12 ウサ耳の少女?
俺は、光の柱が伸びた方に向かって全速力で走る。途中、数体のオーガも見つけたので、斬りつけ倒しながら進む。途中、俺と同じ速度で すたたたたたた! っと駆けつけてくる少女がいた。
「さっきの凄い人だ~ぁ!早いね~ぇ!凄いね~ぇ!うんうん~っ!やっぱすごい~ぃ!ウチ感動したよぅ~」
「だ、誰?!」
よく見ると、この少女はラビット族の少女じゃないか。ギルドからの支援部隊の少年兵かな?
「もしかすると、支援部隊の子?」
お互い、走りながら喋り続ける。少女はこっちをニコニコしながら見てくる。
「そうだよ~っ。部隊の人達に置いてかれちゃったけどね~っ。お前は走り以外何もできない~って…。」
「それはひどいね…」
「あったまきちゃったけど~。ちょうどさっきオーガにやられそうになった所を凄い人に助けられたんだよ~っ!」
凄い人ってなんだよ!誰の事?!まさか俺?誰の事なのかわからないからとりあえず、こう言うしかない…。
「ほえー…」
「ほえーじゃないよ~っ、凄い人は凄い人の事だよ~っ」
だから誰やねん!?
「あなたの事だよ~っ!ばっさばっさと~っ、斬る~っ!斬る~っ!き~り~つけ~る~っ!あの姿はウサ神様の化身だよ~っ!」
「ウサ神?」
って…、なんだよそれ!初めて聞いたぞ!
「ん~っ?ウチの妄想の神様~っ」
なんだそりゃ!?疲れるぞこれ…。
「んで、君はなんで俺の後についてくるんだ?」
「凄い人についていけば~っ、安全かと思った~っ」
「まぁ、邪魔しないなら… 安全な場所までならいいぞ?」
俺は、道を塞ぎこちらを待ち構えていた障害物のように目の前にいたオーガがX斬りで仕留める。オーガは訳が分からずドスンと大きな音をたてて倒れこむ…。
「あはは~っ!!凄い人は凄い~っ!!ウチ惚れちゃいそう~っ!」
「なんだよそれ!?」
「凄い人は何処に向かってるの?」
「さっき向こう側が光ったんだ。そこに向かっている。俺の知り合いが隠れているから不安なんだ。」
「ふぅ~ん~っ… なんかメスの匂いがしたよ~っ!」
「そんなんじゃないよ…。」
………。
……。
…。
近くまで来た。ヒナルがいる宿舎前なにやら外が騒がしい。兵隊宿舎の前に数体のオーガが居座り、今にも中に入ろうとしている状態だ。中の状況が把握できない。
「凄い人! ウチも援護する~っ!」
「助かるよっ!」
俺は、そう答え剣を振り下ろす!
ズバッとオーガ一が気付かない内に体を真っ二つに両断する。
「グガガガガっ!!」
数体のオーガがこちらを見るや否や、ウサギ耳の少女が弓を放つ。
「ウチだって~… ウチだって~っ!やればできるんだよ~っ!!」
ウサギ耳の少女が矢を放つと、普通の矢じりがついた矢が白い閃光を放ち高速でオーガの首に向かっていく。
「は、はれ~っ!」
変な声をあげるウサギ耳の少女だったが、声を出すと同時にオーガの首がごろっと切断された。
「えっ!?」
俺は変な声をあげてしまった。その間に残るオーガも俺は仕留めた。
「いやいやいやいや~っ、おかしっしょ~、これ~っ!?ウチなんもしてないよ~!」
少し更新しました。
ただの趣味の範囲で相変わらずな自己満足な作品です。申し訳ありません( ;∀;)




