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高嶺の花 (聖 乃蒼 視点)

今回はゆかのクラスメイトの乃蒼くん視点です。


今日は家族で温泉に来ていた。

温泉からあがり1人で自販機を探していた時、

美しい黒髪の女の子が1人で座っているのが目に入った。


「あれ?成瀬さん?」


その子は同じクラスの成瀬結華さんだった。

うちのクラスでは天使だと言われている高嶺の花的な存在だ。

そんな成瀬さんについ声をかけてしまった。

いつもは彼女の弟の圧がすごすぎて話したことすらなかったのだ。


「同じクラスの生徒会長さんだ!」


彼女は僕のことを覚えていてくれたみたいだ。

すごく嬉しい。

そして彼女はどうやら弟たちと来ているらしい。


「そうなんだ、じゃああの弟くんも来てるってことか...」


そう呟いてしまった言葉はどうやら彼女の耳には届かなかったらしい。危ない...。


学校一の美少女と呼ばれる彼女がこちらを不思議そうに見つめている。

これが現実なのかもはやわからなかった。


すると少し遠くで彼女の弟が目に見えた。

さすがイケメンだと有名なだけあって周りから注目を浴びている。

というか成瀬さんの弟は全員イケメンらしい。

遠くから見ていてもその輝きがわかる。


(まずい...話してるとこ見られたら大変なことになりそうだ...)


僕は話を切りあげてそそくさと退場した。


(なんだか夢のような時間だったな...)


彼女が学校の男子と話しているのは見たことがない。

とういか男子は話したくても話せないでいるのだけれど...。

そんな彼女と話せたことが嬉しくて仕方がなかった。

僕に笑いかけてくれた笑顔は本当に可愛くてずっと頭に残っている。


そういえば成瀬さんは恋がしたいらしく最近男子と話そうと決意してたらしい。

僕はその場にはいなかったからよく分からないが、うちのクラスの男子たちが闘志を燃やしていたのを目撃した。


(もしかしたら僕にも成瀬さんと仲良くなれるチャンスがあるのかも..また学校で話したいな)


そんなことを思いながらまた彼女の笑顔を思い出すのだった。

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