表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
origin【オリジン】  作者: 黒い犬
イナセ誕生編
2/61

2 何者

「あら?起きちゃったの?」

 空腹が消えて、しばらく眠ってしまっていたらしい。

 そして目覚めると、やはりミーヤンがいた。

 ここで僕は今までずっと疑問だった事をミーヤンに打ち明けることにした。

「あの、僕は何なんですか?」

「貴方は……私の子供よ」

「そうなんですか……あと、霊素ってどんなものかお聞きしても?」

「うーん……分かりやすくいうと、私達の体を創ってるものが霊素なの。私達のエネルギーでもあるわ」

「なるほど。それと、霊素は普通はどのようにして補給するのですか?」

「いい質問ね。私達幽霊種(ゴースト)は月の光を浴びて霊素を補給するの。でもまだ貴方は赤ん坊だから私の乳を飲まないと霊素を補給できないのよ」

 そうなんだ。

 …………ん?そういえばさっき僕のお母さん幽霊種とか言わなかったか?

「あれ?僕は人間ですよね?」

「そんなわけないじゃない。私達は幽霊種よ」

 僕が人間じゃないだって!?

「それにしても不思議よね。普通、幽霊種は成長が異常に早いとはいえ生まれてから一日も経ってない赤ん坊が、自分について親に尋ねてくるんだもの」

 ん?言葉を喋れるのは当たり前ではないのか?

「それに、真っ白な髪と赤い目……」

 少し考えるそぶりを見せてからミーヤンは黙り込んだ。

「お母さん?」

「貴方…………まさか、アルビノ個体!?」

「何ですか?それ」

「突然変異、といった方が分かりやすいかもしれないわね。要するに、通常とは異なった形質を持った個体のことよ」

「そうなんですか…………」

 アルビノ個体かあ…………

 よく分からないけどなんか特殊ってことかな?

 話し過ぎたせいか、また眠くなってきた。

「おやすみなさい、お母さん」

「おやすみ、イナセ」

 僕は眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ