↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
43/54

御客様

おはようございます。


ええ、もちろん、復活しました。とっても良く寝れてしまいましたよ!


ただ、ただ、申し訳ありません!おはよう、ではないかもしれません…。


「た、太陽の位置が高い…。」


ばっ、と時計を見る。


あ、因みにこちらでも時間の概念は一緒です。ただ…目覚まし時計というハイテクノロジーの物が、ありません。


お陰で、もう10時!良かった。まだ辛うじて朝でしょうか?…て、そうではなく!


私は日頃7時には起床し、グレースさんと共に9時には王宮に出発しています。


…つまりは、寝坊です。わかってます、ええ、悪いのは私です!でも、でも!アイリーンさん、何故起こしてくれなかったのですかぁ!!


「お目覚めですか?」


「お、おはようございます?マリーさん、メリーシアさん。」


思わず挨拶が疑問形になってしまいました。


寝過ごしたからでしょうか?いつもは朝はアイリーンさんが一番に顔を出してくれるのですが…。


そんな私の疑問を、相変わらず分かりやすいらしい表情から読み取ったのか、メリーシアさんが元気に教えてくれます。


「アイリーンさんは、その、お…あ、いえ!大切な御客様の方に行っています!」


「お…」のくだりでメリーシアさんが、マリーさんに足を踏まれていたのは気のせいでしょうか?まさか、苛め!?いえいえ、このお二人もアイリーンさん同様、普段から申し訳ない程世話を焼いてくれていますが、そんな風には見えませんでした。


…気のせい、ですよね?


「えっと、グレンリードさんの御客様ですか?」


と聞くと、今度はマリーさんが答えてくれます。


「グレンリード様、というか、グレース様というか…」


あれ?グレースさんもまだお屋敷におられたのですかね?お仕事は?


そう、私が疑問に思っていると、


「ハナコ様!まずはご入浴を!昨夜はそのままお休みでしたので!!」


と、メリーシアさんがおっしゃいましたので、その通りに甘えさせていただきました。




あれから、贅沢にも昼間から入浴しさせていただきました。今は朝食とも昼食ともいえないご飯待ちです。


グレースさんはやはりお仕事に出掛けていて、グレンリードさんも同様です。


王宮であんな事件があったばかりですもの、宰相様と唯一の宮廷魔術師様が行かなければ、ということです。


グレースさんには、お仕事、置いて行かれてしまいましたが、気を使って下さったのでしょうし、恥ずかしい姿を散々見られてしまい、恥ずかしいやら何やらで、すこしだけ、ほっとしてしまっています。


何より、王様にどんな顔をして会ったらいいのか…


「ハナコ。」


うぅぅ。一晩ぐっすり寝て復活したはずが、王様の事を考えると、何だか胸がモヤモヤします。


「ハナコ?」


そう、王様の声。昨日、最後に聞いた声、とても寂しそうでした。


「ハナコ…」


「もう、なんですか!王様。私は今王様について考え……………。」


って、あれ?なんで…


「なんで王様がここにいるのですかっ!?」


王様の事を考えていたら、後ろに、王様がいらっしゃいました…。









「話が、したい。」


そう言われて、何故か真っ昼間からカッパニーニ邸にいた王様と、お庭の散策をしております。


ご飯、食べ損ねてしまいました。


「昨日は、すまなかった。」


そんな、自分の腹の虫の心配をしている私に王様が謝ります。


「すまない。だか、ハナコ、俺は、ハナコに側にいてほしい。そして、守りたい。」


王様のスカイブルーの瞳が私を捕らえる。グレースさんの優しい瞳とは全然違って、熱をもった、熱い、視線。


「王様の、側に?」


「ああ。」


風が、頬を優しくなでる。髪を緩く背中で結っていたリボンが外れて、風がさらっていく。


「ハナコ…」


王様の声がすぐ側で聞こえるとおもったら、いつのまにか、抱き締められていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。