26.ルマリク、そして黒髪少女。
「はぁ・・・リンちゃんってのはわかんないけど・・・ルマちゃんだっけ?大変そうだね・・・」
夜ご飯を食べて夜も深けていた頃。ルマと楓と蓮で話していた。蓮に関しては眠かったらしいんだけど気にせず話をしていた。ちなみにリンはもう寝てるらしい。
「私は何も気にしてないんだけど・・・リクが相当辛そうだから・・・少し話させて貰っていい?」
「俺は大丈夫、話してくれる?楓さんは寝そうだけど・・・」
「なんでサヤさんはレンくんの事を楓さんって?」
「今度話すよ」
そう言っておいて、ルマが何となく話し始めた。
これは、
「だ、大丈夫・・・?リク」
「大丈夫な、わけないだろ・・・はぁはぁ」
リクがここまで大変なことになってるのは、リクの幼なじみ、リンが事故にあったから。私もリクの幼なじみということもあって私も悲しかったんだけど、やっぱりリクの方が辛そう。
「とりあえず、病院いこ」
「・・・歩けない」
・・・はぁ。どうしようかなぁ。
「・・・お疲れ様」
「あ・・・あぁ」
とりあえず病院で精神安定剤を貰って帰ってきた。リクも一応安定出来て良かった。さーて・・・リンちゃんも・・・
「っで気づいたらこの世界に来てた訳!」
「・・・辛かったのかな、リクは」
「うん・・・だって相当精神安定剤強いのないと壊れそうになるらしいし・・・」
・・・眠たい。そろそろ寝よっかな・・・
「ごめん、そろそろ寝るね」
「わかった、おやすみサヤちゃん」
「サーヤちゃん」
朝日が登り始めたくらい。そんな時にミク・・・いやユズが声をかけてきた。
「ん・・・なーに・・・もうちょっと寝たい・・・」
「ちょっと歩こ!」
・・・しゃーないか。行こうかな。
「分かった、いこ」
「んにしても・・・ユズっていつもこんな感じなの」
「いーや!別にそういう訳でも・・・ただこの街が好きな訳では一応あるし・・・」
その時、目の前に黒髪の少女が颯爽とかけていった。
「あー・・・走ってる人もいるんだね、まぁ俺は・・・」
「・・・ユズくん!?」
そう言って無理やりバトルモードにしたような速さで黒髪の少女について行った。
「ま、まってユズ!?」
そう言って、できるだけの力でついて行った。