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4コール
夜十一時を回った
眠りにつけない。なぜか
それは、バイブレーターに怯えている。わけでもなく、ただ、ただ、スマホを確認する。
通話ボタンを押す。
「もしもし」
「もしもし、ワンコールで出るとは素晴らしい心掛けだね。」
「なんだか寝付けなくてな」
「じゃあ私が子守唄、歌ってあげようか?」
「楓の歌は、騒音になって余計に眠れなくなる」
「何それ?みんな上手いっていってくれるもん」
「それは我慢してるだけだよ」
「そんなわけないじゃん。もう歌うから、いいね、歌うよ」
「いや、まてまて、」
「うっそーん」
「またこのパターンかよ」
「本当は隣で寝たいの?」
「は?おまえっ、なに言って」
「うっそーん。冗談でしたー」
「おぃー」
「じゃあ一緒に寝てあげるから寝なよ。おやすみ」
「おやすみ」
なんだよ隣で寝たいって




