シーン15 @どこか。
アキラは智恵の部屋から飛び去った後、ある人物と邂逅していた。
「わりいな、出番少なくしちまった」
全く悪いと思っていない口調でアキラが言うと、相手はふふっと笑う。
「その分ちゃんと働いてんだろ? なら文句はないよ。
あのホウキの存在そのものを、消し去れれば文句はないからねェ」
そう答えたのは、黄仙だ。アキラは黄仙と組んで、智恵の領域に潜入していたのだった。
「へっ、俺様を誰だと思ってんだ?
天才ウィザードの俺様に、不可能なんてあるわけねーだろ? おっぱいねーちゃん」
アキラのセクハラまがいの呼び方も、黄仙にはくすぐったく、自然と笑がこぼれる。
「ふふん、頼もしいじゃないか」
「まーな。俺様はおっきいおっぱいの言う事は大抵聞く方だからな。
それに……どうやらそのホウキってのは俺様がモチーフになってるらしいしな。
自我がなくなれば、俺様の一部になる。労せずしてパワーアップってわけだ」
アキラの浮かべた邪悪な笑みに、黄仙は一瞬ぞくっとした。が、もちろんそれは不快ではない。
「ふん、食えない男だねェ……?
嫌いじゃないよ? そういうのは」
黄仙は、妖しく微笑んだ。
その頃――。
「弧次郎さんが……。うそ……っ……」
「わぁ、本当に疲れない! すごいね靴くん!」
「新しい……パートナー……」
パートナーを失い、妄想界に乗り込んだ三人。
しかし妄想界にそれぞれのパートナーの姿はなかった。
そこに現れた、パートナーによく似た男達。
果たして、戦う力を封じられた三人の運命は……?




