1話出会い
この世界は異能が全てだ。
昔人は異能を作り出した、科学の大きな進歩により人の遺伝子に変化を起こし異能器官を作り出した。
だが得られる異能は人それぞれ、ランダムだ。
それから数年世界は異能社会へと変貌した。
私は氷室慈佐異能は触れたものを解除する能力。
私は生まれた頃から勉強を続けた異能の才能がなかったから、そして遂に私はこの世界で最高峰と言われる、国立異能高等学園に入学することになった。
この学園は一つの島に建てられた学園でデパートやほぼ全ての施設が揃っている施設面でも最高峰の学園であった。
そしてこの学園には色々な噂があった、
「卒業できるのは一人だけ」
「卒業したらどんな願いでもかなえてくれる」
そんな噂が立ち込める学園へ遂に私が足を踏み入れようとした。
そのときだった。
一人の男が私の横を通り過ぎた。
「あの!!」
私は彼に声をかける。
男は私の方を振り向きなんだ、とでも言いそうな顔でこちらを見ている、私は数歩あるき彼の目の前まで近寄った。
「あなた…無能力者、ですよね」
明らかに焦った顔だった、え〜うそ〜バレた?早くね?とまるで言ってるかのようにすぐに読み取れる様な表情だ。
「お、お前なんでそれを」
その男はまるで目の前に龍でも現れたかのように焦り、驚いていた。
「見れば分かりますよ、その人間に異能があるかないかくらい」
実際なんとなくわかるのだ、誰が異能を持っていて持っていないなんて、異能を持っている人間は直感的にわかるのだ、だがそれが発動しなかった、そう、無能力者の合図だ。
「へ、へぇ…隠しても無駄だな」
急に澄ました顔になる。
「俺はサエナキ、サエナキ総真、だ」
黒い髪に一筋の赤い線の様な髪で髪型はショートヘアー、赤い目が突き刺すように鋭かった。
そして私はこの先後悔することになる。
この男と出会ったことを…。
入学式が始まった。
時間は8:30
春なのに体育館の中は少し寒い、よく見ると上の学年はほぼ人がいない。
人は見渡すだけでも1000は超えている。
「校長からのお話です」
校長が体育館のステージの上に現れた。
顔は少しいかつく身長は170くらい、そして…頭が爽やかだ。
周りがクスクス笑っている。
特に男子、ハゲだ…、ハゲてる…、などと完全に校長をなめているような言葉が飛び交っている。
私の隣に座っているサエナキも。
「あーあ、ひよこどもおはよう、わたしの名前は井鷺克也だ、今から新入生どもにルールを教える」
少しつよい口調の克也校長が指を鳴らすと、体育館のステージの後ろにプロジェクターで画面が映される。
校長がステージの隅により話始めた。
「まずどっかの奴らがこの学校を卒業したら願いが叶うとか言ってるが全くのデマだ、ここの学校の卒業証書を異能管理局に提出すれば叶えられるここじゃ叶えられん」
異能管理局とは、主に異能の管理を目的とする政府公認の組織で、異能犯罪者などを捕まえたり、異能の研究などをしている組織だ。
「それじゃあルール説明だ、まずこの学校の敷地内では能力の殺し合いが可能だ、ただし殺し合いをするときは周りに被害を出すな、能力での殺し合いの場合は罪は免除されるがその他の犯罪などはコチラは全く関与しないわかったな、そして次にこの学校で卒業できるのは一人ではない、卒業できるのが一人くらいしか出てこないくらい卒業が難しいだけだ。」
30分ほど時間が経ち少し眠気が現れた頃、学校のルール説明が終わった。
「はいこれでルール説明は終わる、最後に1つ」
校長がマイクを握りつぶす。
「俺はハゲじゃねぇ」
男子達の顔が赤くなり冷や汗がダラダラ垂れる。
校長の話が終わり、先生などの説明があったあとクラス分けが終わり、一旦教室に移動することになった。
「なんであんたと同じクラスなのよ」
「あ?知らねぇよまぁでも同じクラスどうし頑張ろうぜ」
教室は騒がしく男子はさっきの校長の殺気がなんだとかで盛り上がっていた。
少しすると教室のドアがガラガラと開けられ、教師が入ってきた。
「僕がここの担任になりました。痣村惣代ですよろしくお願いします」
教師が来た途端に教室は静まり帰った。
なんとなく気づいたんだろう、あの先生、そこが見えない、ニッコニコの笑顔の中はまるでそこの見えない穴のようだった。
「はい!入学式おつかれさま、僕たちはこれから教員会議あるからさっさと準備して下校すること、OK?」
「はい」
全員が返事をしてすぐに準備をし教室を出た。
「なんで帰り道まで一緒なのよ!」
「てめぇこそなんで一緒なんだよ!」
私たちが口喧嘩をしていると…。
「うぉらぁ!!」
後から鉄バットを持った男がバットを振りかざしてきた、私は後頭部を叩かれ、倒れてしまった、相手を見ると上級生が3人、全員がいかにもヤンキーのような奴らだった。
「へへっ、俺らは初心者潰ししてるものでね!お前らに、もしも、卒業されたら嫌だからよぉ?殺させてもらうぜ?」
上級生が鉄バットを振るう、サエナキは私をかばい鉄バットで殴られ続けていた。
「おい、聞こえるか慈佐…、お前の能力教えろ」
「触れたものを解除する能力だけど…でもこれじゃあ…」
サエナキがフフッと笑い目を輝かせる。
「慈佐!俺の体に触れろそして能力を使え!」
「え?」
戸惑いながらも、私はサエナキの体に触れる、そして…
「解除!」
そう叫んだ瞬間、上級生が吹き飛ぶ。
サエナキの体からはエネルギーが、理力が溢れ出ていた。
「あー、久しぶりだこの感覚…。」
次の瞬間サエナキが消えたかと思うと、上級生の一人を地面に叩きつけた。
泡を吹いているが死んではないみたいだ。
サエナキは他の2人を睨見つける。
「お前らこうなりたくねぇならさっさとコイツ連れて逃げろ」
上級生2人はすぐにサエナキにやられた一人を連れて逃げていった。
「おい大丈夫か?」
「うん、一応」
私はサエナキが差し出したてを握り立ち上がる、1日目から最悪だ、それにしてもさっきのサエナキの力は何だったんだろう。
「さっさと帰ろうぜ疲れた」
まぁまだいっか…。
この男と出会ってわたしの人生は大きく変わることになるなんて、今このときは誰も思ってなかっただろう…。
「マンション同じかよ!!」
住んでる部屋は隣同士だった。




