第6話 反乱軍出陣
タダツグはアウグストに会いに教会に行く。
「これは国王自らおいでとは何かありましたか。」「貴族たちが反乱を計画している。警告を発してほしい。」「なぜ、反乱なぞ起こすのですか。」
アウグストは何も知らないように装う。
「アダルベルト領の領主クリストハルトが神の啓示を受けたと言い出したのだ。」「どのような啓示ですか。」
「魔王の傀儡の国を倒せだ。」「そうですか。警告することはできません。」
「何を言っている。内戦が起こるぞ。」「私はセベク神の信徒です。神の啓示が本物ならば反乱軍を擁護しなくてはなりません。」
「反乱軍に着くつもりか。」「いえ、神の啓示が本物かわかりません。私は動くことが出来ません。」
「教皇とあろうものが、人々が苦しむのに何もしないのだな。」「申し訳ありません。神の啓示を無視できないのです。」
「教皇は、私たちが魔王ロックの指示を受けていないことを知っているだろう。」「はい、もちろんです。」
「ならば、魔王の傀儡の国ということは嘘だぞ。」「タダツグ様の言う通りです。」
「それでも動けないのか。」「申し訳ございません。」「分かった。私たちの邪魔はしないでくれ。」
タダツグは教会を出ていく。城に戻ると宰相のトウヤ、内務大臣のヒナタ、外務大臣のユキコ、財務大臣のサチ、法務大臣のセネカ、情報局長のケンゴを呼び出す。
「教皇アウグストは、警告を出さない。静観するつもりのようだ。」「誰が止めるんだ。内乱が起きるぞ。」
ケンゴがタダツグに言う。タダツグがみんなに聞く。
「戦いは避けられないだろう。君たち腕は落ちていないだろうな。」「体に染みついているわよ。」「大丈夫、今でも鍛えているよ。」
「力を貸してほしい。ケンゴは情報をバシュラール魔王国へ送ってくれ。」「分かった。力を借りるのか。」
「いや、自分の国のことだ僕たちで解決する。」
タダツグは反乱を自分たちで解決しようと考える。財務大臣のサチが言う。
「軍を動かすとかなりの出費になるわ。できれば短期に終わらせて欲しいわ。」「分かった。セネカ、反乱を起こした者はどうなる。」
「死刑よ。」「死刑にするのは貴族だけにして兵たちと貴族の家族は見逃してほしい。」
「分かったわ。貴族はとりつぶすの。」「国に従うのなら残すつもりだよ。」
「いいのね。」「ああ。」
タダツグは流れる血を少しでも少なくしたかった。セネカは、タダツグは甘いと思うが指示に従うことにする。
バシュラール魔王国にヴァルハラ王国から内乱発生の可能性が高いとの連絡が来る。ロックがカールに聞く。
「戦いはまだ起きていないようだけど、僕たちに出来ることはあるか。」「いつでも動けるようにすることと情報の収集です。」
ディルクが謝る。
「済まない。ヴァルハラ王国へ送った。情報局員が消息を絶って、新たな情報局員を送った所だ。まだ、情報は得ていない。」
「メルヘムでしたか、情報局員は消されたかもしれませんね。」「憶測だが、そう考えている。」
「ヴァルハラ王国には詳細な情報を要求しましょう。」「分かりました。ケンゴに連絡します。」
カールは対応を決めるため情報が欲しかった。
クリストハルトは、貴族たちと軍議をする。
「近郊の貴族たちは、私兵を引き連れて集合しています。王都へ行くまでに加わる貴族は多いでしょう。」「私は、恐れ多いが神の代行者として皆さんを勝利に導きます。」
「クリストハルト様、あなたが勝利に導くのです。我々は神の軍なのですから。」「数では対抗できようが王都を攻めることになる。民衆に被害を及ぼさないようにしたい。」
「お優しい、しかし信仰のためです。多少の被害は仕方がないと思います。」「では、王城に着いたら降伏勧告しよう。」
「一気に攻めるべきではありませんか。」「王城にも信仰の厚い者がいるに違いない。その者たちは助けたいのだ。」
「分かりました。セベク神の言葉を信じる者は城を出るように勧告しましょう。そのうえで攻め滅ぼしましょう。」「分かったそれでいこう。」
軍議が終わって外に出ると貴族たちの兵が整列している。クリストハルトは前に出ると宣言する。
「今から我々は王都に向けて出発する。我々はセベク神の祝福を受けている堂々と行進してほしい。我々の行く手には魔王という困難があるが恐れることはない勝利は約束されている。」
「「「おーっ」」」「勝っぞー」「「「勝っぞー」」」「出陣!」「「「おーっ」」」
反乱軍はアダルベルト領を出発する。




