沼の底の下にトンネルを掘る案
庭子「いや、本当にあの絵は、・・・穴があったら入りたいというのはこういうことかと思ったフガ。」
雉「まあ、設計図なんて無くったって、テキトーに、
水の中に、橋脚を幾つか立てれば、橋なんか出来るよケンケン」
――放課後
庭子と雉と燕は、ボートに乗って、岸と『ただ高』の島の間に行ってみて、
水の底に向けて、竹の長い棒を下に入れていった。
雉「おかしいケンケン。棒がいつまでも入っていくケンケン。」
燕「底が無いのか・・・チュピ。これは怖いチュピ」
庭子「怖いよフガ。橋はやめようフガ」
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燕「では次、沼の底の下にトンネルを掘る案を採用しようチュピ」
雉「今度は、ちょうマジに設計図を描かないとダメだよ、きっとケンケン」
庭子「岸から、『ただ高』の島まで、正確に掘って、うまく島に出てこないとダメだよケンケン」
燕「逆じゃないのチュピ?」
雉「『ぎゃく』ケンケン?」
燕「島から掘り始めて、岸に向かって掘っていけばいいんじゃないのチュピ?」
雉「おお、そうかケンケン。遉が燕くんケンケン。島から掘り始めればいいんだ、ケンケン」
――『ただ高』の島をスコップで掘り始める雉と燕と庭子。
雉「あれ、なんかおかしいぞケンケン。何か、プラスチックみたいな変なものにぶち当たったぞケンケン」
燕「あ、本当だチュピ。・・・この島なにか、おかしいよチュピ」
庭子「この島は何か秘密があるのかもしれないフガ。ま、今日はここまでにしようフガ」




