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第三十一話 ディモール王国戦⑦闇の魔法使いダーク

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!


 ̄ ̄ジランド領・東平原 ̄ ̄


魔竜が戦場一帯にかけられていた「ドラゴン魔法・重力操作100倍」を解除する。すると重力の負荷がなくなり、リーゼたちが立ち上がる。


覇竜がリーゼたちに向き合う。


「同族が迷惑をかけた。魔竜はもう手を出さない。」


「は、覇竜様・・・。」


リーゼが覇竜を見上げる。リーゼとメイファとアイリンが並び立ち、胸に手を当て、敬礼する。


「私たちをお救いいただき、ありがとうございます!!」


「あぁ・・・。」


リーゼたちに改まってお礼を言われるとむず痒くなる。リーゼたちには知る由もないが、先ほどまではリュウだったのだから。


「迷惑をかけたお詫びとは言ってなんだが、戦場にいる奴隷たちを解放してやろう。」


「え?」


覇竜は翼を広げ、上空に飛び立った。戦場にいる者たち全員が何事かと見上げる。


覇竜の全身が光り輝く。銀色の体表が相まって神々しさを醸し出していた。


「光魔法(上級)・大いなる輝き!!」


戦場一帯に光がふり注いだ。すると戦争奴隷たち、魔物たちの隷属の腕輪が一斉に外れた。


「自由・・・自由だ!!」


戦争奴隷から解放された者たちがあちこち歓声が挙がり、そして上空にいる覇竜にひざまずいた。戦争奴隷たちからしたら、光魔法によって御光差しているかのような覇竜が神様に見えたことだろう。※ちなみに自由になった魔物たちは覇竜と魔竜の二体に恐れをなし、逃げていった。


覇竜はそれだけに留まらず、戦場一帯に「回復魔法(中級)・エリアヒール!!」と傷ついた者を癒した。


「お父様から幾度なく覇竜様の御慈悲の話を聞いていたけれど、目の当たりにするとすごいわね・・・。」


リーゼが覇竜の行動に感涙極まり、目が潤んでいた。


覇竜が再びリーゼたちの前に降り立つ。


「あ、ありがとうございます!!」


深々に下げるリーゼ、メイファ、アイリン。


「(そう畏まられるとやりづらい。)」


覇竜がリュウとしてリーゼたちと気安く付き合っていた関係の方が良かったと内心思っていた。


「カインズの娘だな?匂いでわかる。」


本当は知っているのだが、身バレを防ぐためにこのような言い回しでリーゼをそう呼んだ。


「は、はい!恐れながら、自己紹介させて頂きます!!」


リーゼたちが胸に手を当てて敬礼する。


「私は瞬光の戦乙女チームリーダーを務めているリーゼ・トランスロッドと申します。」


「メイファ・キャットナイツと言いますニャ。」


「アイリン・シュガーノートです。」


それぞれの自己紹介のちにリーゼが目を伏せる。


「実はチームにあともう1人いましたが、魔竜にやられてしまいました・・・。」


「(ん・・・?私のことか?リュウである俺のことか?)」


メイファとアイリンがリュウを想い、「くっ・・・。」と涙を流す。


「(待ってくれ。私(覇竜)・・・いや、リュウは生きているのだが・・・どう声をかけたものか。)」


覇竜が冷や汗を流し、慌てる。同時に短い間の関係ではあったが、自分のために涙するリーゼたちに得体知れない気持ちが湧く。それがどういう気持ちなのか・・・。ただそれは暖かかった。それだけはわかった・・・のだが。


『きゃはは、泣かせた〜泣かせた〜。』


魔竜が悪戯っぽく囃し立てる。そのせいか覇竜がリーゼたちを泣かせてしまったように感じられた。


『魔竜、黙ってくれ!!』


いじめっ子のような気持ちに襲われた覇竜があたふたしながらリーゼたちに思いつきでフォローをかける。


「案ずるな。東の方向に飛ばされたやつなら生きている。ただ動けないようだ。」


「え!?」と驚く三人。


すると悲しげだった三人の表情がうって変わる。


「私の旦那は頑丈だから、生きているのはわかってたニャ!!」


メイファがうそぶいた。


「リュウ、今度は体の中身を調べさせてもらう。」


アイリンが怖いことを言いながらも表情は明るかった。


「あのバカは・・まったく。私たちをいつも心配させて・・・もう。」


リーゼが口元を少し上げて、薄く笑った。


覇竜は三人の反応に「(早く人間に変化して安心させてやろう。)」と思った。


『お姉様ー!どうしたんですかー!?』


どことなく隷属の腕輪ならぬ指輪をした小型ピンクドラゴンの炎竜が現れた。


『あ、覇竜様!!お初にお目にかかりますぅー。炎竜でーす!』


小型炎竜が覇竜にペコリと頭を下げて、魔竜に顔を向ける。


『お姉様!人間食わないんですかー?覇竜様も一緒にいることですし、ここはたくさんの人間が食い放題ですよ!不味い魔物もいるけど。』


『エンちゃん。もう帰るわよ。』


『えー!向こうにも多くの人間が住むところがあるんですよー。覇竜様も行きましょーよ。』


小型炎竜はジランド王国の方向に指を差す。覇竜がピクリと反応した。


『縄張りに手を出す気か?』


威圧的に言うと小型炎竜が『ごめんなさい!悪いこと言いました?』と魔竜の背後に隠れる。


「あ、あの!覇竜様!」


そこにリーゼが割り混む。


「すまない。立て込んで・・・。」


「覇竜様は光魔法をお使いになられたことから、隷属の腕輪のことはご存知のようですが、そのピンクドラゴンの指に隷属の腕輪が付いています。」


「なんだと?」


覇竜は小型炎竜の鉤爪の指を見る。確かに隷属の腕輪ならぬ指輪がついてた。


『君・・・。その黒い指輪は?』


『あーこれ?生まれたときから付いてたんだー。取れないんだよねー。』


小型炎竜が指輪のついてる指をかざす。


「(・・・おかしな様子は見当たらない。自分の意思で行動できてるように見える。)」


覇竜が思案顔しながら、魔竜に話を聞く。


『・・・魔竜。人間同士が戦争を起こすタイミングで上手く来たな?東の山から気配探知スキルでも距離がありすぎて無理だろう?』


『エンちゃんが閃いたと言って、付き合ったら多くの人間がいたのよ。』


魔竜の言葉に覇竜が小型炎竜に向く。


『・・・君、閃いたとはどういうことだ?』


『あーうん。頭の中で囁いたんだ。ここで人間がたくさん食えるぞって。』


「(・・・どうやら隷属の腕輪を指につけたドラゴンは従わせるのは難しいのか?行動を誘導させる効果が働くと見た。)」


魔竜たちが戦場に誘導させたのはディモール王国が絡んでいるのは間違いないと結論に辿り着いた覇竜だった。


『これがどうしたの?』


『外せばわかる。』


覇竜が小型炎竜に向けて魔法陣を形成する。


「光魔法(中級)・輝かなる光!!」


眩い光に当てられた小型炎竜は自らの付いていた隷属の腕輪ならぬ指輪が壊れ落ちた。それがきっかけとなり、ハッと何かを思い出したような表情した。


『あー!思い出した!!黒いローブを着た人間に会ったことある・・・。そいつが頭の中に囁いた。ついさっきもお姉様と覇竜様と一緒に南の方向にあるジランド王国に行けと頭の中で響いた。』


カインズが「気合い会話!!」で割り込んできた。※言葉の通じない相手にニュアンスで会話できるスキル。


『黒いローブの着た人間ってやつはおそらくマクスウェルの弟子のダークだな。闇の魔法使いだ。現在の隷属の腕輪の生産元だと見ている。』


それを聞いた覇竜がどす黒い感情が渦巻く。


『そいつが・・・ワルイニンゲン!!』


ガルルル・・・と牙を出す覇竜。


『どういうことなのよ?』


魔竜が話についていけず、説明を求める。カインズが事の顛末を説明した。


『つまり、エンちゃんを使って、私の行動を操ったのね。・・・人間ごときに!!』


魔竜が怒りに震え、「ギャオォォー!!」と叫び、飛び立つ。


カインズが「おい・・・魔竜!!」と止めるも魔竜は小型炎竜と共にディモール王国へ向けて飛んで行ってしまう。ディモール王国を滅ぼさん勢いであった。


「ま、まずい!あの勢いじゃ、ディモール王国にいる奴隷たちまで殺しちまう!!」


ジランド王国はディモール王国の一般国民や奴隷たちに対して極力手を出さない方針であった。だが、魔竜がディモール王国を滅ぼすとなると難民が大量に発生される。そうなると戦争元となるジランド王国が面倒を見ないといけない。そういったことから事後処理に困る。そのためカインズが焦っていた。


「・・・カインズ、リーゼたちよ。乗れ。ディモール王国の事後処理に必要だ。」


覇竜が身を屈める。


「ありがてぇ!」


カインズが率先してのり、セバスチャンに向く。


「セバスチャン!ラインゴッドと共に騎士団、冒険者有志たちを率いて後から来い!!リーゼたちも乗れ!」


セバスチャンが「ハッ。」と従う。次に「はい!」とおそるおそる乗るリーゼたち。覇竜は翼を広げ、「落ちないように気を付けてくれ。」と注意を促し、飛び立つ。


覇竜たちはディモール王国に向けて飛んでいくのであった。



 ̄ ̄ディモール王国 ̄ ̄


「バカな!覇竜が光魔法!!しかも魔竜たちがここに迫ってきてるだと!!」


黒いローブのダークは水晶玉を通し、状況を把握して、うろたえていた。


「は・・・早く王様に報告を・・・いや!逃げねば!!」


ダークは慌てて行方をくらますのだった・・・。

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