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日本国 異世界にて最恐で最強の国家となる  作者: altimate
自衛隊 初任務!
24/261

間章 飲み会 1

今回は学園編とは関係ありません(いや多少絡むかな?)。



間章 飲み会 1


今日は高校時代のクラスメイトと同学年の連中との飲み会、言わば同窓会が開かれる。別に行く分には構わないのだが、実は俺は高校卒業してから一度も同窓会には出ていない。12年もの間一度もだ。なので案外緊張しているものだ


「ふむ・・・同窓会って普通に私服で良いのか?逆にスーツか?・・・いや普通に私服で行くか」


「あれ?マサルさんがおめかしなんて珍しいね。何かあるの?」


「?お、レイチェルか。いや、今日は学生時代の連中と飲み会があるんだ。ただ実は俺はそれに一度も参加した事が無くてな。それで少しどうしたら良いか迷っているんだ」


「そうだったのね。あなたは普通にリラックスした状態で良いと思うわよ。そんな飲み会でおめかしなんて、少し言い方がアレですけど誰も気にしませんよ。むしろ正装で行って逆に迷惑なだけだからね」


「それもそうか。そんなことしたら確かにネタにされて笑いものだな」


「そうわよ。だからいつものあなたで良いわ」


「サンキューな。流石、持つべきものは暖かい家庭に自慢できる妻に子供だな」


「そんな褒めても何も出ないわよ。強いて言うなら、夜のお楽しみが増えることくらいかしら?」


「ははっ、そうかもな。てことで行ってくる」


「あれ?早くないですか?」


「いや、これくらいに出ないと間に合わないんだ」


「何故?」


「母さん、多分それは今から出ないと色々手続きがあって時間が無くなるってことじゃない?久しぶりに思ったけど父さんの出身は地球という星なのよ。

それに父さんの立場って私達の星から見れば軍人、それもかなり高い位のね。下手をすれば指揮官に値する立場だからそんなホイホイと出かけることなんて出来ないと思う。

だからそれも兼ねていると私は思うわ」


「お、流石愛娘、ほぼ正解だ。

違うところは別に位が高いからって移動に制限をかけられる訳じゃないからな。普通に休みを取りたいと思ったら1ヶ月前から申請しておけば、案外通るものだ。

けど大部分はルルーの言った通りだ」


「なるほどねー。でそれが今日というわけね」


「そういうことです」


「ねえ父さん。俺達も地球に行きたいと言えば行けるものなのか?」


「・・・正直な話、それは無理だろうね。こっちの星も別の星も、はたまた地球も結局は同じ部分があるのさ。


例えば別の国に旅行で行ってそこで戦争や誘拐などに巻き込まれたり、変な事が起きて捕まったりする。それはどこも共通みたいにあるから、それを考えると難しいだろうな。


別の例えで、こっちの住民が地球に行ってテロとかに巻き込まれて亡くなったとする。すると危険なところに行かせたのは誰だという話になる。事前にこちらから知らせていなければそれは国際問題になるし、逆に地球の人間がこっちに来てそこで人質にされた後その人が殺されたら、地球側は宣戦布告と捉えて戦争をする。こういうことがあり得るから互いの星に行き来するのはやめようと決めたからな。


但し例外として、地球は外務省そっちで言う他国の使者と、防衛省いわゆる軍人又は我々自衛隊が互いの星に行き来するのを認めている。

そしてこっちと別の星も、まあ星によって色々だから簡単言うけど、軍人と使者と王関係者は例外として互いの星に行き来を認めている、ということだ。つまり、家族だからってランデムロンが地球に行くことは・・・」


「・・・出来ないということか。分かったよ父さん。ならもう一つ質問だけど、もし俺や妹達がその外務省?に所属してたら、それなら行き来は?」


「出来なくは無いな。但しいきなり外務省で働くことになったから直ぐに向こうに行けるかというとそうでもない。それはランデムロンも分かるだろ?」


「キャリアというか、信頼や信用が無いと出来ないという事だろ?」


「分かってるじゃないか。そう。偉くなって任せられるようになってそれでやっと行き来のチャンスが生まれる訳だ。だから実際にアレクサスも自衛隊だからって別の星に行くかというとそうでもない。あくまでもこの星だけだ」


「なるほどな。分かったよ父さん。なんか話聞いてると将来なりたい仕事が出てきたかも」


「お?もしやランデムロン。外務省に行くか?」


「結構勉強しなきゃだけど、やってみるよ」


「そうだな。けどそれなら俺も応援するで」


「ありがとう父さん!あっごめん父さん・・・時間」


「やべ。話盛り込み過ぎたな。行ってくる」


「何時帰ってくるの?って言わなくても遅くなるのよね?」


「そうだな。何しろ飲み会だからな」


「分かったわ。マサルさん 行ってらっしゃい」


「おう。行ってくる」



「さて。だいぶ集まったなあとは誰が来てない?」


「零、まだ奈々と静香と純恋ちゃんが来てないよ〜」


「ありがとな愛。女は3人で男は?永羅」


「一人を除いて来てないのは本村、奈良、佐々木、氷の4人だな」


「そうか ところでさっき言った一人っていつものか?」


「あたり。あいつはいつも返事は遅いかしないかのどちらしかないからな。初めは死んだかと思ったら」


「偶然街中でバッタリあって何故返事をしないのか、先生と共に問い詰めたら」


「『仕事が忙しいから返事しなかった』だもんねー」


「そこは『しなかった』じゃなくて『暇が無かった』と言えば良いのにね」


「お陰で初め私が見たときは街中で幽霊!?かと思ったもん」


「たはは、私達も耳を疑ったもんね」


「「「ね〜」」」


さてようやく語れるな。軽くネタ発言をしよう。

まずは語り手は俺こと永羅が務める。


実はまだここだけの話だが八代とは今では親友以上の関係になっている。勘違いしないでくれ決してBLでは無い。


関係は後々分かるから後にするが、実は珍しいことにとても珍しい事に(重要なことなので2度言った)あのいつもよっぽどのことがない限り出席しない八代がまさかの今日は出席予定なのだ。勿論この事は俺以外全員、勿論主催のこの店(同学年の店)も先生も知らない。


さりげなくのドッキリである。まあ多分ふぅ〜ん程度で終わると予想するけどな。今は同級生や同学年と一緒にいるものをいない者扱いにしている。勿論いじめではない。


これは普通に八代自身も知っている事なので、それに八代とクラスの関係は良好である。学生時代なんか月に1度は告られたらしてたからな。更にいつも初めは八代をネタに始まる。寧ろもう定番になりつつあるがな。勿論それも今日までだがな。


いつも始めは同級生の(男)零、俺、相良(女)近藤、史楽、矢上、若生、木天蓼が八代ネタから入るのが定番になってそこから話が盛り上がる。いわばきっかけだな。けど今回はそれが仇となるからなどんな感じになるか意外に見ものと思ったりする。あいつって案外頑固というか腹黒というか、清々しい顔で毒吐くからな。毒されなければいいのだがな


「ごめ〜ん遅くなった〜」


「遅〜い何してたのよ」


「いやね、奈々ちゃんがね、また男子に告白されたからそれに四苦八苦してたのよ〜」


「純恋ちゃん!それは言わないでよ〜」


「実際そうじゃない。『どうしよう。どうやってお断りを入れよう?けど相手の事を考えるとOKした方がいいのかな?けど私は好きじゃないしあ〜どうしよう』っていつもの奈々ちゃんのウジウジに私痺れきらしてね。その男子に断りを私が入れなかったら今頃まだウジウジよ?」


「そっそこまで言わなくても良いじゃ〜ん・・・」


「あ〜それは分かるわ。奈々ちゃんて中々踏ん切りつかないというか、ヘタレさんだもんね」


「綾香まで!?」


「それは俺達も分かるわ。何しろずっと引きずるから逆に俺達が心配するっというね」


「そうそう。長い時なんか1年待っても返事しないで悩んでたって言うからさ、俺たちが断りを入れたよ。入れないとまだ引きずるからさ」


「本村君たちまで!?」


「というかあんた達もやっときたわね」


「悪い悪い。佐々木がゲーセンで柄悪いやつとたむろしてたから無理言って強引に連れ出した。怖かったぜ?佐々木はあんな柄悪い奴らと平然とくっちゃべてたからな」


「佐々木君って時々ワイルドというか、チャレンジャーだよね」


「まあ俺も今日が同窓会なんて忘れてたからな。すまんな。あとな本村。あいつらは根はいい奴だからな?その事を目の前で言ったらリンチに合うぞ?あいつらって意外にコンプレックスを持っているからな」


「リンチに合う時点で普通じゃないと思うがな」


それは俺も同意する・・・


「そういや、お前らってまだ結婚してないのか?」


「誰が?」


「奈良と静香。お前らいつになったら結婚するんだといつも思ってな」


「ああ。そう言えば佐々木には言ってなかったな。まああの時は何処にいるか分からなかったから無理もないがな。実は既に結婚してるんだ。勿論子供もいる」


「・・・マジで?」


「マジだ。んで今日は両方同窓会に出席だから子供は静香の姉に預けている。義姉ならよくうちの子供よく遊んでるし義姉も子供いるからいとこ同士で遊べるから安心して預けているところだ」


「いつ・・・結婚したんだ?」


「いつだっけ?3年前だっけ?」


「それくらいね。丁度私達が27で子供を産んだ年だからね。それくらいね」


「そうか・・・遅過ぎるけどこう言わせてくれ。おめでとうそして末長くな」


「「ありがとう」」


祝福ムードが終わりこれから同窓会が始まる。ところでいつ来るんだ?もう直ぐで始まるのに。あれか?遅刻パターンか?まああやつのことだしな。ちーすといって入ってくるだろうな


「さてそろそろ始めようか」


「『おす』」「『は〜い』」


「さて。みんな忙しい中こうやって集まってくれてありがとう。毎度ながらいつもの奴は来ないがそれでも楽しめると期待している。

長話は苦手だからこの辺でな。さて全員グラスを持て。持ったな?それではかんぱ〜い!」


「『かんぱ〜い』」


そして全員一斉にお酒を飲む。俺は少し飲んだらグラスを置いた。他の人も同じように半分飲んだらグラスを置いたが、4人程一気飲みをした。

酒豪同盟を組んでいる(男)山本、阿賀末、立元(女)七丸だ。相変わらず飲むね〜


「山本。勝負するか?どっちが先に潰れるか」


「立元。やるか?確かに阿賀末と七丸も結構飲むが俺たちよりかは弱いからな」


「いや、あんたらが強すぎなだけだろ!」


「そうよ!前回勝負した時なんて黒霧4リットル飲んでも2人とも潰れなかったじゃない!その後のウイスキーをストレートで2リットル飲んでそれで両方潰れたくらいだからね!?普通はそこまで飲まないのよ!」


「そこで意地を張られてもな。飲めるものは飲むしかないだろ」


「2人ともあれだろ。食うより飲むだろ」


「「もちのろん!」」


「開き直りやがった・・・」


「もういいよ阿賀末君・・・こいつらは飲まない=死ぬというのと一緒みたいだから・・・」


「「死ぬとは心外だぞ!!」」


「『・・・』」


まあ基本飲兵衛の2人に心外と言われてもなという部分がある。勿論それは他の奴らも同じだ。まあでもこれがあいつらだしな今更感が漂って・・・


「ちーーす遅くなった」


「『・・・・・』」


「?あれ?場所間違えたか?・・・いやグーグ◯先生もここを示しているんだけどな・・・あれか?同じ場所だけど地下1階とかだったっけ?まあいいや違うなら失礼・・・」


「『!?いやここで合ってるから帰るな八代!!』」


なんかさっき皆フリーズしまくったな。勿論俺は来ることを聞いている・・・あれ?さっきも言った?なら省くか。サイドからは「あれ?本当に八代君だ!」や「マジか。久しぶりに見るけどあまり変わらないな」などの声がそこら中に聴こえてくる


「合ってるなら何故お前らはフリーズしていた?本気で場所間違えたかと思ったぞ?」


「いやあのな?八代が来るなんて誰も聞いてないぞ?なあ?」


「『(コクコク)』」


「零・・・それは本当か?俺は伝えたぞ?今日出るって永羅に」


「うん。だから俺は伝えたぞ?八代は出るって」


「『聞いてないぞー!』」


勿論来ると伝えたのは嘘だが、こいつらの驚く顔が見たいが為についた嘘なので後で八代には謝るつもりだ


「まあ取り敢えず、八代が来たことで12年ぶりに全員集合したし、改めて乾杯し直すか!」


「『賛成!』」


「全く・・・お前らは12年経っても変わらんな。ま、嫌いでは無い。さてと俺も混ざるか」


「おう混ざれ混ざれ。次いでに音頭を取ったあとは山ほど聞きたいことがあるからな。付き合えよ?」


「そうよ〜?私達もこの12年間、八代君がどのように過ごしていたのかを知りたいしね」


「分かった分かった」


どうやら俺が思っている以上に驚愕&歓迎をするようだ。面白くなりそうだ



居酒屋には30分遅れで到着したが何とかなったみたいだな。何しろ手続きが大変だった。これを向こうに戻る時にも同じようにするとなると少し憂鬱になるけど仕方ないか。

取り敢えず今は楽しむか


「てことで八代が来たので乾杯し直します。けど二言目は不要だよな?てことでもう一度かんぱ〜い!」


「『かんぱ〜い!!』」


さて久しぶりの飲み会なので軽く緊張はするが


「さ〜て八代。この12年間何をしてたのかを何もかもばらしてもらあうか?」


とこんな感じなので寧ろ緊張する方が無粋だろうな


「12年間何をしてたかと言われても、普通に生活して普通にしてただけだぞ?そういうお前らはどうなんだ?」


「俺たちも普通に生活して、人によっては所帯持ちもいるしなってそうじゃなくって俺たちが聞きたいのは卒業した後何をしてたかということだ。具体的には職業、趣味、家族関連など様々だ」


「う〜ん。そういうのは普通お前らからするものじゃないのか?」


「俺たちのはもう互いの事を知ってるから、今更感があるんだよ。あんたは新鮮な気持ちだろうが俺たちはお腹一杯だからな。だからここは八代が12年間何してたかに集る、ということだ」


「まあ良いや。何処から話すか?」


「普通に卒業した後からでいいんじゃない?もともと私達は私達で就職や進学は普通に聞けたから良いんだけど八代君だけは何も話してくれなかったからね。軽く疎外感はあったからねだから」


「そこからということか。分かった。一応分かりやすく説明はするけど分かりづらい部分は例え話をしながらするからそこは注意してくれ」


コクコク


「あとはお前ら平気か?特に酒豪同盟の奴ら」


「俺たちは平気だ。あんなのただの水同然さ〜」


「・・・まあいいや。平気なら良いか。さてと片手に烏龍茶を持ちながら駄弁るか。んじゃ先ずは卒業先からだな。

俺が高校卒業した後は防衛大学校に入学したんだ」


「『!?ぼっ防衛大学!?』」


「うっ嘘でしょ・・・八代君が・・・防衛大学に行ってたなんて・・・ってこれを知ってるのって先生くらいでは?」


「ええ、静香さんの言う通り、私達も志願先が防衛大学と表記された時は頭を抱えたよ。だって防衛大学だよ?そんなところに入るということは自ずと八代君の現在の職業も分かるのでは?」


「まさか今の職業って・・・」


「『自衛隊・・・なのか?』」


「あったり〜」


「何でそんな事誰も説明しなかったのよ!」


「逆に問うが説明してどうなる?多分だが『自衛隊に行くの?辞めた方が良いと思うけど?』とかが出ると思うが?特に静香の口から」


「・・・否定できないわね」


「つまりそういうことだ。勿論教員からも反対意見が出たが押し切ってそこに入学したわけだ。んでそこの大学を無事に卒業したあと、ご想像の通り、自衛官になった訳だ。ここまでに質問は?・・・桜子」


「私のお父さんも自衛隊だから多少なら分かるんだけど、今は何処に所属してるの?」


「それはこれから説明する。あとは?・・・淳一」


「確か防衛大学って全寮制だよね?てことはやっぱり長期休暇じゃないと家に帰れないのか?」


「いや、長期休暇でも帰れない時はある。学生と同時に一自衛官だからな。ほら自衛隊って1回家を開けたら暫く家には戻らないじゃん?それと同じさ。あとは?・・・ないなんじゃ次な。その前に一杯っと」


ゴクゴクゴクゴク・・・


「ぷは〜。うまいね〜。次に卒業した後は取り敢えず自衛隊になったからどこに飛ばされたかというと、初めは第一希望であった航空自衛隊に入ってそのあとは航空自衛隊の横田基地に飛ばされた。そこで5年所属していたよ。

確か桜子の親父が自衛隊なら階級は分かるか?」


「うん。分かるよ?」


「よし。なら話は早い。一応分かりやすくする為に分からなければ桜子にも聞いてくれな?」


コクコク


「まあ防衛大学を卒業したから、入隊当時は3等空曹からスタートしたな。因みに3等空曹は伍長と同じくらいだな。

んで5年後には3等空尉になった時に異動を命じられたな。因みに3等空尉は海外で言う少尉と同じ階級だ。


んで次に異動先は1年だけだったけど防衛省に異動になったんだ。


んで1年後に2等空尉、中尉な?になったあとまた直ぐに異動した。先は異世界方面サラリナ星の笠島基地に異動したんだ。


今はそこの基地で働いている。階級もかなり上がって、桜子の親父はどの階級か分からんけど取り敢えず俺は、今は2等空佐になっている。2等空佐は中佐と同じだ。

でだ、その基地での俺の役割は遊撃という、攻撃も防御も俺たちの部隊が請け負う事になっている。専ら攻撃してきた相手に即時報復するような感じだな。


とまあこんな感じで俺は今は航空自衛隊、笠島基地の2等空佐で500人の部下を束ねている感じだ。よしここまでで質問は?・・・弥生」


「確か2等空佐ってかなり階級では高いよね?会社企業だとどこになるのかな?」


「何処になるかは分からんが普通に考えたら部長レベルじゃないか?もっと分かりやすい例えで警察の階級なら、2等空佐って警視や警視正と同じとネットに書いてあるしな」


「ずっ随分と階級が高いね・・・桜子のお父さんはどこなの?」


「うっうん。私のお父さんは確か1等海曹だったね。海曹なのはうちのお父さんが海上自衛隊だからだよ。けど流石に八代君には遠く及ばないって・・・」


「他に質問は?・・・先生」


「2頭空佐って事は幹部自衛官ということ?あと、向こうの自衛隊全体の役割は?やっぱり防衛に災害救助とかするの?」


「一応階級で言えば尉官、つまり3尉からが幹部になる。んで俺は略すと左官、2佐だから幹部自衛官ということだ。


あと向こうの役割はそれで合ってるけど更に向こう限定だけど法執行機関の役割もあるんだ。

ぶっちゃけた話、例えば自衛隊の誰か一人でも戦争を止めろと言われて止めなければその場に関わるもの全員が一発死罪もあり得るくらい強力な権力を持っている。


ちょっと軽く話が脱線するけど異世界に拠点を置いてる政府関係は防衛省と外務省がある。

勿論外務官が同じく向こう限定だけど同じように自衛隊と同様の権力もあるし、外交特権も存在しているそんな感じだ」


「『・・・なんか凄いな』」


「他には・・・篠崎」


「向こう限定で自衛官と外務官は法執行官と同じと言っただろ?それって1番低い階級の人でも同じ権力があるのか?


あと権力と言われてもイマイチピンと来ないけど向こうには神も魔王もいると聞くし向こうにも王族に衛兵みたいな人もいるはずだけど、その場合って誰が1番上の権力になる?」


「勿論1番低い階級でも同じ権力を持っている。但し上下関係でどっちを従うか何てそれは言わなくても分かるだろ?


次に権力の強さだけど、これは単純な話で、例え神や魔王でも自衛隊又は外務官の指示には絶対と言えば分かるだろ。つまりそれほど強いと言うことだ。


仮に何処かの王族がこいつを捕らえろ!と言っても自衛官か外務官が捕らえるな!となったら王族も自衛隊と外務官の指示には絶対だから捕らえるな!と言われたら捕らえてはいけない事になる。反抗したら懲罰も考えられてるからな」


「そっそんなに強いのだな・・・じゃあれか?清掃員でも元請けが自衛隊ならそいつも自衛隊と名乗ることが出来るのか?」


「何を訳わからんことを言っている?んなもん誰が言わなくても分かるだろうが。正式の者しか名乗ってはいかんぞ」


「そうだったな」


「あとは?・・・松島」


「ニセモノは出てこないの?ニセモノが現れてそれで自衛隊の地位が落ちたりとかは・・・」


「・・・普通に考えてみろ。地球ですら身分証はあるんだぞ?んなもん愚問だろ?名乗る時は必ず他人に見せながら名乗ってるわ。勿論偽造も出来ないからな。


あとニセ自衛官とかなら出てないぞ。初めは出たそうだが、自衛官も外務官も身分証を出しながら名乗るのを長年掛けてきた結果、身分証がないものはニセとして扱われて即死罪になっているからな。まあそういったのもあって取り敢えずは無いところだ」


「なるほどね。ありがとうね」


「あとは?・・・和賀」


「なあ、それってさ、今から俺たちも自衛隊になったら向こうに異動とかってあり得る?」


「おい和賀・・・何考えてる?」

「なっ何言ってるんだ篠崎。普通に質問しただけだろ?」

「おいとぼけるなよ?お前は昔っから女好きで良く女子をたらい回しにしただろ。まさかその気じゃないだろうな?」

「なっなわけ・・・ないじゃないか・・・」

「・・・今()があったぞ?」

「気のせいだ・・・」


「・・・和賀。篠崎の言う通り、あんたはただ単に女たらししたいだけだろ?下心丸見えだ。周囲の目を見ろ」


「和賀、最低だな」

「和賀君、信じてたのに」

「和賀、後で警察な?」

「和賀、これからは私達は君を女の敵にする」


「じょ、冗談だって!マジになるなよ!?」


「こいつの質問は吹っ飛ばして次は・・・西橋」


「・・・相手を殺したことはあるか?」


「・・・正直に回答しよう。ぶっちゃけある」


「・・・どうだった?気持ちは?精神は?」


「殺した相手が極悪貴族と商人だから気持ちはスッキリとした。精神も犯罪人だから躊躇いも乱れも無かったな」


「・・・そうか中々タフだな」


「褒められる事はしてないがな。次は?・・・正次」


「また異動とかってあったりする?」


「分からんと言っておこう。何しろ本気で分からんからな」


「分かったわ」


「次は・・・無いみたいだな。次は私生活とするか。

一応俺は所帯持ちだ・・・」


「『嘘〜子供いるの!?』」


「いっいるな。勿論現地の人とだ」


「ねえ、写真とかってある?」


「奈々、慌て過ぎだ。勿論ある。スマホに保存している。・・・ほれ」


「うわ〜」

「綺麗な人・・・」

「やべ、色気に唆られる・・・」

「子供も可愛いな・・・」


「とまあ、所帯持ちなのはこれで分かった筈だ。次に家族構成は向こうは重婚を認めているから、今は更に家族が増えて妻2人、子供7人の10人家族で暮らしている。

今1番上の子は今年で9歳で1番下の子はまだ生まれて1年も経ってない筈だ。勿論いとこもいるけど今は省く。んでこれがうちの子供だ」


「みてこの子、かっこよくない?」

「うわ、本当にカッコいい。金髪が似合う」

「この子は将来美人になるかもな」

「お前・・・まさかロリコンか?」

「いや純粋に褒めているだけだ」

「確かにこの子なら化けるかもな」

「ねえこの子見てみて?」

「あっ、八代君の面影がどこかある!」

「えっと?男の子が八代寄りだな」

「女の子が奥さん寄りって感じだね」


「今はこの家族で社宅を借りて住んでいる」


「?社宅と言う事は自衛隊所有の住宅地に住まわしているということか?」


「そゆこと。別に家を買っても良いけど、また異動を命じられた時にな」


「それもそうだな」


「?どうした永羅。久しぶりの顔だぞ?」


「まあ、毎年会ってるしな。そんなに心配はしてないさ」


「あれ永羅、毎月会ってるんだ。この天使達に」


「横山、そんな羨ましそうな顔をするな。ただ単に八代とは親友以上の関係があるだけだ」


「親友以上の」

「関係?」

「これは・・・」


「は〜・・・やはり腐女子がいるみたいだな。別にあんたらが期待するような事はない。ただ単に家族絡みで世話になってるくらいなだけだ」


「けどその割にはかなり親しげだと私は思うけど?これは?まさか?」


「吉口、お前は馬鹿か?んなもんある訳ないつってるだろ。

ただ単に八代とは親戚関係になっているだけだ」


「『し、親戚関係!?どういうこと?!』」


「簡単に説明すると俺と八代にはそれぞれ兄弟がいる。勿論兄弟の人数も一緒。ただ違うのは順番だ。

八代の兄弟は上から八代、男、女、女という順番になっている。

んで俺の兄弟は上から俺、女、女、男になっていて、この内2番目同士が結婚、出産してこれで誰がどう見ても親戚関係となった訳だ。勿論1番〜3番目まで全員結婚、出産を果たしているので親戚が増えた感じになっている。

まあ悩みとしたら八代の家族が会えるのは1年通しても数回しかないところかな」


「何で?まあ国際結婚したら経済的面があるだろうけど結局はお金だから普通は暫くしたらすぐに会えるものじゃないの?」


「鈴木、確かに普通はそう。けど八代の方は普通じゃない。

何しろ相手が別星の住民だ。治安面や政治的意味でこっちに来ることは許可出来ないと」


「成る程な。あれ?けどそれならいつ会ってるの?それなら会う機会なんて無いと思うけど」


「それは、俺が融通を効かせて基地内なら向こうからこっちに来ることを許可したら下りたから、年に数回だけ許可書発行の元で会うことができる訳」


「成る程な〜。親戚に会うのも大変だな」


そう。実はたかが親戚回りですら大変なのだ


「一応一連の流れは話したが質問はあるか?この際答えられる範囲なら何でもいいぞ?」


「『ハイ!』」


「おふっ・・・まさかこの場にいる全員が手を挙げるとは・・・しかもさりげなくここの店主、まあ同学年ではあるが、それでもここまでとはな・・・まあ取り敢えず、坂口」


「良くゲームで麻薬とかのRPGゲームとかするんだけど、やっぱり向こうでもあるのか?非合法な物とか?」


「勿論ある。軽くカテゴリーに分けると、麻薬や違法奴隷商人、盗賊や頭イカれた奴がやる人体実験等様々だな。


麻薬は、まあ取り敢えずは地球の物ではないから安心していい。勿論こっちに密輸される事もない。

ただ話に聞いた限りだと、コカインやヘロインよりずっと中毒性も依存性も高いらしい。

軽く検査してみたが、地球のコカインヘロインの約100倍は高いらしい。ここが要警戒だな。


違法奴隷商人は、別に奴隷商人=違法ではなく、許可が降りかつ、施設がしっかりとした奴隷商人ならどうってことないのだが、無許可や許可があっても施設がダメな奴はその違法商人として扱われる。

ただこれはどう見繕っても結局は人身売買だしな。そこはまだ発展途上だからしょうがないかも知れない。


盗賊は、別に言わなくても分かるな。基本は武器しか扱わないから楽で良いかも知れないな。ただ楽だからと言って甘く見ると返り討ちに遭うこともしばしばある。


人体実験は、普通にドラマやホラー映画でありがちな奴だ。違うとしたら、人をゾンビや地球で言う化学実験にしか使わない、いわゆる道具として・・・いや地球と変わらないか。まあそんなところだ。


ああ、そうだ。非合法と言えばあれもあったな。武器商人。実はあれは向こうには一切いないんだ。

理由は単純で、向こうの攻撃手段は、魔法、剣、拳しかないからな。剣は色々あるが、結局は自分に合った剣じゃないと扱いきれないし、魔法も個人個人の特性があるから結局は武器は非合法に仕入れても単なる手持ち腐れになっちまうから、向こうの世界にはいないんだ」


「向こうも色々あるんだな・・・あっ悪いすまんもう一つだけ。非合法組織はどうだ?」


「これも千差万別だな。ただ1番規模の大きい組織はカテゴリーで言うとこれが麻薬組織になるんだ。ほら良くドキュメンタリーとかに出ている中南米にいる麻薬組織 カルテルがいるだろ?規模はそれに匹敵する程大きい組織があるんだ。


2番に大きいのは盗賊、特に海賊が多いんだ。勿論この海賊も結構犯罪を犯してる。違法売買に強盗、殺害や誘拐、抗争まで起きているからな。それに最近判明したことなんだが、マフィアって聞いたことあるだろ?そいつらと協力関係になっているらしいんだ。

つまり、地球だと盗賊とマフィアは抗争になるのに対し、向こうは協力関係になるという面白い事が判明したんだ。取り敢えずはこんなところかな」


「・・・分かった・・・向こうも黒いな・・・やっぱり他の星というか、異世界でも闇は結局一緒なんだな・・・」


「他は?・・・横島」


「向こうの移動手段はやはり馬車だけ?」


「当然それだけ。因みに軍でも馬と空は翼竜程度。海ですらイカダか船に帆ぐらいしかない」


「やっぱりそれだけね」


「あとは・・・咲倉」


「向こうの移動手段が馬車なら自衛隊も馬車になるの?あと所有している車両とかって使ってる?あと地球の物を販売とかってしてる?」


「まあそこも気になるよな。一つ目の質問はこれは時と場合による。例えば単なる敵地偵察なら馬とかの音が出ない移動をするし、緊急時なら車両も出す。

逆に災害派遣とかなら、輸送トラックやヘリなどを即時投入する。そんな感じだ。


二つ目の質問も一つ目と同じ感じだな。というか所有してるのに使わないとか単なる手持ち腐れになるしな。

三つ目の質問は、日用品、例えばペンや紙とかは販売しているけど、車や重機などの高額商品は、悪用などがあるから販売してない。


勿論銃器は尚更。万が一銃を無くしても平気なように、使う時は隊員の体に超小型のチップをインプラントされている識別番号を武器が読み取り許可が下りてから使えるようになっているし、持ち去られてもGPSが探知してくれる。勿論宇宙に軍事衛星も放っている。


仮に探知出来なくても、24時間後に武器自体が自爆する設定にしている。薬莢はどうにもならんけど、ただ単に拾っても金の塊にしか見えないから、金の欲しい奴なら溶かして販売する筈だしな。


仮に悪用するもんならその薬莢からどうやって弾を生成するかで行き詰まるしな。

それに考えてみ?地球から見れば他の星なんて中世ヨーロッパ、下手すればそれより昔の時代だぜ?DNAもないんだぜ?そんな中どうやって出来るんだ?って俺が聞きたいくらいだしな。

だから平気だ」


「なるほどな。流石徹底してるな」


「他は?・・・山島、佐祐理の方な」


「向こうの任務中は偽造とかってするの?」


「それは任務による。よくある潜入任務は勿論画像もするし、治安維持任務なら最初から本命で行くし、だから任務による」


「うん、分かったわ」


「次は山島、瑠未な」


「佐祐理ちゃんと似たような質問だけど、プライベートで事件に遭うこともあるかも知れないけど、その場合ってどうなの?普通に身分証を見せて捜査とかに参加するの?」


「時と場合によるな。余りにも残虐や卑猥などなら即参加だけど、スリとかの軽犯罪なら基本はボランティアを装い、行き詰まった場合とかなら身分をバラして参加する感じだな」


「やっぱりそこは地球と似たようなものね」


「だな。他は?・・・谷垣」


「兵力はどれくらい?あと使ってる武器は?」


「・・・答えられる範囲で言うなら、使ってる武器は地球にある最強の武器から現代の平均レベルまでの武器もあるから様々だな。

使う時は基本、平均より3〜4割劣る武器を使っている。


あと兵力は取り敢えず憲法に則ってるけど、有事の際は例外として認められている。防弾チョッキはアメリカ軍の防弾チョッキを着ている。冬場はロシアの兵服を使ってる。


陸上自衛隊はイギリス軍のSASとアメリカ軍のグリーンベレーを模範して作られている。


海上自衛隊はアメリカ軍のSEALSやNATOを参考に作られている。特に海上自衛隊には本来持ってはいけないもの、空母があるが異世界方面のみ例外として与えてくれたので、躊躇わずニミッツ級空母を大量に購入したしな。


航空自衛隊は・・・今はまだ言わないでおこう。


あとさっきいた法執行機関のモデルはブラジル軍警察やイタリア軍警察を参考にしている。勿論全てアポも取ってある。

取り敢えず答えれるのはこれくらいだ。すまん」


「まあ、それくらいしか答えられんわな。けどその割には結構教えてくれた気もしなくは無いがすまん。ありがとう」


これはまだ暫くかかりそうだな。

てことで次へ続きます(メタイなおい!)

2へ続く・・・続くったら続く

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