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大魔法使いフローラルの遅刻記録。  作者: 炭酸水。
神代市校外学習編
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34. 魔法の良さ

32話の男が使った魔法の名前を『魔力奪取』から『魔導奪取』に変更しました。

「あ?しつこいな。おまえ、死にてえのか?!」

男はマヨーナの方を振り返る。


マヨーナは泣きながら叫ぶ。


「今日はみんな、楽しみにして来たの!!!」


「みんな、魔法で笑顔にしたいからここにいるの!!!」


「魔法で人の笑顔を奪ってなにがしたいの!!??」


フローラルはマヨーナに目を向ける。

「マヨーナ…!」


「…分かった。まずおまえから殺すっ!!!」


魔法で強化された筋肉ムキムキの男はマヨーナに向かってまっすぐ進む。


「この拳でも喰らええぇぇぇ!!!」


「はぁ!」

マヨーナは恐れて目を瞑る。

「く、空気よ。かたま…」


フローラルは慌ててマヨーナの方へ向かう。

「ダメだ。何もかも間に合わない…!」


拳がマヨーナにぶつかる瞬間。

一瞬にしてレーラ先生がその間に入ってくる。


そして拳を振りかざす。


「遅れてごめーんっ!!」


『ドオォォオン!』


フローラルはその場で立ち止まる。


「レーラ先生?!」


レーラは男の大きな拳を受け止める。


「ぁ、ああ。ごめんね。先生なのに来るの遅くなって。」


マヨーナは目を恐る恐る開ける。

そして戸惑う。


「…え?先生!?」


「早くここから逃げなさい!」

「フローラも!!」


「でも、先生が!」

フローラルは立ちすくむ。


「先生のことは良いから!」


「は、はい!」

「さ、行こうマヨーナ。」


「うんっ!」


2人はその場から走って逃げる。


「くそぉ!計画が無茶苦茶だぁ!」

男は怒りに満ち、そう叫んだ。


「おまえの目的はなんだぁ!?」

レーラも怒りに満ちて聞く。


すると、殴り合いが始まる。

周りは2人の拳がぶつかることで、あたりの物が吹き飛ぶ。


「俺はなぁ…大量の魔力を奪って、大悪党魔法使いになるんだよ!」


「無茶苦茶だな!魔力容量もろくにないだろうに!!」


「ははっ!俺はおまえらとはちげぇ!!成長スピードってもんがよぉ!!」


レーラは汗を流す。

「なんで私はいつも、変わったやつが相手になるんだ…!?」


2人が殴り合ってるなか、レーラ少しずつ、押されていく。


「グハァッ!!」


「はぁ…はぁ…はぁ…!!」


レーラは膝をついて、息切れる。


(体が動かない…!!)

(こいつ…単純に力が強すぎる!!!)


筋肉パワー型のレーラでも手強いということは、この男はそこら辺にいる犯罪者とは違う。


男は笑顔でレーラに向かって言う。

「あぁ?こんなもんか?!」


(こ…んな…もんじゃ…ないよっ!)


「ま、その方が都合良い。じゃな、先生。俺の名前は、グランドリフト。」

「いつか、大悪党魔法使いになる男だっ!!」

「誰にも見下されない力を手に入れる!」


「まだだ…!」

レーラ声を振り絞って言う。


(警察が来るまでは、ここで持ち堪えないと…!!)


「グランドリフト。まだだ!!」

レーラは立ち上がる。


「ん?」




(あの頃…!)

レーラは思い出す。


私は教えてもらった。


私、レーラがフローラル討伐失敗した時だ。

私は本当の魔法の良さに気づけていなかった。

そして、彼女が気づかせてくれた。


「おまえに負けた。つまり私はもう本職を失う。」

「私はこれからは本当に先生になるだろうな。」

私は仰向けになってそう語った。


「そか。まぁ良いんじゃない先生。」

フローラは、さっき戦っていた表情とは全く違う明るい笑顔でそう言った。


私は不思議に思った。

「なんでだ?」


「これから、もっと沢山の魔法を知れるんだよ!この学校で!」


その瞬間、私は彼女からなにか大切なものを教えてくれた気がした。

思わず声が出てしまった。

「はぁっ。」


「楽しみだね。レーラ先生。」

フローラルは笑顔でそう言った。




レーラは手を強く握りしめる。


「私は…レーラ先生だ!!」

ごめんなさい。一応、活動報告でもお知らせをしたのですが、また明日(6月23日)から二週間ほど休まさせてもらいます。その分、今よりもっと面白いものを読者の皆さんに届けられるよう精進して参りますので、どうか『大魔法使いフローラルの遅刻記録。』をよろしくお願いします!!!

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