打ち合わせ
打ち合わせ
『君達から届いた報告書を読ませてもらった。内容はバッチリ証拠として使える証拠の数々だった。これを我々は貴族審議会に俺達が直々直訴する。それも国民の目の前でな。逆に言い逃れさせて溜まるか!ていう寸法さ。ここでの問題点はどうだ?』
『それですと、何が何でも証拠を奪い取り、隠滅輩が出るでしょうから、こちらが同じ証拠を複製していることを知らしめるのが良いでしょう。これだけ不正の証拠があるのですから。あとは、我々に喧嘩を吹っ掛ける輩もいるでしょうから、周辺の警護を怠らないことも念頭に入れたほうが良いでしょう』
『そうだな。我々に喧嘩を掛ける輩は少なからずいるからな。警護を重点的に置くのは確かに重要だな。他にはあるか?・・・ないから次に移るが、この報告書は大量の国民、隣国に知らしめる必要がある。そのため、隣国に複数班の人数を派遣することにした。こういうのは貴族国の存続する危機に陥ることもある。そこで隣国が「勝手に決めやがって!」という批判もあると可能性がある。なので、隣国にも派遣することに決定した。ここでの注意事項はあるか?』
『隣国に派兵することから、もしかしたら貴族国の襲撃と間違えられる可能性が出るでしょう。なので、移動にはわざと輸送車などで移動するのはどうでしょう?勿論車両に我々自衛隊の文字を刻んでです。そのほうが多少のリスクを回避できるでしょう。どうですか?』
『確かに、今は貴族国と多数の隣国は戦時中だったな。確かにそれは良い案だな』
『ですが、それですと攻撃される可能性があるのでは?』
『確かにそれはあるでしょう。なので少々危険ですが、その場合になってしまった場合は、まずはこちらに戦闘する意思がないのを伝える必要があります。ここで戦闘しては無意味ですからね』
『・・・逆にそれしかなさそうですね・・・分かりました』
『隣国での兵士たちの対策は良いとして、隣国の王たちにはどうやって貴族国の状況を伝えるんだ?まさかテレビを持っていくわけではなかろうな?』
『いえ、その必要はありません。映像には魔法で行います。その魔法があれば空中投影が出来ますよ。そういう魔法があるのです。誰でも出来るわけではありませんが、その者を同行しますのでそこは良いでしょう。ただし、中継は出来ませんので、そこは機器的物を導入いたします。そすればさながら中継映像を部屋で見れるわけです』
『そういう魔法があるのだな。けど仕組みはどうなっているんだ?』
『難しくはないですよ。よくテレビで中継映像を見ますよね?それを応用するのです。貴族国の方には中継車を送り、それを魔法を通して映像が映し出される仕組みです』
『そんなのがあるんだな。分かった。次に貴族国に証拠を出している間、襲撃とかはされないか?』
『それもあろうかと、透明の防御壁を魔法で作り出します。勿論可能な限り固くしますので、対策は大丈夫でしょう』
『そうか。んじゃ次だ。本来は国民の判断だが、証拠を公開した後はどうするんだ?あとは、隣国からの、なんというか、判断?は』
『そこから先は、彼らの判断でしょう。その先は我々の出番ではないでしょう。そこから先は彼らの判断ですね。一応は最後まで見届けますが、その時点で我々の役目はおしまいです』
『そうか。まあ、考えてみればそうだな。そこまで加担することもなかろうな。分かった。一応打ち合わせというか、対策は大丈夫そうだな。他にあれば、言ってくれ。なければこのまま打ち合わせを終了するぞ。因みに、貴族審議会の開始時間帯は夕暮れどきだ。我々は少し過ぎたあたりに突入する。隣国に派兵する奴は、時間に余裕を持たせた方が良いだろうな。それにもしかしたら隣国のお偉いさん方を揃えたいところもあるだろう。そう考えると告知だけでも今のうちの方が良いかもしれんぞ?他にはあるか?』
『『(首を横に振る)』』
『分かった。ではこれにて打ち合わせを終了する。派兵リストは既に揃えてある。各自目を通すように』
『『はっ!!』』




