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10月12日(水)12:35

「続・購買チャレンジ」

「あ、4限終了と同時にいなくなったと思ったら、購買行ってたんだ」

「何買った?」

「本格カレーのカレーパン」

「一番人気のやつだね」

「そして限定品は……なかった」

「なかったんだ……」

「なかったのか……」




 前に初めて購買に行ったとき、四月一日くんは限定品を買ってみたいと言っていた。しかし、数量限定品は毎回あるわけではないし、事前に告知があるわけでもない。つまり、その日の昼休みにならないとわからないので、こうして勢い込んで行ったはいいもののそもそも商品が無かったという事態が発生するのである。




「まあこればかりは仕方がないね」

「地道に通うしかねーな」

「そうだな……」




 体格のいい四月一日くんが、体を小さくしてしょんぼりとしている。そんな、目に見えて落ち込むほど限定品を買いたいのか。ならもっと頻繁に通うしかない気がするけど。まあでも四月一日くんは毎日しっかり手作り弁当だもんな。なかなかそういうわけにもいかないのかな。




「そういえば、今日はパンだけでなく、スープ売りもいたな」

「ああ。涼しくなってくるとスープ売り出すよな。あれは超絶うまい」

「あ、私も食べたことある。寒くなってくると特においしいよね」




 お弁当というものは基本的に冷たいものなので、気候的に冷えてくると温かいスープというのは魅力的だ。まあ、今の時期はまだまだ寒いとは言えないので、そんなにスープが欲しいとは思わないけれど。




「なるほど。せっかくだし、買ってみればよかったか」

「しばらくは売り続けるはずだし、もっと寒くなってからでもいいんじゃない?」

「うむ。しかしスープ売りはパン屋とはまた別のようだったが、あれもまたどこかの店から来てくれているのだろうか」

「……さあ?」

「……知らんな」

「そうなのか?」




 言われてみれば、あのスープはどこ産で売っているのが誰なのかもよく知らない。こくのあるホワイトソースにベーコンやじゃがいもがごろごろ入っていてめちゃくちゃおいしいので、どこかの専門店のような気もするけれど。でも大きな鍋からすくって使い捨てのお皿に入れてくれるだけなので、店名やロゴらしきものも見たことない。一体なんなんだろう、あのスープ。




「よし。明日も購買に行って聞いてみるか」

「さすが四月一日くん。行動力が凄い」






 隣の席の四月一日くんはどうやら購買のスープに興味を持ったらしい。

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