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ついに始まる修学旅行




「わー!ゆかちゃん!北海道だよ!」


飛行機を降りると琴葉ちゃんがはしゃぎながら両手を広げている。

琴葉ちゃんも北海道は初めてって言っていたからきっとすごくわくわくしているのだろう。

かくいう私も初めての風景に早く色々なところに行きたいくてうずうずしている。


すると


「琴葉ちゃんはしゃぎすぎ」


と一条くんがぐったりした様子ではしゃぐ琴葉ちゃんの頭に腕を乗せ止めに入った。


「わっ!急に何よー!」


琴葉ちゃんが突然のことに驚いてわたわたしている。

しかしそこにいるのはいつも元気いっぱいな一条くんではなかった。

顔色が悪く、ぐったりとしている。


「一条くん大丈夫...?顔色が悪いけど」


私のその言葉に琴葉ちゃんも一条くんの不調に気づき「大丈夫!?」と声をかける。

こんな元気のない一条くんを見るのは初めてなので心配になる。


すると一条くんは「うぅ」と少し躊躇しながらその理由を教えてくれた。


「俺実は飛行機苦手で...情けねぇ」


「「そうなの!?」」


一条くんは苦手なものがあまりなさそうなイメージだったから琴葉ちゃんと2人で驚いてしまった。


「それなら休んで休んで」


琴葉ちゃんが一条くんを近くのベンチまで誘導しお水を渡している。

幸い今は休憩時間だから時間はありそうだ。


「ありがとう。少し休めば治るはずだから...ごめんね」


そう言って一条くんは琴葉ちゃんに貰ったお水を飲みながら一息ついている。


様子を見ると少し顔色が良くなったような気がする。

今の時刻はお昼すぎでもうあまり時間がないから今日はみんなで1箇所まわってその後すぐ旅館のはずだ。

そんなにハードなスケジュールじゃないから一条くんもきっと大丈夫だろう...。


そんなことを考えていた私だったが一条くんは休憩時間が終わる頃にはすっかりいつもの元気な一条くんに戻っていた。


「いや〜お騒がせしました!本当にありがとうね!それにしてもかっこ悪いところを見せちゃったな...」


一条くんは少し気まずそうに移動中のバスの中で私たちにお礼を言った。


「気にしないで!困った時はお互い様だからね」


私たちはそう言って一条くんを宥める。


一条くんにも弱点があることを知って私はなんだか嬉しかった。

もっと近くに感じるというかなんというか。

その弱点を不覚にも可愛いと感じてしまったのだった。

これを一条くんに伝えたら絶対に怒らせちゃうから内緒だけど...。


それから私たちはみんなで北海道の歴史を学んだ。

知らないことを実際に現地に行って学ぶのはすごく楽しかったしクラスのみんなともたくさん話せた気がする。


そんな感じで私の修学旅行はすごく順調に始まったのだった。


更新が遅くなり申し訳ありません;;

これからも不定期にのんびりペースとなりますがよろしくお願い致します。

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