12.ようやく本題です
たくさんの評価&ブクマ本当にありがとうございます!!
ヴォルフの話が終わると、ナターシャはケルベロスとヴォルフを一旦部屋から追い出した
その途端、部屋の空気が一変する
静寂の中、時計の針の音だけが響いている
重たい空気が流れる中、ようやくナターシャが口を開いた
「ギル、昨日の事、そして今まで隠していたことを正直に話しなさい」
「...はい、昨日の話からするね。実は…」
今更なのだが、私はずっとナターシャに嘘をついていた
私を拾ってくれて魔法や剣術…色々なことを教えてくれた恩人に隠し事をしていたのだ
その事実が私に重くのしかかる
自業自得でしかないのだが、もしこれでナターシャに嫌われたら…いや、それだけで済まず捨てられたらそう考えたら後悔と恐怖が頭に浮かぶ
しかし、嘘が通じる相手ではない
だから、これ以上嫌われないように捨てられないように全てを包み隠さず話した
昨日の魔物とのバトルのこと、魔法が何種類も使えるようになったこと...そして、ナターシャに拾われる前のことも…
だが、一つだけ…前世の話だけはしなかった
これは、これだけはどうしても説明する気にはなれなかった
「これが、今話せる全てです。...でも、ナターシャさんにまだ話せないことがあるんです…だけど、いつか絶対話します!!...嘘をついてごめんなさい!隠し事ばかりでごめんなさい!!」
最後は震え声になりながらもきちんと謝罪し頭を下げた
すごく怖かった...でも、悪いことをしたのは私だ
だから、どんな罰も受けるつもりだった
しかし、ナターシャはため息をひとつつくと私の頭を数回撫でた
突然のことに私は固まってしまうが、ナターシャは気にせず話し始めた
「確かにね、昨日は私も怒っていたよ。指定した魔物よりワンランク上を狩ってくるしお前ボロボロ...お前が全魔法を使えることには驚いたが、それ以上に力を過信し戦ったことに対しての怒りが強かった」
ナターシャは一度そこで話を止め、私の顔を両手で包み顔を上げさせる
顔を上げると怒っていると思っていたナターシャの顔が辛そうに悲しそうに歪んでいた
「でもね、今は違う。ギル...お前の話を聞いて私もお前の立場なら絶対にそうしてしまう...それに、私だってお前に言っていないことがある...だから、私にお前を怒る資格はない。それなのに、お前に辛い話までさせて悪かったね」
「そ...そんなことない!!私が何も言わなかったから!家族なのに...家族なのに!ナターシャさんに隠し事ばかりしてたから!だから、ナターシャさんは何も悪くないよ!!!」
思わず、私は立ち上がる
ナターシャにあんな顔をさせていた原因が私だと知って心が今にも張り裂けそうだった
「本当にお前は優しい子だよ...私はお前の本当の親ではないし頼りないかもしれない...でも、頼ってほしい...そのことで、お前を軽蔑したり見捨てたりなんか絶対にしない。自分一人で抱え込む必要なんてないんだよ?世界が敵にまわろうと私はギルの味方なんだから」
ナターシャの言葉に涙が零れ落ちる
言いたい言葉は沢山あるのに上手く言葉が口からでない
そんな私の様子を見てナターシャは笑いながら涙を拭いてくれた
「なんだい、なんだい!可愛い顔が台無しだよ。ほら、涙を拭いて。今後についてさっさと決めるよ!」
「うん...うん!ありがとう、ナターシャさん!!」
ようやく出てきた言葉はありきたりな感謝の言葉だった
でも、ナターシャは満足そうに笑ってくれた
私は無意識に自分で背負いすぎていたのかもしれない
腹を割ってナターシャと話した今はとても清々しい気分だった
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あれから、今後について話し合った
その結果、私の提示属性は光と風になった
それと同時に属性の曜日別魔法訓練が始まる
私が間違えて他の属性を使わないようにともしもの時のためにというのが理由だ
それだけじゃない
仕事の効率を上げるため三ヶ月後に一週間だけ私一人で王都の仕事をすることになった
ナターシャはというと王都周辺の村を回るらしい
最初は、私なんかにはまだ早いと辞退したが、ナターシャの説得と三ヶ月の猶予、そして、隠し事をしていた罰...とまで言われたら断れるはずがなかった
それに、もしとても忙しくなったらレイラ達に手伝って貰えばいいと軽く考えていた
私は、自分が巻き込まれ体質だということをまだ知らない
だからこそ、これからのことも予測できるはずがなかった
ギルバート・アルダンテの苦難はまだまだ続く
事件の連続になってしまうので、次回は少し休憩で_( _´ω`)_
ケルベロスVSヴォルフの戦いをお送りします!
もしかしたら、早めに更新できるかもしれないので頑張ります!!




