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第四十九話 蜥蜴族遭遇!

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

◇◇亡国ルクテシア王国まで続く山道◇◇


 リュウたちは亡国ルクテシア王国まで続く険しい山道を登るのに時間がかかり、薄暗くなってきた。


 先頭を歩くソルが振り返る。


「そろそろ夜営の準備を・・・。」


 そう言いかけた時に「ぐはっ!」と急に身動ぎする。何かが入り込んだのが見えた。


 「ソル!?」


 リーゼがソルに近づく。ソルが急に下卑た笑みを浮かべ、くねくねしだす。


「クケケケー!!オンナー!!」


 発情したかのようにソルがリーゼに抱きつく。同時にポチもシンも様子がおかしくなる。


「ポチ?」


「シン?」


 メイファがポチに、アイリンがシンに声をかけるとソルと同様に二人もくねくねしだした。


「オンナ!オンナー!!」


 ソルと同様にポチもメイファに、シンもアイリンに抱きついた。


 三人が「(*´Д`*)ハァハァ」と興奮しながらリーゼたちに頬擦りしていた。その行為にぞわぁーっと鳥肌が立つリーゼたち。


「な、なんなのよ?!」


 リーゼたちが様子のおかしいソルたちを引き剥がしにかかる。そんな薄暗い中、リュウが目を凝らす。


「何かいるぞ?」


 薄暗い中にゆらゆら揺れる人の顔が付いた火の玉のようなものがいくつもあった。


「こ、これは悪霊の仕業!?」


 明らかに様子がおかしいソルたちに対してリーゼがその原因に気付いた。複数の悪霊がソルたちの体を乗っ取って、リーゼたちに抱きついているようだ。


 ゆらゆら揺れる悪霊たちがリュウたちの体を乗っ取ろうと虎視眈々に狙っている。


「囲まれてる!」


 その瞬間、悪霊がリュウの背後から入り込んだ。


「ぐっ・・・!」


「リュウ!!」


 リーゼたちが慌ててソルたちを引き離そうとするも力強く「やむを得ないわ!」と拳を握りしめる。


◇リュウの体内◇


「カラダ、ウバッテオンナヲ・・・。」


 悪霊がリュウを支配しようと試みる。


「私を支配しようとは良い度胸だ。覚悟は出来ているだろうな?」


 悪霊の前に覇竜ことドラゴンが現れる。


「ナ・・・ドラゴン!?」


 悪霊が入り込んだ先が世界最強と名だたる覇竜だとは夢思わず、驚きを見せた。


 覇竜が口にエネルギーを収束する。


「消え去れ、ドラゴンブレス!!」


「ギャアァァァー!!」


 ドラゴンブレスによるエネルギー弾で悪霊が消え去る。


◇場面転換◇


 リーゼが「豪腕!!」とパワーを増強し、ソルの頬を殴った。


「ぐべぇぇぇぇー!!」


 ソルが回転しながら飛んで行った。同時に悪霊が出ていった。


 次にメイファがポチの股を思いっきり蹴った。


「ギャォォォォォ!!」


 ポチが股に手を当て、倒れた。同時に悪霊が出ていった。


 最後にアイリンがシンに「エルフ魔法(中級)・草原拘束からのパンチ!!」と草を伸ばし、手足を拘束し、さらに拳の形を作り、下からパンチした。


「べぶぅっっっっっ!!」


 シンは上空を舞って倒れた。同時に悪霊が出ていった。


 リーゼたちが「リュウ!」とバッと振り向いたのと同時にリュウの体が光り、悪霊が吹っ飛ぶかのように「ギャアァァァー!!」と断末魔を上げ、そのまま消え去っていった。リーゼたちがその様子に目をパチクリした。


 うようよいる悪霊たちに対して、リュウが「光魔法(上級)(弱体化)・大いなる輝き!!」で昇天させた。


「これでもう安心だ。」


 リーゼたちがリュウを凝視する。


「な、なんだ?」


「自力で悪霊を追い出したの?」


 悪霊は体を乗っ取られたら、外部の痛みによる刺激でしか追い出す方法がなかったからだ。


「気合いだ。カインズなら気合いで追い出せると思うぞ。」


「・・・お父様なら可能でしょうけど。」


 リーゼたちは肩をすくめた。そしてリュウたちは夜営で周りの安全を確保しようと周辺に適度な場所を探す。


「いたたた・・・。」


 ソルは顔が腫れてイケメンが台無しに、ポチは腰をトントンと叩き、シンは杖をつき、それぞれの痛みに耐えながら歩いていた。


「水辺があるニャ!」


 小さな湖を発見したので、そこで夜営を取ることにした。そこでリュウは収納魔法によってテントも食料も簡単に準備することが出来た。本格的に暗くなってきたので火を焚く。ソルが湖の中を見る。


「魚がいるな。ポチ、取ってきたらどうだ?メイファ、喜ぶかもしれないぞ。」


「メイファのためなら取ってくるワン!!」


 ポチが迷いもなく湖に飛び込む。だが、すぐ上がってきた。


「何かいるワン!!」


 ポチの言葉に湖に複数の丸い影が見えた。リーゼたちが身構える。湖の表面から複数の顔が現れる。爬虫類のような顔で角が二つ付いていた。


「・・・蜥蜴族?」


 三人の蜥蜴族が湖から上がる。蜥蜴が人型になったスタイルに爬虫類顔で尻尾がつき、肌は灰褐色でその上に鎧を着て、槍を持っていた。


「貴様たちは何者であるか?どこから来たのであるか?」


 蜥蜴族の三人が敵意を持ち、リュウたちに槍を向ける。リーゼが腰に剣を携えながら、代表に前に出る。


「私はリーゼ・トランスロッド。ジランド王国から来た冒険者よ。」


「ジランド王国?ともかく人族であるな。」


 それぞれの顔を見回す蜥蜴族三人。


「他に獣人族、エルフ族。何やら色々種族がいるであるな。・・・ん?」


 蜥蜴族三人はリュウに目が留まる。


「そこの貴様は角があるな。それも我輩たちに似た雰囲気を感じる。」


「(めちゃくちゃ見てくるな・・・。)」


 リュウの二つの折れ曲がった角に目が行ってるようだ。


「人族に見えるが、同胞であるか?」


「(違う。ドラゴンだと言いたいが、皆の手前、嘘の種族設定を貫こう。)」


「蜥蜴族と人族のハーフだ。」


「おお!!」


 蜥蜴族三人が驚きの声を上げ、目を凝らしてリュウを見る。リュウは居心地の悪さを感じる。


「名前はなんと言うであるか?」


「リュウだ。」


「同胞よ。あなただけ歓迎しよう。」


 蜥蜴族の一人に無理矢理、手を引っ張られるリュウ。


「待て待て待て。お前たちはいったい何者なんだ?」


 ソルが待ったをかけた。


「おっと申し遅れた。ウルス・トカゲである。後ろの二人は我輩の部下である。」


 後ろにいる部下がウルスに「任務を先に果たしましょう。同胞の歓迎はそれからです。」と進言する。


「おお、そうであるな。」


 ウルスがリーゼに向き直る。


「異なる種族が集まり、冒険者をやってることに驚きを感じる。だが、ここは危険である。早急に元のいる国に帰るが良いである。」


「そうは行かないわ。私たちはこの先の亡国のルクテシア王国に用があるのよ。」


「そこはアンデッドの巣窟であるぞ?」


「知ってるわ。光魔法で浄化するのよ。」


「光魔法であると!?」


 ウルスと背後の部下二人が驚いた。


「誰が・・・?」


「リュウよ。」


 リュウに指差すリーゼ。


「同胞よ!!」


 いきなりウルスの部下の二人がリュウの両腕を組む。「え?」といきなりの出来事に面を食らうリュウ。


「何卒、我らに力をお貸しください!!つきましては長老にお会いしていただきたいのである!!」


 そう言う否やリュウはウルスとリュウの腕を組む部下二人と共に湖に飛び込んだ。


「リュウ!?」


 呆気取られるリーゼたち。


「がぼがぼがぼぉ~(なんなんだぁー!?)」


 リュウは溺れかけながらもウルスたちに引っ張られ、しばらく湖の底を泳ぐ。湖の底から横に繋がる水路を通り、洞穴に辿り着く。


「ぷはぁー!空気ー!!」


 リュウたちが水面から顔を出す。その洞穴は光の苔により明るく空気があり、蜥蜴族らしき姿が何十人もいた。どうやらここで生活をしているようだ。


「何故、そいつを連れてきた!追い払うのがお前たちの任務だろ!」


 その場にいた蜥蜴族の一人がリュウを見るなり少々騒ぐが、ウルスが「黙れである!」と一喝した。


「この方はリュウ。同胞である!加えて光魔法持ちなのだ!長老はどこか!?」


「ホッホッ、そんなに声を張り上げんでも聞こえるわ。」


 民族衣装を纏い、杖をつき、しわくちゃの爬虫類顔をした蜥蜴族のお婆さんが出てきた。


「リュウだね。この一族の長老をやっているロウ。光魔法を持ってるのは本当かね?」


「あぁ。」


「・・・あなたの力をお借りしたい。ついてきてくだされ。」


 リュウは「?」と急展開に首を捻る。ウルスと部下二人と共に長老のあとをついていく。洞穴の先には通路が枝分かれし、道を知らないと迷いこむ迷路のようになっていた。光の苔が所々に光っていた。


「昔にルクテシア王国があったのは知ってるかね?」


「あぁ。暴竜に滅ぼされた今は亡き王国だろ。」


「そうじゃな・・・。何故、暴竜によってルクテシア王国が滅ぼされた理由は知っとるかね?」


「い、いや・・・?」


 好戦的なドラゴンは理由がなくても一国を滅ぼすくらいすることもあるはずだが、長老ロウの言い分だと理由があるようだ。


「我々は400年前にルクテシア王国に滅ぼされた蜥蜴族一族の生き残り。昔は太陽の当たる開けた集落に住んでおった。そして湖に住まう上位竜・水竜を守り神に崇め、生活しておった。その最中、ルクテシア王国が攻め込んできての。守り神の水竜が戦ってくれた。」


「守り神の水竜がやられ、我々の集落は滅ぼされた。だがのぅ。ルクテシア王国の彼らは知らんかったのじゃ。守り神であった水竜は暴竜のつがいだった。暴竜が水竜の死に怒り狂い、ルクテシア王国を攻め滅ぼした。」


「ここまではいいんじゃがのぅ。ルクテシア王国にいた闇の魔法使いのリッチが自らの命を懸け、死者反魂の魔法を使って、ルクテシア全国民をアンデット系魔物にさせてしまってのぅ。」


 長老ロウの足が止まる。大がかりな扉があった。


「死者反魂の魔法の影響が及び、守り神の水竜がゾンビとして甦ってしまったのじゃ。」


「なんだと!!」


「地底湖に潜った水竜を我々は封印を施すことに成功した。この先に守り神の水竜がいる。どうかリュウの光魔法で浄化させてやっておくれ。」


 長老ロウが扉に手を当て、「封印解除」と魔力を込めると扉が開く。入るとそこは地底湖だった。リュウたちが地底湖に近づくとどことなく水の音がした。


「ギャォォォォォ!!」


 地底湖から上位竜・水竜ゾンビが現れるのだった・・・。

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