表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺がラスボス?  作者: いぬちく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/62

33 そしてタリスへ

ハルの機嫌は気づいたら直っていた。

うーん。女心はよくわからない。

まぁ機嫌良くなってくれてればいいか。


そして数時間歩いてようやくタリスの街が見えてきた。

異世界初の街。

ちょっと緊張するなぁ。神殿の皆みたく良い人だったらいいけども…。

ハルが不安にならないように俺がしっかりしなきゃだな。


「ようやく見えてきたなー。こんなに歩いたの初めてだ。身体強化様様だな。半日歩いて魔物と戦ってこの程度の疲れだもんな。元の世界ならヘロヘロになってるよ。」

「そうだね!でもユウキと一緒で楽しかったからあっという間だったよ!」


はい。嬉しいです。ちょっとだけ感じてた疲れが全て飛んでいきました。今なら走って神殿まで戻れます。


「ユウキー。タリスってどんな街なんだっけ?」


「えっとな。俺達みたいな召喚された異世界人が、神殿から出たらまず最初に向かう街だな。特にこれといった特産品とかは無いみたい。冒険者ギルドが中心になっている街って話だ。」


「そっかー。なんか…つまらない街?」


「ハルにはそうかもな。」


「でもユウキと一緒ならどこでもいいや!あ!そーか。ユウキと旅立って初めての目的地か!そー考えたら特別な街だね!」


何その可愛い感想。

あ。もうダメだ俺この子大好きだわ。


「まぁ何にせよとりあえず街に着いたら…まずは泊まる場所確保かな?しばらくこのタリスを拠点にする事になるだろうからな。」


「うん!そうだね!あー楽しみー。」


そんな会話をしながら気づけば街の門までたどり着いた。街の周りには人の背丈の2倍ほどある塀が囲っていて門もそれなりの強度があるように見える。

門番は…2人か。それと受付が3人。

街に入る人々が受付に並んでいる。


「ユウキあそこに並べばいいのかな?


「ルーナさんの話だとそうだな。この収納の腕輪を見せて神殿から来たって言えば簡単に入れるはずだと」


「身分証代わりにもなるんだねぇ。」


ハルと会話をしながら並んでいると思ったよりすぐに俺達の番になった。


「はい。次の方ー」

受付の女性に呼ばれる。


「よろしく頼みます。」

「よろしくお願いしまーす!」


「はい。お二人お名前は?どちらから来ましたか?」


「俺はユウキでこっちはハルです。神殿から来ました。この腕輪を見せろって言われてます。」

そう言って収納の腕輪を見せる。


「あら。ルーナ様のご紹介ですね。と言うことは来訪者様ですね。」


どうやら異世界から召喚された者は来訪者って言い方になるようだな。


「はい。そうです。1週間ほど前に来ました。」


「え?本当に!?それでお二人だけで神殿からいらしたのですか?どなたかに護衛されたりではなく?」


あれ?何か驚かれてるぞ。


「えぇ。そうです2人で来ました。…何かマズイですかね?」


「あ、いえいえ。問題は無いのですが、神殿に召喚されてから大体短くて1ヶ月ほどは皆様神殿にいるのが大半でして。以前の世界で戦う術をお持ちでしたか?」


あー。理解した。

ゼノンやマリクさんが言ってた俺たちが早すぎるってやつか。どーすっかなぁ。まぁ隠しても仕方ないか。


「いや以前の世界ではそう言った事はありませんでしたね。神殿でも戦う術を身につけるのが早いと呆れられてました。」

と正直に伝える。


「それはそれは。皆様この世界に慣れるのにも時間かかるのですが、お二人はとても心もお強いのですね。」


「ユウキと一緒だからね!」


ここでいきなりハルが言う。

おいおい初対面の人にそんな事言うと…


「それはそれは…」


ほらー。何かニマニマしてるじゃん。

下世話神官と同じ反応じゃんー


「コホン。それで受付はこれで終わりでよろしいでしょうか?」


「あ、失礼しました。はい。ルーナ様からのご紹介であればこちらで問題ございません。」


「ありがとうございます。1つご質問させていただきたいのですが、街に宿泊できる所はありますか?」


「はい。もちろんありますよ!来訪者様ですと街に入ってすぐ右の方にある、ペガサス亭がオススメですね。オーナーが来訪者様なのでお話が早いと思います。」


なんと異世界人が経営してる宿って事か。

確かにそれは心強いな。

でも、つまり役割(ジョブ)を放棄した人って事か…。


「ありがとうございます。ではそちらの…ペガサス亭へ行ってみます。」


「はい!あ、ペガサス亭でも言われると思いますが、冒険者ギルドへの登録もお勧めしますね。ギルドに登録すればこちらの世界での身分証となります。」


「この腕輪だけではダメなんでしょうか?」


「ある程度の街には入れます。ですが…この街は神殿に近いこともあり、そういった方は殆ど居ないのですが、中には来訪者様を良く思わない方やそういった方が集まっている街もありますので…。」


なるほど…な。来訪者を良く思わない人に腕輪で身分を証明すると下手なトラブルに巻き込まれる可能性があるって事か。


「ギルドの身分証なら無用なトラブルに合わずに済むってことですね?」


「はい。その通りです。」


「わかりました。ありがとうございます。ペガサス亭の後冒険者ギルドにも行ってみます。」


「はい。お気をつけて。」


受付の方と別れて街の中へ入る。


「わぁー。これが初めての街かぁ。ユウキ!あそこに何か売ってるよ?あれ何かな?瓶?お酒かな?ジュースかな?」


何かめちゃくちゃテンション上がってらっしゃるね。このお姫様。キミ気づいてる?自然と腕組んでるんだよ?オジサンドキドキしちゃうのよ?


「ハル。色々見たい気持ちはわかるけど、まずは宿な。街の中とは言え泊まるところ見つからなかったら困るだろ?」


「あ。はーい。ごめん。でも後で街中デートしようね?」


腕を組んだまま上目遣いでハルが言う。

あー!!行きます!行きますとも!何でも買ってあげます!

と言う内心を押し殺して…


「わかったよ。デ、デートは後で時間あったらな。」

完全に動揺を隠せない俺。

推し殺せてないじゃん。


「はーい。じゃあ宿行こうー。あ、あの看板じゃない?ペガサスの絵が書いてあるよ!」


そうしてタリスの街に着きペガサス亭へ向かうのであった。

という訳で初めての街タリスに到着です。


次回更新は5月1日1時を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ