シーン11 @妄想界某所
狐仙から報告を受けた悟空は、事態の深刻さに、心穏やかではいられなかった。
「そうか……。そいつはシャレになんねーな……」
「ですわね……。あんな技を編み出すとは……」
闇の力を切り離す技――。それはディスペアーを根底から揺るがす危険な存在だった。
ウンディーネは丁寧に時間をかけて、その存在と闇の力を融合させていたのだ。それがああも簡単に分離させられるのなら、悟空や狐仙も危ないという事になる。
「戦い方も、考えないといけねえなぁ。
卑弥呼様にも伝えておくか」
狐仙はいつになく真剣な表情でうなずいた。
「あの小娘――卑弥呼様のおっしゃる、主とやらの力を使えば、何とかなるのでしょうか……?」
「さぁな。主の声ってのは卑弥呼様しか聞けねえからな……」
狐仙の目がスッと細くなる。
「そもそも、そんな物が存在するかどうか……」
悟空は厳しい表情を狐仙に向け、小声で言った。
「それ以上言うな。
闇の力がこんだけでかくなってんだ。束ねてくれてる存在がいるのはまちがいねえよ」
狐仙は無言でうなずいて、悟空に顔を寄せた。
「どちらにしろ、出方をうかがうしかないですわね。
敵も、私たちの上司の方も」
「……だな。
とにかく、次はおっさんの番だろーし、お前達も少し休んどけ」
狐仙は悟空から身体を離し、いつもの調子で甘え声を出した。
「かしこまりましたわぁン。次の出番まで、しっかりと……!
力を蓄えておきますわねン」
とうとう編み出されたあかりの必殺技。
しかしディスペアーもそれに呼応して不気味な作戦を展開するだろう。
三人の技。それはこれからの戦いに、どんな変化をもたらすのだろうか……?
おまけのその頃。
ジニーから調査結果を渡されたアラジンは、報告書であるメモ帳を熟読していた。
「ふうむ……。
こ、これは……っ!
Fに……じぇ、J!? そしてもう一人がBカップ……。
むむぅ、小僧め……! このような……ペット……。
一体どのようにして……!」




