18:能力の発現
今日は休み、遠出して大型のペットショップに来たんだ。
猫吉が遊べる何かないかな?って。
今日は猫吉も憑いて行きたがってたから、連れてきている。猫吉は霊だしお利口さんだから安心だ。
肩から下げた小さなバッグに猫吉をIN。
猫吉はバッグから顔を覗かせている。
「ココから出ないようにね」
って声かけたら、
『ニャッ』
って返事してきたの、ウチのコ賢い(親バカ)。
はぁ、尊。
正直、ペットショップなんてほぼ来たことなくて。
特に今日来たここは大型店だから、沢山動物がいて楽しい!
ワンチャン、猫さん、兎さん、ハムさん、鳥さんのコーナーをまわっていく。
猫吉も興味津々。
各コーナーの色々な動物達を見て、『ニャンニャ』ってまるで話しかけるみたいに鳴いていて可愛い!
ガラス越しの動物達も猫吉に鳴いて、まるでお返事してるみたいだ。思わず手を振る僕にも近寄ってくれて鳴いてくれた。
はぁ~、僕、今日ここで萌タヒぬかもしれない……。
萌による瀕タヒ寸前の僕は、やっとこさ猫さんのグッズコーナーにやって来た。
ぬいぐるみは買うし、洋服、キャットホールはどうしよ?猫じゃらしはいるよな。
猫用抱っこエプロン良いなあ〜。猫吉を入れて部屋で過ごすのいいなぁ。買っちゃおぅ!
猫吉にも色々聞いて、気になっている様子のものを購入した。
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それから、電車から降りて、歩いてのんびり帰っていたんだけど、電車を降りてから何か様子がオカシイ。
視線を感じるんだ。……まさか月さまファンの方々がドコからか僕を見ているとか!?
ソロリと辺りを見るとそこにはワンチャンがいた。
あ、猫さんも。なんだ、気のせいか……。
前に向き直った視線の先にアレは猿?猿さんは危険!
さては透のマタタビオーラか、と慌てて水野家に入った。
「おぅ、お帰り!」
彩さんだ。手にツルハシを持っている。
玄関ドア開けたらツルハシ持ってる人がいるなんて怖ぇよ!
「猿はどっか行ったみたいだねぇ」
もしかして威嚇の為にツルハシ持って来てくれたのか?
「ありがとうございます、彩さん」
「丁度2階で洗濯干してたら蒼君と猿が見えてね。危ないからきたのさ」
いつも彩さん個性的だから、ツルハシ持って運動?とかするかもって思ってしまった。助けに来てくれたなんて瞬時に気が付かなかった……すみません。
「水野家の防犯グッズってツルハシなんですね。ウチは金属バットでした」
「ツルハシはね、何だろうね?なんでウチにあるの?」
聞かれても僕は……水野家の事は知らないよ……。
でも、あるよね、何でウチにあるのか分からない物って。
「まぁ、いいや。ところで蒼君いつの間に……沢山動物霊連れちゃって」
「動物霊?なんか怖い話で読んだことあるかも。
悪いモノなんじゃないですか?!今からお祓いいかなきゃ?!」
「いんやぁ~、悪いモノじゃないよ。好かれてる感じだもん。猫吉と同じで元々縁があったっぽい」
リビングに移動してソファに座り、猫吉を床に下ろす。すると僕の肩にいたらしい動物霊も猫吉の横にきた。
「インコさん、ワンチャン、兎さん……」
3体の新たなる動物霊……。
「蒼君ってさ、動物にさん付けするタイプなの?丁寧?だよね」
「いえ、元々付けないですけどペット探偵しているとこで働くなら丁寧に呼んでいたほうがいいかな?って」
「蒼君は真面目よねぇ。大丈夫よ、ペット探偵がメインな訳じゃないし、丁寧な性格なんだからボロもでないわ。普通でいいよ。
ところで、あの子達の名前なんだけど案だけ言ってみ」
飼うこと決定か……決定なのか?
いやまて、これは飼っていることになるのか?
憑いているんじゃ?
……猫吉はいいコだし、まぁ、いいか……。
「……鳥っぴと犬太郎とウサ……」
「却下」
「却下?」
「却下よ。じゃあ、ウチの名付け王、透が帰ってきたらにつけてもらいましょう」
「えっ?透いるんじゃないんですか?動物に僕見られてたからてっきりマタタビオーラが家から漂ってるんじゃ?って……思って……」
「フフ、おめでとう蒼君、透と一緒にいたせいかしら?マタタビオーラ?が開眼したみたいよ」
悪い笑顔で肩を叩いてくる彩さん。
勘弁して下さい……。




