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第0話「正義と悪の概念」
この世にある「正義」や「悪」と呼ばれるものは個人の主観で決められたものしかない。
そして、「正義」と呼ばれるものを行うのは自分だと思い、「悪」と呼ばれるものは他人だと思う。
例えば、ある男が道を歩いているとき、鞄が違う男に盗まれるとする。
盗まれた男は鞄を盗んだことを「悪」とし、鞄を盗んだ男を捕まえることを「正義」と感じるだろう。
だが、その鞄には爆弾が仕掛けられており、後何分かで爆発することを盗んだ男が知っていたとする。
鞄を盗む行為が周りから見れば「悪」だということがわかっていたとしても、鞄を盗んだ男は
鞄を奪えば人の命を救うことを「正義」とし、そこで見て見ぬふりをすることを「悪」とするだろう。
こんな感じに「正義」と「悪」なんて個人主観だけですれ違いなんていくらでも起こる。
そして、大抵の場合、大勢が言う「正義」や「悪」は外側からしかわからないことで判断する。
こう思うことは何も間違ったことじゃない。
ただ、鞄を盗んだ男のように、周りから見れば「悪」と呼ばれることを行ってでも
己が信じる「正義」と呼ばれる行動を行える人、己の行動が少しでも「悪」であると感じている人なら
俺は好きになれると思う。




