いつの間にか嫁出来てました
「えっ?」
おっしゃる意味が良くわかりませんが?
「謁見の間で約束したではないか?」
謁見の間???取り敢えず記憶を辿ってみる。
特にやりとりに問題があるようには思えない。
だからな?と国王が説明してくれる。
「図書館は我が国の国民しか利用できないと言っただろう。詰まりは我が国の者と結婚して、国籍を得ないと使えんということだ。まあ丁度偶然にも昨日作った規則だが」
はあ、と俺。
「それで俺が条件付きで使わせてやると言い、お前も同意した」
ふむ…
「それはお前が勝てば我が国の者と結婚するということだ。それにお前は同意したのだ」
は?
「当然、お前は結婚に同意したし、アネッテと我が娘も結婚に同意した。親である俺と妻も認めている」
「勿論副賞として、アネッテとスティナの先祖がえりを触る権利も当然ある。嫁なのだからな」
「因みにお前はダブルノックアウトで引き分けたと思っていると思うが、俺は横断幕に文字を写したときに、負けを認めているからな」
何も問題あるまい?笑いをこらえながら国王は言った。
「王家の威信が掛かっているからな。俺との約束を無視しようとすると、もれなく頭と胴体が離れることになるぞ。逃げようとしてもお前は、全国民にライオンブルーとして素顔が割れているからな。他国に逃げても当然追いかけるし、妻はライオンパープルでな、鞭を持って何処まででも追いかけて来るぞ?」
それにと続ける。
「お前何も損しないぞ?別に政事に参加しろだとか、そういうのもないし、先祖がえりが好きなのだろう?アネッテが、お前達が図書館を利用したがっていることを報告してきた時に追加情報として兵士に言付けていた」
さてと
「俺と一緒にこの都市を守ってくれるな?ライオンブルー」
バキバキと拳を鳴らしながらマフィアな国王が俺を脅迫してきた。
↓この一文抜けてました↓
「因みにお前はダブルノックアウトで引き分けたと思っていると思うが、俺は横断幕に文字を写したときに、負けを認めているからな」
すみません!!




