第五十話 人化魔法・竜人化
拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!
◇地底湖◇
地底湖から姿を現した上位竜・水竜ゾンビは水色の雌ドラゴンだが、体表がボロボロで骨がむき出しになっているところがちらほら見えた。
「ギャォォォォォ!!」
水竜ゾンビが叫ぶ中、長老ロウがリュウに振り向く。
「自我はない。光魔法で楽にさせてやっておくれ。」
「・・・あぁ。」
リュウが前に出て、ドラゴン語で語りかける。長老ロウとウルス、部下二人が「!?」と驚く。
『苦しいか?ルクテシア王国の人間にやられて、さぞしか悔しかろう。助けてやりたかったが、400年前の私はまだ弱きドラゴンであった。すまないな。・・・楽にさせてやる。』
リュウは「光魔法(中級)(弱体化)・輝かなる光!」で水竜ゾンビを浄化しようとする。だが、水竜ゾンビの体が崩れない。
「・・・?」
それどころかバシッと光魔法が弾かれた。
「なっ!光魔法が効かない!?」
「なんじゃと!?」
驚きの声を上げるリュウたちに水竜ゾンビが襲いかかるのだった。
◇リーゼサイド◇
「夜も更けたわね・・・。」
リーゼたちが湖の前に薪をくべて火を焚いて、陣取っていた。
「リュウ、大丈夫かニャ。」
メイファが心配そうに湖を見やる。湖に満月の月が映ってキラキラ輝いていた。
「リュウは油断さえしなければ強いし、そこらへんのやつじゃ相手にならないわね。」
リーゼがメイファに安心させる言葉をかける。
「初めて蜥蜴族を見るが、強いのか?いや、強いんだろうな。リュウは蜥蜴族の血を引いてるんだ。皆はどう思ったんだい?」
ソルが蜥蜴族三人の印象を皆に訊いた。
「水上戦や水中戦なら蜥蜴族の方が一歩上手かもしれないわね。だが、地上戦となるとそんなに強くないと感じたわね。」
「鍛えてるのはわかったニャ!」
「戦えばわかるワン。」
「魔法だとどうなのでしょうかね。」
リーゼ、メイファ、ポチ、シンがそれぞれの印象を答えた。アイリンは「・・・。」と考え事していた。
「(リュウは蜥蜴族と人族のハーフではないかもしれない。まさかの可能性を疑っている。まずは蜥蜴族を知るのが先。)」
アイリンだけはリュウの日頃の言動や行動、戦いぶりから総合して、リュウ=覇竜というまさかの可能性に気付きつつあるようだ。
「この機会に蜥蜴族の生態を調査したい。」
だが、リュウ=覇竜という可能性には裏打ちが必要なため、まず蜥蜴族の生態から外堀を埋めていこうというアイリンの言葉だ。
「そうね。リュウの強さの秘密がわかるかもしれないわね。」
リーゼがアイリンの言葉に同意する。そして他愛ない会話していると地面からズシッと小さな音が鳴る。
「ん・・・・?」
リーゼたちが一斉に地面を見る。次の瞬間、ズッシィィィィン!!と震動と共に激しい音が鳴った。
「・・・・。」
リーゼたちが顔を見合わせる。
「リュウが戦ってるんじゃ・・・?」
地震にしては局地的すぎて、その場にいた全員が全員、その震源がリュウに行き着くのであった。
◇地底湖◇
リュウは地底湖にて水竜ゾンビと戦っていた。
「光魔法(上級)(弱体化)・大いなる輝き!」
リュウはさらに強力な光魔法を繰り出すが、弾かれてしまう。水竜ゾンビが「アクアブレス」を放ってきた。アクアブレスは巨大な水弾丸。大きな岩をも粉砕できる威力がある。
「くっ・・・。」
何発もののアクアブレスにかろうじて避けるリュウ。長老ロウはウルスと部下二人に守られながら、扉の陰に避難して覗き見ていた。
「(何故、光魔法が効かない?考えられるとすれば魔力が足りないということだ。)」
リュウは脳内でステータスを確認する。
リュウ
レベル10
HP9999(弱体化)
MP2800(弱体化)
攻撃力3800(弱体化)
防御力4000(弱体化)
魔力3000(弱体化)
敏捷性210
ー魔法ー
火魔法(上級)(弱体化)
水魔法(上級)(弱体化)
風魔法(上級)(弱体化)
雷魔法(上級)(弱体化)
光魔法(上級)(弱体化)
ドラゴン魔法(使用不能)
回復魔法(中級)(弱体化)
補助魔法(中級)(弱体化)
収納魔法
人化魔法
ースキルー
魔爪
ドラゴンクロー(魔爪により、使用可能。ただし弱体化。)
ドラゴントゥース(牙装備により、使用可能。ただし弱体化)
ドラゴンテイル(使用不能)
ドラゴンブレス(使用不能)
ドラゴンスキン(弱体化)
自己再生(弱体化)
悪食(弱体化)
気配探知(弱体化)
魔力探知(弱体化)
「(魔力3000あっても効かないとすれば、もっと力がいるか・・・。)」
水竜ゾンビの攻撃を避けながら考える。
「(力ずくで倒してもいいが、同族相手には躊躇うな。やはり光魔法で浄化すべきだ。)」
リュウは立ち止まり、水竜ゾンビを見上げる。
「(人化魔法を改良し、力を引き出す相手には持ってこいか。)」
リュウは身体中に魔力を込める。
「人化魔法・竜人化!!」
リュウの体にドラゴンの銀色の鱗がとこどころに発現し、手がドラゴンの手になり、歯に牙が、そして尻尾が生えた。初代国王ジランドと戦った時と同じ姿である。あの時は人化魔法のコントロールが効かず、発現したが、今は人化魔法の改良によって力を引き出すことに成功した。
「ふしゅぅー。ちょっと慣れないな・・・。力は元の姿であるドラゴンほどでもないが、戻ってきた。」
リュウ(竜人化)
HP15000(弱体化)
MP5000(弱体化)
攻撃力8800(弱体化)
防御力9000(弱体化)
魔力5000(弱体化)
敏捷性300
ー魔法ー
火魔法(上級)
水魔法(上級)
風魔法(上級)
雷魔法(上級)
光魔法(上級)
ドラゴン魔法(使用不能)
回復魔法(中級)
補助魔法(中級)
収納魔法
人化魔法
ースキルー
ドラゴンクロー(弱体化)
ドラゴントゥース(弱体化)
ドラゴンテイル(弱体化)
ドラゴンブレス(弱体化)
ドラゴンスキン(弱体化)
自己再生(弱体化)
悪食(弱体化)
気配探知(弱体化)
魔力探知(弱体化)
「なんじゃぁ!ありゃ、蜥蜴族じゃあらんわ!!」
長老ロウが竜人化したリュウを見て腰をくだける。ウルスも部下二人も口をあんぐりしていた。
リュウは改めて水竜ゾンビに「光魔法(上級)・大いなる輝き!!」をかけた。すると「ギャアァァァ!」と苦しみだし、水竜ゾンビの体が崩れていく。
「効いた!!」
水竜ゾンビは暴れながら、全体重を乗せた鉤爪「ドラゴンクロー」を繰り出してきた。
「防御技・ドラゴンスキン(弱体化)!!」
リュウがドラゴンの擬似鱗を体全体に身を纏って、受け止める。すると鉤爪が光魔法の影響により、脆く砕けた。
「ギッ!!」
水竜ゾンビは「ドラゴンテイル!!」と尻尾攻撃するも先ほどと同様に脆く砕ける結果となる。
「ゼェゼェ・・・。」
「(妙だ。何か守っているようにさえ見えてしまう。)」
水竜ゾンビは体が崩れながらも何かを守っている素振りが見受けられた。そして水竜ゾンビは地底湖の水を集めて口元に収束させる。
「最強技・アクアスプレッドブレス!!」
巨大な水弾丸が爆ぜたような拡散型全方位攻撃により、地底湖の壁に貫通するが如く無数の穴が空いてしまう。
「ゼェゼェ・・・。」
リュウは水竜ゾンビの強烈な攻撃に岩が崩れたのか埋もれていた。扉の影に隠れていた長老ロウたちが「リュウは・・・。」と覗き込む。
『お前が守りたいものはわかった。』
埋もれていた岩場からリュウの声がした。そしてガラッと岩場を勢いよく退かした。
『あとは俺に任せていいんだぞ?』
リュウは対面する水竜ゾンビに再びドラゴン語で語りかける。すると水竜ゾンビは最強技を繰り出した影響からか、パタッと倒れて力尽きる。
『楽にしてやる。』
リュウは光魔法をかけ続けると水竜ゾンビは浄化されるかのように体が崩れた。その中から大きな卵が出てきた。
リュウは大きな卵を両手に持つ。その卵がひび割れ、中から水色の子ドラゴンが出てきた。
長老ロウがバタバタ杖をつきながら、駆けてきた。
「暴竜と水竜様の間の子ドラゴンじゃ!!守り神の水竜様はゾンビになりながらも守っていたというのか!!」
リュウたちの目の前に水竜の幽霊が現れる。水竜の幽霊がドラゴン語でリュウに語りかける。
『浄化してくれてありがとう。あなたは私と同じドラゴンよね。名前は?』
『ドラゴンとしての名は覇竜。だが、今は人間として冒険活動してるから、リュウと呼んでくれ。』
『リュウ。私たちの子を頼めるかしら?』
『いっ!?』
リュウが驚愕する。
『何。その表情は。』
『い、いや、俺にも都合が・・・。』
『任せてって言ったよね。だから安心して逝ったんだけど。』
しどろもどろになるリュウに水色の子ドラゴンが『おとーさん』と頭上を回って飛ぶ。
『おとーさんではない!!』
『懐いてるからいいじゃないの。その子に世界を見せてあげて。』
リュウが思わぬ子育てミッションに抵抗を試みるが、水竜の幽霊に押しきられてしまい、『わかった。』と渋々ながら返事するのだった。
『リュウ。暴竜・・・私の夫をどうかお願いします。おそらく過去に縛られているはず。前を向いてほしいと伝えてほしい。』
水竜の幽霊が頭を下げる。
『・・・わかった。伝えよう。』
リュウが頷いた。水竜の幽霊はそのまま昇天しようとするが、思い出したかのように『魔竜とは知り合い?』と訊いてくる。
『あぁ。』
『私たちの子、可愛いでしょ!って伝えておいて。』
リュウは力が抜けたかのように『はいはい・・・。』と投げやりに返事した。どうやら水竜はお茶目な雌ドラゴンのようだ。
『私たちの子。元気でね!じゃあねー。』
今度こそ水竜は天に召されたのだった。
リュウは「竜人化解除!」で二つの折れ曲がった角がついたいつものリュウの人間姿になる。水色の子ドラゴンが『おとーさんおとーさん』とリュウの頭の上を回る。
「どうしたもんかな・・・。」
リュウは子ドラゴンの育児ミッションを任され、溜め息ついたのだった・・・。
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