表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/54

王様の場合 1

一週間ほど前、王の庭で変な娘を捕らえた。


珍妙な格好、恥ずかしげもなく足を出した格好で、突っ立っていた。


美しい黒髪で、絶世の美女ではないが髪と同じ色の、黒曜石のような瞳は写すもの全てを吸い込みそうだった。


背格好やあどけない顔つきから子供だと思ったが、17だと騒ぎたてる。


確かに成人している年だか、とてもそうは見えない。


それが気に入らなかったのだが、俺の目を節穴だと言い出した。


王である俺に向かって、だ。


とんだ田舎者だ。俺のことをやたら王子と呼ぶが、この国に王子はいない。そんな事も知らない田舎者が、どうやって王の庭に忍び込んだのか。警備の見直しが必要だ。


このような田舎者、不敬罪でその場で切り捨てても良かったが、とるに足らない小娘の血で、この神聖な庭を汚すこともないと思い、とりあえず地下牢に放り込んだ。


それから一週間、煩い貴族共を黙らせるための後宮の準備に多忙を極めた。


あの無礼な娘の事など忘れていた。


その知らせは突然だった。


かつての俺の教育係で、現宰相は事も無げに言ってのけた。


「そうそう、そういえば、王。我が父か罪人を脱獄させたそうです。」


「………は?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ