表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

1コール

 深夜0時をまわった。

 俺は自室でゴロゴロをしていた。

 するとスマホにやつから着信が来る。


 少し躊躇(ちゅうちょ)したあと、通話に出た。


「もしもし」

「おそい」

「今何時だと思ってんだ!」

 学校では、無視していたのに、夜の声だけはあの時みたいだった。


「深夜0時だよ」

「そうですね」

「学校では話しかけないで」

「なんで?」

「いいから、恥ずかしい」

「良いじゃんか、それくらい」

「学校で颯人(はやと)(うわさ)になるのが嫌」

「僕も(かえで)(うわさ)になるのは嫌」

「じゃあちゃんと守って」

「わかった」


 少し間が空く。



「今は話していいからね」

「うん」

「学校さ、つまんないよね」

「そう?」

「はーくん、ーーあ、間違えた。颯人(はやと)だってそう思うでしょ」


 その呼び方に胸の奥が少しだけざわつく。


「別につまらなくはないけど、この前は、綾香(あやか)と一緒にショッピングモールに行ったりするくらいだな」


健二(けんじ)は人気者だしねー。綾香(あやか)ちゃんは可愛(かわい)いからね」


(かえで)、何その言い方?」


「だって本当のことでしょ?」


(かえで)だって普通に可愛(かわい)いだろ」


 通話の向こうで、息をのむ気配がした。


「……ふーん」


「ふーんってなんだよ」


「前みたいに呼ばないんだなーって思っただけ」

「……」

「そろそろ寝るね。じゃあね。はーくん」


 通話が切れたあとも、「はーくん」その言葉だけが残った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ