40 家の改造は続くよ
「すぅーーーはぁーーーすぅーーーはぁーーーすぅーーーはぁーーー。」
俺は目を閉じた、高級感溢れた可愛いペンギンの印象を深呼吸を繰り返す事で頭の中から消して行く、想像するのは引き込まれるような大胆さが自然と目に入る景色だ、景色を思い浮かべて良いなと思った瞬間、変更と想像決定、1点消費。
俺はゆっくり目を開けた、目の前に見えるのは玄関から地下に続く巨大な入り口で在る、入り口から見える景色は青い光に照らされて涼しそうに見える巨大な水槽が壁に成っており、水槽の中には彩り鮮やかな鱗で綺麗な明るい色の光を反射しながら様々な魚が元気に泳いでいた、
俺は視線を地下の入り口の前で堂々と鎮座する謎の物体に向けた、謎の物体は空中に浮きながら液体の様な柔らかさで自在に姿をグネグネ変えて、綺麗でいながら、どこか怪しさを伴って光、白色光、水色光、青色光、赤色光、桃色光、黄色光、薄緑色光、緑色光、茶色光、黒色光、灰色光、白色光と目に優しい範囲で明度を変えながら仄暗く光。
「わぁ~~♪素敵な家ですねーー♪地下は水族館ですか~~あはははっ、良いですね~♪」
「そうでしょう、此処に来た人は思わずこう思うはずだよ、こんな家見たことないってね。」
「あっはははは、はははっ、そうですね♪」
俺は蓮華の無邪気な笑顔を見て、訪れた人が度肝を抜かれる、お洒落な良い家が出来てきていると確信した、ニヤリ。
「此の水槽の中は、此の世界の熱帯の海と空間を超えて繋がっているから餌もあげなくて良いし、お掃除をしなくても壁の透明度が落ちない凄い技術が使われてるんだよ。」
俺は心の胸に自信を溢れさせたままの得意顔で蓮華に技術の凄さを自慢する。
「空間を凄いですね~~♪それで此の四角の枠が沢山集まって固まった物はなんですか?」
「ん?蓮華の処には無かったのかな?此れはジャングルジムと言って立方体の縁の木を手で掴んだり足を掛けて2階に上がるんだ。」
「え~!とても非効率な気がしますけど、隣の斜めの床はどんな意味が在るんですか?」
俺は笑いを堪えて得意顔の笑顔で蓮華に説明した。
「よくぞ聞いてくれました蓮華さん、それは滑り台で2階から1階まで滑って降りられるのだ!!」
「あぁ此れが滑り台ですか~知識では知っていましたが見るのは初めてです、なるほど動力源は無しで自重だけで滑るんですか随分原始的な機構ですね~。」
え?感心する処はソコなの?こう遊び心があって楽しいそうという感想は~、ん?原始的って事は蓮華は遊具で遊んだことが無いってことかぁ~~そういえば蓮華は生体自動人形で起動したのは俺との出会いからだったな。
「取り合えずジャングルジムを実際に登ってみない?」
俺は蓮華に遊具の楽しさが伝わると良いなと思いながら蓮華を遊具の遊びに誘う。
「そうですね。」
蓮華は真面目な顔で頷いた。
俺と蓮華は浮いた状態から地面に足を着けるとジャングルジムの中に入った、ジャングルジムは正面から登ると大人用で、立方体の枠の大きさが大きめに出来ている、俺や蓮華が枠を潜っても余裕を持って身体を枠の中に通すことが出来る。
「ジャングルジムの左側の枠が小さいですけど子供用ですか?」
蓮華がジャングルジムを登りながら俺の上の方から聞いてきた。
「そうだよ、ジャングルジムの左側三分の1は子供用で、右側三分の一は大人と子供の中間用なんだ、もし万が一落ちても、その瞬間に無重力場が生成されて、ゆっくりと地面に下ろしてくれる凄い機能付きなのだよ~♪」
俺は蓮華に答えながらワクワク楽しい気分でジャングルジムの枠に手を掛けて足を枠に乗せると、次々と右手と左手、右足と左足を上の方に在る枠に乗せて登って行く、頂上に着くとそのまま枠の間から頭を出して、両手を頂上の枠の上に乗せて掴み、足の枠をドンドン上にして行き下半身の大部分が頂上から出た時点で慎重に手を2階の床に伸ばして着けて足を慎重に頂上の枠に乗せた、しゃがんだ体勢のまま横に在る2階の床に両手と両足を動かし移動して、やっと2階に到着して立ち上がる。
「楽しい~♪蓮華はどうだった?」
「そうですね~自分の体重を感じながら自分の手足を使って上に登って行ける感覚が楽しかったです~♪」
「うんうん、そうだよね~次は滑り台だ~俺に続けぇ~~~!」
俺はノリノリの気分で元気良く右手を天に突き上げて蓮華を連れて、2階のジャングルジムの隣に在る大きな滑り台の始まりに座る、大人が横に余裕を持って7人座れそうな面積の滑り台を行儀良く前に膝を抱えて滑る準備をした。
「ぼくは、そら、きょうは、いえのすべりだいを、がんばって、すべるのだ、れんげおさないでね、お、おさないんだよ、」
俺は調子に乗った気分が暴走して小学生の振るまいをした、期待を込めた瞳で振り返って蓮華を見る、美人な顔は無表情だった、目は半目で俺の目を見詰めていた、美人が放つ無形の迫力を感じた俺は笑顔を消し真面目な表情を作ると、おずおずと手で床を押し、お尻を滑らせるのだった。
「おお、なかなか♪」
2階から1階までの直線の滑り台は1階の天井が高い分かなり滑る速さが速く眺めも良かった、直ぐに滑り台の出口に着いてしまう。
「わぁ~~~~~♪」
蓮華の楽しそうな声が聞こえて来たので素早く滑り台の出口から退く、蓮華が滑り台の出口に滑って来た。
「楽しいですね、空♪」
蓮華は楽しそうな笑顔で俺に抱きついた、俺は突然の事にも心の胸が嬉しくなって優しく抱きしめ返す。
「高さがあって滑り台は良いですね。」
「うん、もともと広くて天井が高い家だったからね、2階にしても天井はまだ高いままで、滑り台で滑ると、その高さが景色で良く解るよね。」
「空、2階の滑り台の始まりを2階の天井付近にしませんか?」
「おお~それは良いね♪蓮華の意見を採用です。」
蓮華と抱き合ったまま楽しい気分を共有出来た気がして、俺と蓮華の顔が楽しい気分で自然と笑顔に成り、至近距離で話し合った、蓮華の意見を入れて想像、変更、決定、1点消費。
「蓮華次に行こう。」
俺はウキウキした気分のままに、蓮華の左手を俺の右手で引いて玄関から一番近い最初の部屋に移動した。
「唯の棒ですね。」
天井を見上げると穴が開いていて、木製の棒の太さは大人の手で握って親指が一指指の爪を覆うくらいの太さだ。
「ふふ~ん、そう思うでしょ、でも1階に居る人がこの木製の棒に触れると。」
俺は木製の棒に触れた、その瞬間ジャコンと格好良い効果音と共に木製の棒から左右から互い違いに木の取っ手が横に生えて現れた、俺はとくに意味の無い効果音の格好良さに気を良くして得意顔で蓮華に説明する。
「こうして木の取っ手部分が出てくるのだ、蓮華、さあ行こう2階へ。」
俺はノリノリの楽しい気分で自分の手と足を木の取っ手に乗せて2階に登って行った、2階の床の穴から自分の身体全部が出ると慎重に左足を2階の床に伸ばして、左足が床に着地すると右足も床に着地させてから両手を離した。
俺はニンマリとした笑顔で蓮華を待った、蓮華が2階の床の穴から顔が出てきて次に身体が出て足が見えると、パッと木の棒から跳んで床に着地した。
「おおっ~♪蓮華大胆だね。」
蓮華は真面目な凛々しい顔だ。
「そうですか?それより空、毎回こんな感じで2階に上がるのですか?」
俺は無邪気な笑顔で話す。
「大丈夫!ちゃんと普通の階段も在るんだ♪それよりも2階から人が木の棒に触れると取っ手の部分が仕舞われて唯の棒に成るんだ♪手で握って足を絡ませれば滑って降りられるんだけど、今回はこっちに凄い良いのが在るんだ♪」
俺は楽しい気分のニコニコ顔で蓮華の左手を俺の右手で繋いだ、待ちきれない楽しい気持ちが少し溢れて蓮華の手を引っ張りつつ、少し足早に成って歩いた。
「あっはははははっ、此れは解りますよ~この太い綱の下に付いている丸い輪に足を乗せて、綱を手で掴んで1階まで降りるんでしょう♪」
「正解正解ぃ~大当たりぃ♪蓮華には栄えある1回目の降りる権利を進呈よう。」
俺の調子は留まる事を知らずに、上機嫌で厳かな雰囲気の声を意識して胸を張り両手の拳を腰に当てて偉そうに言う。
「ははっぁ~!!私、蓮華は栄えある太い綱で2階から1階まで下りる第一号を拝命いたしました、就きましては粉骨砕身の覚悟で事に当たらせて頂きます。」
蓮華も直ぐ様ノリノリで俺の演技に付き合ってくれた、蓮華の凛々しくて綺麗な得意顔で敬礼されて俺は思った、蓮華凄く可愛良いなぁ~♪
「健闘を祈る。」
俺もその気になって満面の笑顔で上官気分で蓮華に敬礼を返す。
「はっ!私の勇姿を御見せします。」
蓮華は楽しそうに微笑み態と踵を踏み鳴らすかのようにビシッと右足を浮かして左足の横に綺麗に着地させた、蓮華は綱の下の丸い輪に右足を掛けて綱の上部を両手で持つと、最後に床に残って居た左足が跳んで綱の下の丸い輪の中で右足の隣に並んで置いた、蓮華の全ての体重を受けた太い綱が天井に繋がっている無重力非接触移動装置を動かし始め、二階の天井付近から2階の床に開いている穴を抜けて蓮華を1階まで運んで行く、蓮華が移動し始めると移動装置から派手で綺麗な七色光を発して蓮華をキラキラ照らし『ビュゥーーゴォォォォォォ』と格好良い唸る風の効果音を成り響きながら俺から遠ざかって行く姿の蓮華を見て、此れは絶対面白そうに出来たと確信した、ニヤリ。
蓮華が1階に下りた証に太い綱が1本ユラユラ揺れながら2階に帰って来た、此の太い綱は移動の速さも調節出来るので、前の人に追突しない安全対策の為に1本しか運行できない。
俺は凄く楽しみにしていて、やっと出来るんだと思うと自然とニマニマの笑顔を浮かべていた、太い綱の下の丸い輪に右足を乗せ、汗ばむ両手で確りと太い綱を握る、上下に手を動かして感触を確かめて行けると確信して最後の左足を丸い輪に乗せた、動き出した景色に上から派手で綺麗な7色光がキラキラ光の粒を溢すように降り注ぎ、1呼吸置きに単色光が代わる代わるに雨のように光の粒が降り注ぐ、まるで凄い速さが出ているかのような唸る風の効果音が俺の周りで鳴り響き気分は最高潮に楽しくなった、俺は満面の笑顔だ。
「あっはははははははははは、あっはははは。」
俺はお腹の底から笑った、楽しい気分のまま調子に乗って太い綱を少し横に揺らして見た、瞬間もの凄い角度でブラーンブラーンと横に揺れて身体の角度が凄い斜めに成った。
「どっぉわぁぁぁぁ!!揺れすぎだぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
俺は楽しさと興奮で叫び声に成りつつ揺れた角度の凄さに思わず両手に力が入り手が汗ばむのが解った、未来の技術は凄いので俺の無意識の焦った叫び声も音声入力と見なされ横揺れが急に打ち消される。
「はぁ~~、此れは改良の余地有りだね。」
それからは大人しくジッとして最後の楽しみを待った、ついに終着点が見えて来た俺は内心で、『よぉ~~しやるぞぉ~~!!』と決め、最後の太い綱の揺れを利用した大跳びを敢行した、
無重力機構が俺の全体重を浮かして無重力大跳びを補助した、無敵な気分のまま、ゆっくり空中で身体の形を漢字の大の字にすると、そのまま柔らかな巨大な大きさの白い布団を目指して大の字の形を維持した、うつ伏せの全身でゆっくりと着地するポヨン、ポヨン、ポヨヨ~~ンと凄く柔らかい感触を巨大な大きさの布団に着地する度に感じ、全身で無重力感覚を味わいながら身体が勝手に空中に高く跳びつつ少し前に進んでから止まった、
凄い技術の結晶で在る巨大なお布団は全然痛くないどころか、凄く柔らかく全身を受け止めてくれて、それどころか余り余って凄く気持ちの良い感触を贈ってくれた、俺は唯のお布団に圧倒的な偉大さを感じた。
「あっはははははは♪あっははははは♪」
俺はうつ伏せ状態から仰向けに身体の向きを変えると凄く楽しくて思いっきり笑った。
「む~~空ずるいですよ~~最後の仕組みを私にも教えてくれないとぉ~~私もう一回やってきますね、移動開始。」
蓮華は唇を尖らせて甘い声で軽く拗ねると、太い綱を手に持って足を掛け太い綱に音声で指示を出したかと思うとそのまま2階に行ってしまった、そうか蓮華は俺の様子を此処から見て聞いていたのか、それで音声入力に気がついたのだろう、蓮華の身体は凄い性能だなと思いつつも部屋の隅の壁に寄りかかって座り、画面を出して蓮華の姿を映した。
蓮華は満面の笑顔で太い綱を横に揺らしたり前後に揺らしたりしていた、蓮華の身体の角度が凄い斜めに成っているにもかかわらず、その表情は凄く可愛い笑顔だ、そして最後は蓮華の無重力大跳びだ、蓮華は空中でゆっくり動き頭を下にして、空中で何も無いはずの床に手を着いて身体を前に転がした、でんぐり返しを決めて身体の形を漢字の大の字した仰向けのまま巨大な大きさのお布団にゆっくり着地する、ポヨン、ポヨヨ~~ン、ポヨ、と凄く柔らかそうに蓮華の身体が空中に高く跳んで前に進みながら止まった。
「あっははははっあははは♪」
蓮華は満足が得られたようで、凄く楽しそうに無邪気に笑い終えると、巨大な大きさの白い布団の上をピョンピョン跳ねながら俺の横に来て座った。
「空、私解りました、遊んで楽しい家を作ろうとしているのですね♪」
「うん、そうだね、住んで楽しくて、それから安らぎを感じられる落ち着ける場所も必要だよね♪」
「ふふふっ、そうですね~~安らぎも大事ですよね~~♪」




