、勝ち負けではないけれど負けられない気持ちが昂る。
無我夢中に練習を行い、休憩をとることにした。
真瀬莉緒
「ふう…………疲れたね。」
夏目ホノカ
「はい。…………莉緒さん。学務課から連絡きましたか?」
真瀬莉緒
「学務課? …………ああ。実習の件? ホノカは参加するの?」
夏目ホノカ
「はい。もちろんです。国語の免許を取りたいと思います。」
真瀬莉緒
「国語か…………! 確かにホノカは言葉遣いが丁寧だから国語の先生にぴったりだ。応援するよ。僕は音楽の免許を取るよ。」
夏目ホノカ
「音楽…………! さすが莉緒さんです。私も実習を頑張ります!」
真瀬莉緒
「ああ。僕も頑張って教員免許を取るよ。さて…………夜も更けてきたし、中に入って練習しよう。」
夏目ホノカ
「そうですね。そろそろ迷惑な時間帯ですからね。行きましょう。」
僕たちは屋上をあとにして、音楽部屋で作曲のアレンジの練習に取り組んだ。
――――みやくる荘 莉緒の部屋――――
真瀬莉緒
「ふう…………今日は疲れたな…………。」
しばらく横になっているとチャットの着信音が鳴る。
真瀬莉緒
「誰からだろう…………?」
チャットを見る。…………メイからだ。僕はチャットの中を見る。
名雲メイ
(今度のサークル活動の日程が決まったよ。今度の土曜日。幼稚園の運動会の音響をやるみたい。)
音響か…………子供たちのかけっこや大玉転がしのときの曲を演奏するのだろう。
真瀬莉緒
「面白そうだ。返信を…………っと。」
僕は返信を送るとまた横になった。




