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2ー3

 つまり、魔力を測定するくらいなら、プラグ男爵とコーダー夫人がいればいいってことか。


 それならなんであたしも行くことになってるのだろう?


「ミカリン・アールグレイ。そなたは昨日、野盗に襲われた際、レンチを振るうのを躊躇したそうだな?」

「はい。レンチは重いですし、殺しちゃったら後味悪いですし」


 って、なんで知っているのだろう?


「丁度そこに、このジェインが潜伏しておってな。もしもの時は飛び出す準備をしておったのだ」


 なるほど。それで全部知ってるってわけか。


「そなたのレンチを貸してみろ」


 あたしはジェインさんを介してレンチを陛下に渡した。


「これを軽くして、持ち手を滑らないように加工する。さらに打撃が致命傷にならない程度のダメージを与えられるよう加工する。……どうだ?」


 あたしはジェインさんからレンチを受け取った。


 軽い。これなら戦えるかもしれない。


「すごいです。あたし、がんばりますっ」

「では、旅の一味となってくれるのだな?」


 あたしは一瞬ユイニャンを見た。


「はい。ですがもし、ユイニャンが最強の魔女となってしまったらどうするのですか?」

「その時は魔力中和剤を投与させてもらう」


 あっさりした答えに、そんなものなのか、とあたしは安堵した。


「では、ジェインも含めてこの一味で旅をしてもらいたい。よいな?」

「はっ!!」


 みんなは元気よくあいさつをした。


 一夜にして冒険の旅が決まるなんて、想像もしていなかったよ。


 ユイニャンは不安そうな顔をしているけど、エリオット様が一緒だから大丈夫だよね。


「これは我が作ったあたらしい魔力測定器だ。測定器が異常値を感知したら鳴るようにできている。これをそれぞれに渡しておこう。


 ジェインさんは、一人ずつに腕に着けられる魔力測定器を配った。


 なるほど、軽くて付けているのがわからないくらいだ。


 やっぱりロイヤルミルクティ国の国王陛下ともなると、なんでも作れちゃうんだな、なんて感心していると。


「それでは、健闘を祈る」


 そう言って、陛下は下がっていかれた。


 残されたあたしたちは、それぞれ自己紹介をする。


 こうしてあたしたちは、その足で旅に必要な防具屋へと向かうのだった。


     つづく



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