2 役割
それから部屋を移りルーナさんに説明を受けた。
色々難しく話されたけど要約すると…
1.石に選ばれた者が転移する。
2.選ばれた者にはこの世界で役割が発生する。
3.その役割がこの世界の運命を握る。
4.役割を果たすと元の世界に戻ることができる。
ってことか。
「ルーナさん。この召喚ってのは誰でもって訳ではないと?」
「はい。この世界はそれぞれ産まれながらに役割を持っことが決まっています。私であればこの大聖堂にて大神官を務めること。もっとも役割が何なのかはわかっても何をするべきなのか分からない人も多くいます。」
「ふむ。ジョブみたいなものかな?」
「ゲームによくあるやつだよねぇ?戦士!とか魔法使い!とか」
「ゲームやジョブと言うものがよくわかりませんがそのような意味合いのもので大丈夫かと。」
しかし、産まれながらの役割か。
なんか運命決められてるみたいで自由がない感じがするな。
「ルーナさん!私達にも役割があるって事ですよね?」
「そうなります。確認する方法はこちらの水晶を持って祈りを捧げると確認できます。本来はこの水晶に表示されるのですが、異界の方々だけは本人にだけ見えるようです。」
「本人にだけ…。何か理由があるのか?…いやあるのですか?」
「フフッ。そんな畏まらなくてよろしいですよ?あなた方はこの世界の存在ではありませんので。理由ですが、異界の方々の役割はこの世界に大きな影響を与えるためと言われています。過去の例で行きますと魔王を倒すものでしたり、不知の病から解放するものでしたり、中には混沌を招き入れる者と言ったものもあったようです。」
歳下っぽいけど大神官って役職の人にタメ口はまずいかなと思ったけどそうでも無いらしい…。
しかし、なんかすごい役職多くね?
「混沌を招き入れる…。もしそう言った厄介なものが出た場合どうなる?…始末されるのか?」
「…正直にお答えします。ご説明した通り元の世界に戻るには役割を全うする必要があります。混沌を招き入れる者のような役割だった場合、役割を果たせないよう封印させて頂くことも…無くはない…です。」
「封印…。殺しはしないと?」
「…完全に敵対されるのでなければ」
「つまり友好的であれば殺しはしない。けど役割を果たせない以上元の世界には戻れない。と。」
「そういう事になります。ですがこちらの世界での生活は保証させていただきます。役割がなんであれ皆様強い力を持たれることが多いので、この世界を安定に導くお力添えを頂ければと。」
「戻れない代わりにこの世界の役に立てばそれなりの保証をしてもらえるってことか。」
「はい。」
「ユウキどうするの?」
「どうするも何もやるしかないかな。断って封印とかされても困るしな。」
「よーし!じゃあ私から!」
「ちょ!ハル!?」
「ん?なーに?えーっと。水晶持って祈る!」
この娘は…。どうなるかわからないから俺からやろうと思ったのに…。
とか考えてたら水晶が光り輝く。
「どうだ?ハル?大丈夫か?何か見えるか?」
「うーんとね。…あ。文字が浮かんできた!」




