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恋する人魚さま  作者: すももっち
地上編
4/4

見上げた先にはきみがいる

うわーい!

気持ちいーい!

私は久しぶりに真っ青で、少ししょっぱい海を泳いだ。

やっぱり広い海っていいなあ。

でももっといいのは……、


「ルーア」

「はい、王子様」

「……あんまり見られると集中できないんだけど……」


王子様が一緒に海まで来てくれたこと。

海に行くって言ってくれたのも王子様から。

本当に優しいだからなぁ……。

はう……。

本を読んでる姿も素敵すぎます!


王子様は海岸の小さな岩に腰をおろして読書をしていらっしゃいます。

でも今度はパタンと本を閉じると、さっと立ち上がった。


「せっかく海に来たんだから、もっと泳いだらいいのに」


そうなんですけど……。

あまりに泳ぐのに夢中になりすぎて、王子様に置いてかれたら、と思うと……。

手放しには喜べない。


小さな水槽は窮屈だし、やっぱり肩だってこる。

だけど王子様に毎日会えるんだったら、狭くたってかまわないもん。


「置いていったりしないよ」

「えっ……」


バレバレですか……!?

私の考えていることは、そんなにわかりやすいですか……?


「置いていったりしないから、泳いでおいで。僕はここにいる」

「お、王子様……!」


感動です!

そんな素敵な笑顔で言われたら、抗えるわけがありません。

私は涙が出そうな想いで王子様に笑顔で返事をし、また海の深いところへと向かった。

でもたまに王子様を確認したりもした。

それは置いていかれるかもってことじゃなくて、ただ笑顔が素敵だなって。


こんな笑顔がずっと見ていられたらなって、思いました。



かなーり短めの番外編でした。


お読みいただき、ありがとうございました。

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