アバンタイトル 前回は……?
「魔法なんかない……。魔法なんかないんだもん……」
6歳の智恵が、泣いていた。
記憶の底に押し込められた夢の中で、6歳の智恵は泣いていた。
ディスペアーの次なる作戦を指揮するのは、アラジン。
彼は恐ろしい作戦に着手していた。
「アラジン……。なにか自信がありそうだな?」
「はい。既に作戦立案は済んでおります。今回送り込むのは、凶魔獣……」
「凶魔獣? もしかして、あいつか?
ちょっとおっさん、いくらなんでもあいつ送り込むのは無理だろ」
「いや、やり方次第だ。今の通路で充分に……」
一方あかり達は、頼れる女性教師、水上鮎に全てを話し、味方に引き入れた。
だが、智恵とホーキングの間に生じた確執は、彼女たちの大きな懸念材料になっていた。
「それで……。その二人が、妄想で作られたパートナー……か?」
「弧次郎……。あかりのパートナーだ」
「私は那須野美佳様のパートナー、ウォルフガングと申します」
「あれ? ホーキくんは?」
「……あんなのうるさいだけだし、紹介する必要なんかないわよ」
アラジンは配下のジンを使い、作戦を進行させていた。
「もう不必要なまでに完全に! 過剰なほど完璧に!
これでもかと言わんばかりに整いまくっておりますです、多分」
ジンの有能な娘、ジニーと悟空にも確執が……。
「サル!」
「魔人!」
「サル!」
「魔人!」
「サル!」
智恵は自分の力だけで、一人で必殺技を完成させようと、必死だった。
「あんなインチキホーキの力なんかいらない!
あたしの力で……科学の力で必殺技を……!
科学は万能なんだから……! 必ず完成させてみせる……!
あたしの必殺技、XVサーチャー……!」
一方のホーキング。彼も独りだった。独りで自分の力を取り戻そうと必死になっていた。
「へっ、おめえらにはわかんねーよ。
妄想主になんの不思議もなく受け入れられてるおめえらにはな」
鵺の声にやられて水上は衰弱していた。しかし、それでも彼女は、あかりたちのために奔走する。
「ここが……声の範囲の中心……まさか……。
よし、富士宮たちに……!」
だが既に、アラジンの作戦は完成しようとしていた。
「鵺のエネルギーレベル99.8%。まもなく完全体になります!!」
智恵とホーキングの確執は、もう既に……。
「魔法なんかない……。魔法なんかないんだもん……」
妄想、夢、虚構……人類の想像の世界は、実は全てつながっている。
妄想界……その世界の闇の力が増大し、現実へと侵攻を開始したとき、
三人の戦士が、その妄想の力を駆使して立ち向かう!
あかり「夢幻戦隊!」
三人 「MSガールズ!」
OPテーマ「夢幻戦隊MSガールズ」
(あかり)ジラード!
(智恵) キングガン!
(美佳) ウォルツール!
(あかり)もしも夢が消えたなら
(智恵) 人の心の灯が消える
(美佳) 光を奪い闇に落とす
(三人) 悪のディスペアー許せない
(智恵)
夢が教える!希望が導く!
心が生み出す無限のアイデア
夢想の知性を体に宿し
今こそ戦え!「念写!! M・Sインストールっ!!」
撃つぞキングガン!「まかしとけ!」
科学の力!「魔法もだっ!」
科学と魔法と科学の力!「……もういい」
(三人)
そうさ無限!夢幻!不滅の心
無限 夢幻 無限 夢幻戦隊MSガールズ!




