マデュラのこと、覚えてる?
しばらく時間が過ぎると、広間に、マデュラがワープでやってきて、開口一番怒鳴る。
「一人で来いと言ったのに!!」
「なぜ、あんたの言うことを聞かなくっちゃいけないのか教えて頂いても?」
待ち構えていたマデュラへフィリアは問いかける。
「グッ…」
「で、なんの用なんですか?わざわざつぶれた組織を復活させてまで、私と会いたいなんて…」
妙に据わった眼でフィリアはマデュラを見る。
「そういえばさ、フィリア」
「ん?」
シリアスムード満々の雰囲気の中、唐突にライラがフィリアへ話しかける。
「学園祭のときに男装してたじゃない?」
「一時間くらいね」
「そん時さ、すっご嫌がってたけど、フェカが表に出れば楽だったんじゃない?」
「……」
しばらくして、ポンと手を打つフィリア。
「思いつかなかったよ」
「そ、そーなんだ…」
「そんなどうでもいいこと話して、無視するんじゃない!!」
「見つけたわ、フィリア!!」
「今度こそ、マデュラ様のために!!」
フィリアとライラは、すっかり忘れ去っているだろうエリカとナニアが広間へ現れた。
「…おっとぉー!?足が滑っちゃった★」
すかさずフィリアが、2人を蹴り飛ばす。
「うわぁ、黒いお星様が語尾に見えたね」
「気にしないの」
「ってかさ、弱いのは変わってないのね。勝てそーじゃん?」
「あっ、フラグ立った…」
お約束。
「今回は、今までとは違うのだ!!見よ、進化した我らの力を!!」
「…どうしよう、こっちもフラグ立てたよ」
マデュラは無視され続けえた怒りを晴らすように叫ぶ。
もう、お約束の押し売りだね。
そして…。
「いでよ、偉大なる根国、闇国の王女様方よ!!」
マデュラがおそらく決め台詞なのであろう言葉を叫ぶと、広間に静寂が訪れた。
「……ゴメン、なんて言葉をかければいいのか見当つかないよ」
「フィリア…可哀そうだから、そういうこと言っちゃダメでしょ」
「そっか…ん?本当に、きちゃったっぽいぞ」
「え、マジで!?」
恥辱でプルプルと震ええていたマデュラは真っ黒な髪、眼の少女と、若草色の髪、眼の少年が下から飛び出てきたのを見ると顔をパァと輝かせる。
「私の手下をイジメたのはお前か!!」
「お前か!」
少女の言葉を復唱する少年。
「力関係が見えたね」
「あー…うるさいなぁもう。手下とか…ハッ。こんなんが手下じゃ足手まといなだけだろうに、かわいそーに、ついに人材不足か?」
「フィリア、黒いよ。レオみたいだよ」
「…自重します」
小声でブツブツとつぶやいたフィリアへライラが忠告する。
「でも、同意。いじめてないしね?」
「私は、闇国王女ナナイ!!」
「僕は、根国王子ガガイ!!」
張り切って自己紹介を始めた2人を呆れ顔でフィリアとライラは見る。




