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シーン10 現世界某所。
耳をつんざくような声も、その三人にとっては無視できるほどのノイズでしかなかった。
アラジン、ジン、ジニー。
最大音量で鳴き声を放っている凶魔獣は、それでもまだ完全ではない。
三人は凶魔獣・鵺の誕生を見守っていた。
鳴き声が強まり、街中から負のエネルギーが鵺を構成する動物たちに集まっていく。
その身体が、鈍く光を帯び始めた。
「……そろそろか」
「はい、アラジンさま」
アラジンとジニーの短いやり取りに、二人の確信が滲む。
「いやもうドキドキしますなぁ。わくわくもしますなぁ。
冷静でいたい気持ちは山々川々谷々海々空々崖々沼々池々……。
はっ! イッケイケでございますなぁ、しみじみと」
「……おとたまうるさい」
いつものように一人で盛り上がる父を冷たい一言で黙らせて、ジニーはハンディタイプのエネルギーメーターを確認した。
「鵺のエネルギーレベル99.8%。まもなく完全体になります!!」
鵺の鳴き声が、更に強く響き渡った。
強大な力を持つ凶魔獣・鵺の覚醒は目前に迫っていた。
しかし、智恵とホーキングの確執は決定的だ。
果たしてMSガールズは恐るべき凶魔獣・鵺を打ち破ることが出来るのだろうか……?




