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哉カナⅡ/18歳  作者: カレーライスと福神漬
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ビスケン 弐|沿革

視界しかい不良ふりょうエリアにみ込まれ・・

 ✘ 方向性を見失い ✘

・・おおれにれた配信終了後。


撮影場所 兼 ビスケン所有しょゆうのマンションで、

冷え冷えの ストハイ(Alc9%) 片手に、

レンチンしたコンビニ総菜そうざいをつまみながら、

出演者二名とスタッフれんによる反省会は、

意外にも \開放的かいほうてきな/

明るい雰囲気の中で行われた。


いろいろ意見は出たものの、

結論はポジティブ収斂しゅうれんされ、

━ 「くじけず テコ入れして、

  もう一度、配信にチャレンジすべき」

前向き落着らくちゃくをみたのだった。


━ 「紛糾ふんきゅうしたからこそ、

  予定調和をやぶって面白かった」というスタッフさえいた。


・・乱脈らんみゃくコメントらんにもたような意見はチラホラ見受けられた。


(プロデューサー)(ディレクター)と同窓のラジオアナからは、

━ 「視聴者はつか

   ビスケンとのつながりをもとめてアクセスしてきているのだから、

   どんなに正しい意見であっても、

   上から目線めせん押しつけ(・・・・)禁物きんもつ

もっとはばのあるオトナの対応でせっしてあげないと。

  ・・ 少額のせんだって、

     彼らにとっては精一杯の好意なんだよ」

  そうさとされた。


フレキシブルな側面そくめんを持つビスケンは、

忠告ちゅうこく虚心きょしんに受け止めるべきだと考えた。

売れ線アングラライターに物申ものもうす人は、いまや皆無かいむに近い。

好意こうい立脚りっきゃくしたアドバイスを無視ムシしたら、

それこそバチがあたるってもんだ。

 さすがに、社会でまている人の意見は

 内容はありきたりながらも、

 言葉を発する者の経験・蓄積ちくせきから

 つむがれるおもみゆえ説得力を持っていた。

 浮世うきよの苦労をあまり知らないビスケンのちたのだ。


女子高生に正論せいろんを伝える自分のやり方は、

チョイとばかりとストレートすぎた・・

・・反発はんぱつらうのも、まぁ当然だワな。


視聴者からの ━ 「犯罪幇助(ほうじょ)指摘(してき)も、

        弁明べんめい余地よちなきアキレスけん

 

┃フグのキモよろしく、

究極きゅうきょくの美味ほどどくに近づく>は、ある意味真理しんりである┃

(ポイズン) をまんま文章化したようなビスケン発信に、

たえず付きまとう、

読者扇動(せんどう)文責ぶんせきラインをどこで引くかは、

ひどくなやましい問題だ。

「あなたの記事のせいで逮捕たいほき目にあいました。

 どーかたすけてください」

検印けんいん>の押された手紙を受け取っても、

かなしいかな、すくいの手は差し伸べられない。

・・無視ムシするよりほかに手はないのだ。

そんな時は、

十代のころ感銘かんめいを受けたNovel〈小説〉の一節いっせつ

「責任にも限界はある」をビスケンは心のささえにした。

 

他方たほう

コメントの中には、

歯噛はがみしたくなるような ガセネタ がじっていたのも事実だ。

たとえば・・「親のすねかじり」というフレーズである。

━ 確かに自分は地方の旧家きゅうかに生まれ。

  物質面では なに不自由(・・・・・) なく育った。

  安くはない大学の入学金、授業料に加えて、

  東京に部屋をかまえるのも、親に負担ふたんをかけたさ。

  ただし、経済的に厄介やっかいをかけたのは大学二年()までだ。


━〇━

ビスケン18歳(いまの(しおり)とちょうど同い年)のとき、

大学の同人どうじんたちと発行した

キャンパスマガジン『物見遊山』(全三巻)は、

ほんの一部(いちぶ)脚光きゃっこうびた。

 鋭いアンテナを持つ出版業界のもの編集から

 「お声」がかり、

 サブカル系雑誌に非合法スレスレの

 (もしくは片足をはずした)い文章を書いた。

 ┃ビスケンのコラム記事は、

  ディープなそうに、

  麻薬注射のごとき、浸透しんとうたした┃


時を待たず、

情報誌やアダルト雑誌からもオファーが舞い込み、

せっせと足場あしばかためていった。

・・少なくない原稿料をかせぎ出せるようになるまでに、

  長い時間はかからなかった。


ライターよりエディター志向の強いビスケンは、

現状げんじょう安住あんじゅうすることなく戦略的せんりゃくてきに動き出す。

機会をつかまえては、

担当編集者へ働きかけ、

積極的に同人仲間を紹介していった。

結果・・いもづる式にブレイクをたすことになる。

『物見遊山』の異能集団は、

インディーズからプチ(・・)メジャーの場へとおどり出たのだ。


かような経緯けいいにより、

金銭面において、

ビスケンは、

大学三年()から完全に独立を果たし、

自活じかつできるようになっていた。


━━ ムーブメントをおこすには、集団を必要とする。


その後・・

意気投合した・・

よりヘヴィーな仲間たちも参戦さんせん

(ビスケン)は、

前々(まえまえ)から温存おんぞんしていた計画を実行へ移す。

『物見遊山』のバージョンUPたる、

ムック形式の新書版『グレイゾーン』を

新興しんこうのオルタナ出版からバックアップを受け)

「企画/編集/出版」したのである。

全四巻30万部突破(とっぱ)を記録。

┃<グレイ系>なる新語を生み┃

目論見もくろみを裏切らない成功を勝ち取った。

金銭面でも大いにうるおい、業界内に足場をかためたのだ。


チカラのある者は、若くして頭角とうかくあらわす>

 を・・ビスケン軍団はでいったのである。


「良いこと」と「悪いこと」は背中合わせにやってくるもの。

・・イリーガルなネタを(ブラインド)(フェイス)した読者から

逮捕者たいほしゃが出始めたヤバイ事情と、

『グレイゾーン』に対する、

外圧がいあつ日増ひましに強くなってきていた危機感。

そして、読者にさるあぶないネタを、

これ以上エスカレーションさせたら、

洒落シャレではまなくなる帰結きけつ回避かいひ

(ジュリーのいたGS/タイガースみたいに

 人気のあるうちに解散すれば、しまれ、

 あわよくば伝説になれるだろうという思惑おもわくのもと)

得意とくいわざである、要領ようりょうの良さを発揮はっき

『グレイゾーン』をいさぎよく終刊させることに決め、

それぞれ、個別(こべつ)活動していく決断をくだしたのである。


爾後じご・・

出版しゅっぱん不況ふきょうの波にまれた

雑誌媒体(ばいたい)には見切りをつけ、

(単行本契約オンリーにしぼり)

ネット上での個人連載を販売するシステムに切りえ、

軌道きどうに乗せることにも成功したビスケン。


かつての仲間【異能+ヘヴィー軍団】は・・

小説家に転身したり、

イラストレーターになったり、

スクープ連発「週刊文冬」の編集者に収まったり、

小金持ち相手の《㊙ツアー会社》を設立したり、

某国で・下手へたちして・へいの中にすべり落ちたり、

狂信読者にぼく●されたり、

ド〇ッグの過剰かじょう摂取せっしゅで集中治療室に入ったり、

カプセル入り幻〇剤をみ、ビルの屋上から・飛翔ひしょうつい●↓したり、

・・悲喜ひきこもごも。

━〇━


直近ちょっきん・・

ビスケンがnoteに掲載けいさいした

『健康食品特集』や『市販薬で快感を!』は、

非合法なコア路線から、

脱却だっきゃくはかろうとした新しいこころみであった。

しかし、

低評価96パーセント+罵詈ばり雑言ぞうごんという惨憺さんたんたる有様ありさま


読者の内部では、

すでに、

ビスケンのいた種子しゅし着床ちゃくしょう

くきを伸ばし、独自の成長を始めていた。

彼らは、いくぶん・・手におえない存在になりつつあったのだ。

イリーガル(非合法)な記事ほど歓迎かんげいされ、

合法・穏当おんとうな内容の回は、はげしいブーイングをびた。


┃大好評をはくした┃

獄中記ごくちゅうき』のようなマブネタはそうそうないンである。

 再度、ムショ落ちしたいとは金輪際こんりんざい思わない。


自分自身の迷走めいそうと ━ 読者との接点せってん乖離かいり

「つくづくむずかしい時期にかったなァ」

と思わされる今日きょうこの頃である。



私設(・・)パトロール隊 結成(けっせい)のきっかけとなった、

 メルマガ『アルティメット/亜細亜 〇〇ータ 買春map』の発行に関しては、

 (ビスケン) の知られざる、

 根本こんぽん事情が介在かいざいしていた■


・・それについては、次回にゆずろう。







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