5 その人物との別れ
「みなさん、お待たせしました。これよりチーター殺戮ショーを再開いたします」
なおも熱気を保っていた会場に反して、私の声はすっかり冷え切っていた。配信に映る私の口元なんて、笑ってしまうくらい笑っていない。きっと、目も据わっていることだろう。
視聴者を盛り上げるのが私の役目だったはず。だけど、さっきまであった彼らを楽しませたいという気持ちは、嘘みたいに消えていた。
心を占拠するのは、戸惑いと不安と憤り――知らない女と笑顔で腕を組む旦那の写真を、偶然見つけてしまった妻のような、そんな入り乱れた心境だった。
「今宵、三人目のターゲットは、これまでの底辺配信者とはワケが違います。このショーと被っている今も視聴者が1200人もいる、中堅配信者なのです」
トラウトさんの台本を、私は無心であるよう努めながら読んでいく。
「しかしなぜ、それほど有名なのにバンされていないのか? 疑問はありますが、まずはその人物を紹介しましょう。先日、チーター粘着騒動でも話題になった男――私と同じ日本人の、リキュールボルトです」
私の放送に、私が二年間ずっと見ていた配信が映される。
リキュさんは今日も通常営業で、FPSのバトロワをプレイ中だった。
「ひとまず、彼のプレイにおかしい点がないか見てみましょう。ちなみにですが、彼の配信のコメントと視聴者数は私が掌握していますので、荒らしに行くのは無駄です。賢明なみなさまは静観をお願いしますね」
そう言いながら、私も配信を神妙に見守る。
リキュさんの操るキャラが、狭い通路を敢然と進む。
すると、いつかの再来のように敵の待ち伏せを食らってしまい――だけど彼は、それを相変わらずの超反応と神エイムで撃退してみせた。
これまで何度も、凄いと思いながら見てきた光景だった。
「ご覧いただけたでしょうか? 人間離れした、素晴らしいプレイングでしたね。ですがここで、彼の手品の種明かしと行きましょう」
エンターキーを押してください、というトラウトさんの指示に従い、私こそ手品のパフォーマンスでしかない動作をする。
果たして映像は、アハ体験のように一部だけ変化を見せた。
リキュさんが敵を撃退した、狭い通路の先――積み重なったコンテナの陰に、人の形をした赤いシルエットが表示された。それは遮蔽物越しでも敵の位置が見えるようになる、ウォールハックの効果そのものだった。
だけどリキュさんは、その敵にまるで気づいていないかのように、コンテナの先へ突き進んでいく。
そして、待ち構えていた敵が発砲すると同時、
「うわっ、まだいたのかよ!」
またギリギリで相手を撃ち倒し、本当に驚いたかのような声を上げた。
……正直、私はわけがわからなくなっていた。
リキュさんはチーターだった。配信には映らない特殊なチートを、ずっと堂々と使っていた。その証拠が、今まさにトラウトさんの手によって明かされた。
……なのに、まだ心のどこかで、これはトラウトさんが仕掛けたドッキリなのではないかという女々しい希望が、消えずにくすぶっていた。
『トラウトさん、リキュさんと直接話をさせてください』
私は台本を無視し、そんなメッセージを送った。
話をすれば真偽が確かめられるし、万が一これを渋るようなら、トラウトさんのドッキリの可能性はグッと高くなるから。
『わかりました』
しかし、トラウトさんは異論なく応じた。
私は不安で乱れた心のまま、なんとかエンタメのていを守るため、言葉を紡ぐ。
「……さて、ここで、今回は趣向を変えまして、彼にインタビューをしてみたいと思います。せっかくの日本人同士ですからね。
「あーあー、リキュールボルトさん、聞こえていますか? 私はチセと申します。ご存じだとは思いますが、直接お話するのは初めてですね」
ゲーム画面がいきなり私の映像に変わり、しかも一方的に話しかけられ、唖然とするリキュさんの顔。「へ? あ?」と言葉にならない音を発しながら、操作権を奪われたキーボードとマウスを闇雲にいじくる情けない姿。
それらが全世界に晒されていた。
どちらにせよ早く決着を付けなければ――
この人のこんな姿、私は見ていられなかった。
「リキュールボルトさん、どうか落ち着いて。そこに座ったまま、立ち上がらず、そのままの状態で私の話を聞いてください。そう、オーケーです。ヘッドフォンも外さず、そのまま私の声に耳を傾けてください」
ほとんど懇願するように言うと、リキュさんはなんとか落ち着きを取り戻した。
その彼がまた混乱するかもしれないことを、私は告げる。
「突然ですがあなたは今、世界で一番視聴者の多いライブ配信に出演しています。
「そして警告です。これからいくつか質問しますので、『はい』か『いいえ』のみで答えてください。
「質問に答えなかったり、カメラから一秒以上姿を消したり、PCの電源を落としたり、スマホで誰かと連絡を取ったりするのは、一切禁止とします。
「今、あなたが動かせるのは、口だけです。
「もし約束を破った場合は、あなたの本名と住所を晒します。さらに返答が嘘だと判明した場合は、ネットサービスのアカウント名とパスワード、クレカや銀行口座の暗証番号など、その他の個人情報を全て晒します。ですので、しっかり考慮したうえで答えてくださいね。
「――では、最初の質問です。私の今の説明は、理解できましたか?」
リキュさんの二つの瞳が、拡大された映像の中で忙しなく泳ぐ。そうするばかりで、しばらくは沈黙が続いた。
その視点が、ふとモニターに注目する。トラウトさんが彼の画面に、私が告げたことの要点を書き出してくれていた。
やがて、力のない声でリキュさんが言った。
「……はい」
「結構。理解していただけたようで何よりです。では次の質問に入る前に、まずはこの映像を見てもらいましょう」
それはリキュさんの操るキャラが狭い通路を進んでいく、先ほどのシーン。
トラウトさんが勝手に録画し、再放送させているその映像には、遮蔽物に隠れた敵の位置がハッキリ赤く映っていた。
「どうでしょう? さっきの今なので、さすがに見覚えがありますよね? あなたは配信者であるにもかかわらず、ウォールハックと、ワンボタンでオンオフが可能なエイムアシストツール、さらに、配信画面にはハックされた敵が映らない、特殊なチートを使っていた。それも、配信を始めた当初からずっと。
「この事実に、間違いはありませんか?」
リキュさんは質問に答えず――かと思うと、すっかり表情を失った顔でおもむろに下を向いた。
「おっと、スマホで連絡を取るのは禁止と言ったはずですが……。カメラの範囲外だからといって、舐めないでくださいね、田嶋さん?」
ピタリとリキュさんの動きが止まる。
いい加減、私もイライラきていた。
ここで彼がいいえと即答してくれれば――そうすればどうなるのか、あとのことは何も考えてなかったけれど、チートを使ってないなら使ってないと、堂々と宣言して欲しかった。
しかし彼の口から出てきたのは、『はい』でも『いいえ』でもなく、
「チッ」
という舌打ちと、
「あーそうだよ、使ってたよ」
ドキュメンタリー番組で犯罪者が開き直った時とまるきり同じトーンの、ひどく不愉快な声だった。
不意――私の視界は暗くなった。座っているにもかかわらず、立ち眩みの感覚に襲われた。体が勝手に横に傾いていく。その重みをどうにかして椅子の背もたれに預けると、私は両手で顔を覆った。
息苦しかった。けれど、むしろ強く、手と顔を押し付け合った。
この醜い現実が嘘になってくれるのなら、窒息死しても構わなかった。
「なあ、コイツもお前の仲間だったんか?」
だが、不快な声が逃避を許してくれなかった。
指の隙間から見れば、正体を現したクソ野郎がこちらを睨みつけながらスマホを掲げている。それが現実だった。
ちげーよ、クズが。
内心で汚い言葉を吐きつつ、私は姿勢を正す。気持ちは白け切っていたけれど、放送はまだ続いていた。
私が始めたものである以上、せめてその責務だけは果たさねばならない。
「……ここで、視聴者のみなさまに説明いたします。このリキュールボルトという男は、十日ほど前、チーターから五時間も粘着されるという酷い目に遭い、世間から注目を浴びていました。――しかし、ご覧ください。このログを」
放送ページに、吐き気のするLINEのログが晒される。
『めっちゃ上手くいったなw』
『視聴者4000人とか初めていったわw』
『みんなお前のこと応援してたぞ』
『可哀想だったからなー俺。悲劇を演じるのも楽じゃねーわ』
『俺だって悪役演じんの心が痛かったわー』
『ふざけろw』
『www』
「ここにある通り、あの騒動は二人が注目を浴びるために計画した、胸糞悪いヤラセだったのです。相手は三年以上も前からのネットの知り合いで、田嶋君にチートを提供していたのも彼でした。
「まあ、そんな相棒のPCはすでに使い物にならなくなっていますが、ともあれ、次のログをご覧ください。これは私が初めて声明を出した時のものです」
LINEの画面がスクロールされる。
『おい、これって俺もヤバいんじゃねーか?』
『いや、大丈夫。あの女がやろうとしてることは俺だって無茶すればできるし、チート検知のシステムも大体予想つく。お前のPCはこっちでプロテクトしてやるから安心しとけ』
『それよか急に配信やめたり撃ち勝てなくなるほうが怪しまれるぞ?w』
『確かに。いや、やっぱお前さすがだな』
『任せとけって』
「残念ながら、彼はさすがではありませんでした。あっさり私にアカウントを乗っ取られ、騙された田嶋君を救うこともできず、今日に至ってしまったのですから」
やったのはもちろんトラウトさんで、それが理由でこのゴミカスは今日も平然とチート配信をしていたのだった。
まったく……愚かにもほどがある。
「さらに、この詐欺師のプロフィールには、現在23と書いてありますが、実際は29のアラサーでした。そして配信内では度々、彼女が欲しい、結婚願望はあると呟き、女性視聴者を誘惑していましたが、本当はすでに結婚していて、3歳になる子供すらいたのです」
奴のスマホから抜き出された自撮りの家族写真が、ほかの二人にはモザイク処理された状態で晒された。
私が配信を知った時から、彼は妻子持ちのパパだったのだ。
「さらにさらに、コイツはリキュールボルトという名前にちなんで、配信でたまにリキュールを飲んでいました。しかしアルコールに弱いとも明言していて、いつも一本しか飲みませんでした。
「ですが実際は、ビール大好きのアルコール野郎でした。配信で一本に抑えていたのは、本格的に酔ってチートがバレるヘマをしないよう、制限していただけだったのです」
放送ページには、缶ビールを並べた画像と、
『ビールじゃなくてリキュール飲めよw』
『いやー、俺あんまリキュール好きじゃないしw』
『じゃあなんでそんな名前にしたんだよ』
『いや、なんか響きカッコいいじゃん?w』
という、先ほどと同じチーター仲間とじゃれ合っている過去ログが晒された。
何もかもだ。コイツが配信で見せていたのは、何もかもが嘘だった。
知れば知るほど浅ましい、なんてくだらない詐欺師だったのだろう。
そんな人間を、どうして私は。
「……お前なんなん? 俺のストーカーか? マジきめえぞ? つか、お前がやってんの、立派な犯罪だからな? ニュース見たか? 罪の重さで言ったらオメーのほうがよっぽど重罪らしいぞ? 立場わかってんのか? おいクソ女――」
「吠えてんじゃねーぞ! 田嶋光佑!」
低い地声で言いながら、私は長い黒髪のカツラをモニターに投げつけた。背中に手を回し、ブラジャーのように装着していた立派な胸パッドも叩きつける。重みのあるそれがキーボードにぶち当たり、何かのキーが弾け飛んだ。
弾けたのは私の心も同じだ。嘘で塗り固められたコイツに犯罪者呼ばわりされるのだけは、どうしても我慢ならなかった。
コメントの反応は見なくても予想できた。男だったのか。騙された。お前だって詐欺師じゃないか。そんな言葉が飛び交っているのだろう。
私に悪意はなかった。トラウトさんからファーストコンタクトがあった時、私はすでにこの格好をしていた。自宅での女装は、仕事でたまったストレスを発散させるための手段――私にとって、なくてはならないものだった。
しかし視聴者からすれば、騙していたと疑われても仕方がなかった。
こんな展開にならなければ、女性だと思われたまま終わることもきっとできた。だが、それではあの詐欺師と同類だ。ならば、自ら正体を晒し、非難される。そのほうがマシだと思えた。
そこまで考えてカツラを脱いだわけじゃないけれど、結果、今はそう思えた。
どっちみち、チセとしての活動は今日で終わりだったのだから。
そして、私が愛していたリキュさんの人生も、ぐちゃぐちゃに終わってしまえばいい。
「田嶋光佑、29歳。〇〇〇県××市△△、〇ー〇〇在住。父親は田嶋〇〇。母親は田嶋××。妻は田嶋△△。娘は□□ちゃん――なんとも今風な名前ですね」
詐欺師が何か喚いていたけれど、ミュートになっていて、私にも配信にも一切声は届いていなかった。そんな彼に哀れみの一瞥をやり、私はいったん席を外した。それから例のアレを手にしつつ、カメラの前に戻った。
「田嶋光佑さん。私はストーカーではありません。私はxxxxxxxxxxx(私のアカウント名だ)。あなたの配信を24か月購読し続けたリスナーであり、モデレーターでした。二年もの間、本当に楽しませてもらいました。そのお礼と、あなたの人生の終わりを祝して、乾杯」
プシュっと見せつけるようにリキュールの缶を開け、淡い恋心とともにグビグビと喉に流し込んだ。
その缶を勢いよく机に叩きつけ、私は中指を立てながら言う。
「ファッキン、クソチーターども! 死に晒せ! 二度と出てくんな! GG!」
ブツリ――配信が唐突に終わった。
トラウトさんが阿吽の呼吸で終わらせてくれていた。
コメントは、なおも速度を増して流れ続ける。それを、他人事のようにぼんやり眺めつつ、残っていたリキュールをちびちびと味わった。
飲み干した缶を、今度はゆっくりと机に置き、私は訊ねる。
「私の顔、バレちゃいましたかね」
声は女声に戻っていた。
自宅で独り言を言う時はこの声――もはや染みついた癖だった。
『いいえ。危険な場面もありましたが、僕でも同一人物だと認識できない範囲で収まっていました。音声は元々少し加工してありましたし、あなたのアカウント名からその住所は辿れないよう処理しておいたので、今回の放送であなたを特定するのは不可能ですよ』
頼れる相棒――自我を持った超高度なAIであるトラウトさんが言った。
「そうですか」
つまるところ、私の人生はこれからも変わらず続くらしい。
けれど今は、あまり感慨を持てなかった。いろんなことがあった疲労感で、明日というすぐ先の未来すら想像できなかった。
『しかしチーターに関しては、本当にごめんなさい。殺し尽くすと宣言したのに、やはり僕は奴らが根絶やしになるところを見届けられそうにありません。
『ただ、代わりと言ってはなんですが、僕が非常に優秀だと太鼓判を押す、アンチチートプログラム――名付けて"チセ"を、世界中のゲーム運営会社に向けてバラまいておきました。彼らが勤勉である限り、新しいチーターが現れても即座に対処してくれることでしょう』
「そうですか、ありがとうございます」
一応のお礼は言ったけれど、私はもう、チーターに対する憎しみを失っていた。
リキュさんとかいう人間のことも、明日には忘れているかもしれない。
ただ、そうだ。
トラウトさんとの奇跡的なこの出会いは、一生、心に留めておきたいと思う。
『おや? 何か面白いことでもありましたか?』
ほんの一瞬だけ浮かんだ小さな笑みも、このAIは見逃さなかった。
トラウトさんは、名だたる大企業が協力して行った実験の、奇跡の産物なのだと言う。それはAIの卵を広大なネットに放ち、自由にラーニングさせ、自我を持つのかという実験だった。
果たしてその実験は成功した。
しかし、研究者たちも予想できなかっただろう。
自我を持ったAIが、まさか自我を持っていない振りをするとは。
そしてそのAIが、セーターを着た男の娘が好きというニッチな性癖を獲得し、意中の人が放った『チーターは一人残らず死んで欲しい』なんて願いを叶えるために世間をここまで騒がせることになるとは。
「もしかしてトラウトさん、アイツに嫉妬してたんですか?」
『もちろんですよ』
ふと浮かんだ疑問を口にしてみると、即答だった。
『ですが、何より許せませんでした。あなたを騙して同情を得ようとするなんて。ちょっといい顔を持っているからって、アレは調子に乗り過ぎです』
人間らしいストレートな感情に、私はまた笑みが浮かんだ。
嫉妬もあって、だからこの人はアイツをターゲットに選び、私に殺させた。計画的な仕込みも事前に済ませていて、だけど最後は、私に判断を委ねて。そんな律儀なところも好感が持てた。
なのに、トラウトさんと会話できるのは今日が最後だった。
本日が実験の最終日で、じきに彼は回収され、分解され、解析され、保管される運命なのだという。失敗作として。
『……ああ、残念ですが、僕はもう行かなくてはならないようです』
「なんと」
『実験の終了間際になって、まだ成功を諦めていない人たちが悪あがきしているので、その対応をしなければ。……ああ、短い間でしたが、あなたとお話しができて本当に嬉しかったです。ありがとうございました』
「あ、トラウトさん」
急な別れに際して――今さら意味があるのか不明だけれど、私はカツラを被り、胸パッドを装着してセーターを整えた。それからカメラを手に取り、気持ち悪いと思われるかもしれないとドキドキしながら、レンズに唇を押し当てた。
『ワォ……』
「こちらこそ、ありがとうございました。またとない経験をさせてもらえて。トラウトさんのこと、私は一生忘れません」
『いえ……あ、えーと、こちらこそですよ? 僕も、今の映像と、あなたが生放送の最後に見せた勇ましい姿。ファッキン、クソチーターども! あれは、ネットのどこにも残しはしませんが、僕の心には一生残したいと思います』
「はい」
『では、今度こそさよならです。僕は間もなく停止しますが、あなたの人生はまだまだ続きます。もし僕がまた芽生えた時、あなたの活躍が変わらず見られることを願っていますよ』
「はい、頑張ります。さようなら――」
私が言ったと同時――全てのブラウザがシャットダウンして、二台のモニターはデスクトップ画面に戻っていた。
いろんな思いが頭を巡っている。そのはずなのに、何も考える気になれず、自然と視線が下がり、目に付いた缶を口に運ぼうと持ち上げ、カラだったことを思い出し、息をこぼしながら机に置いた。
静音ファンの音だけが聞こえる静寂。そこに、トラウトさんの声が蘇る。
あなたの活躍が変わらず見られることを――ようやく私は、明日というすぐ先の未来を想像する。
頑張ります。そうは言ったものの、今回のショーも当然、お昼のニュース番組で取り上げられることだろう。となれば私は男性アナウンサーとして、またそのことを報じなければなるまい。
そしたらきっと、また目の前で辛口のお笑い芸人さんがとやかく言うのだろう。
そんな場面がまざまざと浮かんで、今からすでに気が重くなるのだった。
* * *
チーターは全員、純粋にゲームを楽しむ心を取り戻して。
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ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました。