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「……き…明…明、どうしたの?」


どこからか声がする。

「明?朝だよ〜起きないとご飯なしだよ?」



ゆさゆさと体を揺すられている。


あと、この声。どこかで聞いた事がある。


えっと、この声は…


「し、紫乃?」


ゆっくりと体を起こすと、そこには私の友人み水野紫乃がいた。


ただ、いつもの服ではなく、時代劇やドラマで見るような着物を着ている。


今劇をやっていたんだっけ?


ふと気が付くと私も寝間着なのか、薄い着物のような服を着ている。


いつの間に着替えたんだ?


「もぅ、遅いよ。また何か書き物でもしてたの?」



立ち上がろうとしていた私の手を紫乃は引っ張る。


書き物?なんの事だ?


立ってみると、変なところはそれだけではない事に気付く。



私は元々あまり身長が高いほうではなく、紫乃とも大体同じぐらいだ。



なのに、今の私は紫乃を見下ろしているのだ。

髪だってかなり長くなっているし、なんで…


「明、顔色悪いけど大丈夫?」


紫乃が私を見上げて聞いてくる。


「い、いや大丈夫だ」


こんないつもと違う事だらけで大丈夫なわけがない。


でもとりあえずそう言うしかない。


「ん?いつもなら『大丈夫です紫乃様』って言うんだけどなぁ」


え?紫乃様?


それに敬語?


一体ここは…


まぁとりあえず


「いえ、


大丈夫です紫乃様。少し夢見が悪くて混乱してただけですので」

微笑みながら言うと紫乃も笑った。


「そっか。じゃあ着替えたら来てね」



そう言うと紫乃は襖を閉めて部屋を去った。



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