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夜に灯を、魔法に祈りを  作者: 佐藤飴子
第一章 花に露を
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放課後、道草

 放課後になった。今日は元々授業が少ない日だからまだ日は高い。優しい風が黄緑の草花をそっと撫でている。いい天気だなあ。穏やかの午後の空気にグレゴールは欠伸する。


「おや、眠いのかい」

 ひ、人がいたのか。あたりを見渡し声のする方を探す。後ろを振り向くと緑色。ええと、確か、この人は。

「グリム、先輩」

「こんにちは、グレゴール。いい午後だね。ふふ、それにしても、ふ、大きな欠伸だったね。ふっふふ」

「誰もいないと思ったんです!」

 誰か人がいたら欠伸なんか噛み殺してた。本当だ、信じてくれ。


「そうか、ふふ。そうだね。それにしても、こんな学校の端っこで会うなんて奇遇だね。三年生はまだこちらの棟に用はないだろう?」

 確かにそうだ。今いるのは上級生の先輩達が使う教室が多い棟。”まだ”下級生のグレゴールが今ここにいることは少々不自然だ。が、グレゴールはまだ下級生だからこそ今こんなところにいる。

「ええと、授業終わって歩いていたら、ここら辺あんまり来たことないなって」

「ほう」

「それで、色々歩きながら見ていたんですけど、あの」

「うん」

「ここってどこなんですかね」

「ふふ、すまないね、ふ、ふっははは!」

 そんな笑わなくたっていいじゃないか。

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