第8話『ゲリラ、せいや!』
目を疑う。耳を疑う。理由なんていらないさ。目の前に井筒さんがいるんだから。
井筒さんは、相変わらずジャージ姿だった。
ただ、記憶のそれと違うのは顔は黒を基調にペイントされ、木の葉の冠のようなものを装備していらっしゃる。
いつからあなたはソルジャーに…?
井筒さんは、まるでいつも通り。学校で話すように僕に話しかけてくる。
なんでも、事の経緯は単純明快で僕の想像通りと言っても過言ではなかったらしい。
僕らの隠れたあの箱はゲリラの武器を運ぶためのものだったらしい。あの夜中に運び出すはずが警察に嗅ぎつかれたわけだそうだ。
なるほど。高校生の軽い悪戯にしては警察がマジだったわけだ。
そして僕らがいることに気づかずに運ばれ…僕は目覚めるたびに頭を打って…今は南米のジャングルだとさ。
おいおい。ありえるのかい?
もはや都合がいいって言葉すらおこがましい。
僕が目覚めないからあそこに寝かしておいて皆さん(ゲリラ)はこの隠れ家に物資を運んでたらしい。
そんでもって僕の様子を見に来たらもぬけの殻。
探してくれたそうな。
ちなみに、このゲリラの皆さんは別に反政府ゲリラとかではなくて、お金で動く傭兵軍団みたいなものらしい。
僕は驚いていた。
この現状に。
なによりあのおっとりした井筒さんが一人でこのゲリラと会話し、僕らを殺さないように話を付けたということ。
目の前でゲリラの皆さんとすでに打ち解けてる感じだし。
夢かとおもって頬をつねりすぎて自傷癖があるのかとゲリラさんたちに心配されたぐらいだ。
ああ、マジなのか。これはマジなのか。
洞窟の奥に案内される。小さなスペース。
「ここがとりあえず私たちの生活スペースらしいですぅ☆」
あら、ありがとう。っておい!
言葉にならない言葉を僕がわたわたと発してると井筒さんが驚きの言葉を発した…。
それは…




