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哉カナⅡ/18歳  作者: カレーライスと福神漬
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七尾の申し出・パート2

夏の 蔵出し第五弾

(内容的には第二部なのですが・・)。




結局、しおりは、

ソファでうとうと(・・・・)しただけで朝を迎えてしまった。


熱め(41°+)の朝シャワーをび♨

胡坐あぐら姿勢でもってソファにすわり、

ゆず季(ユっP)からの贈答品(ぞうとうひん)である、

冷えた・牧之原の雫茶プレミアム350ml・ペットボトルを飲みながら、

シリアルナンバーの打刻だこくされた

(とつ)レンジャー』次回作の脚本(ホン)を声に出して、

(はしら)」「()()き」をふくめ、

四色キャスト全員(他の登場人物のセリフまで)

(まる)ごと食べるようにメモリーしていく。

(しおり)ブレイン内を、

キャスト各々(おのおの)が\3D色彩/となり抽象(ちゅうしょう)自在にめぐる。


┃スーパー戦団本編(ほんぺん)┃で・・

ついに、

レンジャー’Sが邂逅かいこう()たした《最強ヴィラン》は

(ちょっと(たぐい)のない)

非常にった設定のキャラクターであった。

ナイス・アイディアに慢心まんしんせず、

よくられたストーリー展開てんかい連結れんけつしてくるなんざ、

さすがは売れっ子脚本家だけのことはある。

・・映画『人間国宝』の初速しょそくも快調らしい。


マロひきいる紅組(あかぐみ)がCGを使い、

《最強ヴィラン》を、

どのような造形(ぞうけい)へとモデリングするのか?興味はきない。

チーフ助監督が見せてくれたストーリーボードでは、

その実態(じったい)(ボカ)され、

シャドウ〈影〉しかえがかれていなかった。


いけ好かないマロ監督だけど、

仕事への情熱とテクニシャンぶりは認めざるをえない。


《最強ヴィラン》登場回から、

(とつ)レン』は連続ドラマ形式へ移行いこうする。

いかなる最終回を迎え?

どのように映画版へつなげていくのか?

さき読みてんで(・・・)不可能であった。

主演格の(しおり)にさえ、

その内容は明かされず「トップシークレット」あつかい。

次回作の脚本は厳重管理され、

撮影直前までキャストに渡されることはなかった。

・・脚本を紛失ふんしつなどしたら罰金(ばっきん)訓告くんこくが待っている。

・・深更(しんこう)(とつ)ブルーが蒼白そうはくになったのもムリはない。


しおりにとっても前例のない出来事であった。

考えてみれば、(かつ)て、ここまでの注目作に出演した事はない。

期待の外軌道(がいきどう)からブレイクするパターンが多かった

(ラジオ(しか)り、映画(しか)り、

 二時間サスペンス『お手伝いさんは見た』だってそうだ)。

しいてげれば『朝ドラ/サスティ━ン』くらいか⁉

ただしあの頃は事件の余波(よは)もあり、<微妙(びみょう)人気>を浮遊ふゆうしていた。

今回の『(とつ)レン』は、

アイドル女優☆待望(たいぼう)の新作という〈初めての〉位置づけなのだ。


┃かのハリウッドでは、

 新作映画の脚本を不正(ふせい)ゲットした者の手により、

 ネット・オークションへ出品されてしまったケース。

 SNSで映画の内容(=ネタばれ)が拡散かくさんしてしまった事例じれい

 少なからず発生している。

 よって、国家機密なみに厳重げんじゅう管理がなされているワケ┃


━ 観客は、簡単なストーリーやキャスティング以外は、

  なるべく白紙で作品に接したいと思うもの(一般論的に)。

━ ミステリーを読む前にトリックや意外な犯人を知ってしまったら、

  きょうざめしてしまうのと一緒いっしょ(例外者も()るけど)。

━ ネタばれは断固だんこ阻止そししなければならない。


令和九年|正月開始|の

『チャンバラ戦団/(とつ)レンジャー』は、

第一回放送まで二週間を切った。

注目番組ゆえ、

ネット・リークへの警戒けいかい

作品内容の情報管理(セキュリティー)には神経質になって当然である。


いっぽうマニアは、

様々(さまざま)な手を使い、情報を得ようと尽力じんりょくする。

♦たとえば、宣材写真や予告スポットの仔細しさい検討けんとうおよび考察〈茶(おび)〉。

♦制作側から小出(こだ)しにされる情報を必死こいて分析ぶんせきする〈白(おび)〉。

♦特許庁〈J-PlatPat 〉サイトの「商標検索」を開き、

登録商標の確認を行い、番組内容を類推るいすいしていく知能犯(ちのうはん)もいる〈黒帯〉。

(制作側は、さらにその裏をかくため隠蔽いんぺいほどこし、

 まずは海外の小さな国でもって先に商標を出願したのちに、

 あらためて半年後に、

 日本で商標権を申請しんせいするという(うら)ワザを駆使くしするケースもある)

♦イースターエッグの徹底究明(きゅうめい)(その道の達人がいるのだ)※〈特殊系〉

♦番組関係者・スタッフのⅩ(SNS)を(つぶさ)にチェック。

♦『哉カナ』オンエア中に、DJ汐から発せられる

  断片(だんぺん)ワードをひろう((とき)おり、におわせ発言をする)。

♦一般視聴者向け試写に参加した人を探し出し、直接番組内容を知る 等々(とうとう)

・・CIAさながらの知略(ちりゃく)戦が繰り広げられるのだ。


また、『(とつ)レン』はガードがかたいぶん、

 ┃番宣では四色レンジャーズの役名すらせられ、

  (とつ)イエロー〈=〉笹森(ささもり) (しおり)としか公表されていない┃

反比例(はんぴれい)作用を誘発ゆうはつし、

番組内容を把握(はあく)したい者は日ごとえていった。

・・かくされれば知りたいのは人情(ビ二本みたいなモノ)!


つい先日には、

おもちゃ会社の製造ライン工場でアルバイトしている者が、

(とつ)レンジャー』の敵キャラ・フィギュアをスマホ画像に収め、

(エックス)にポストし、

それを知った制作側(およびTV 局)は、

その回収かいしゅう大わらわ(・・・・)となったのは記憶に新しい。

・・Ⅹ発信者は懲戒(ちょうかい)解雇された。


ネット探偵〈=番組クラスタ〉にとって()情報発信は、

$動画再生数・記事のPV数を荒稼あらかせぎするには持ってこいなのだ¥


また、

(とつ)レンジャー』のマーチャンダイジングは(スゴ)くて、

先般(せんぱん)、新たに、大手お茶メーカー「〇〇園」との契約も完了させた。

メーカー側は、

映画公開に合わせるかたちを取り、

《春のお茶まつり》と銘打めいうって、

おまけ定番となった、

<ペットボトルキャップ展開>を大々(だいだい)的におこなうと発表した。

・・ほとんど『スターウォーズ』なみである。


プロダクト・プレイスメントだって※²

有名ブランドから、

レンジャーズの身に着けるファッションやアクセサリー、

持ち道具のPC、メガネ、腕時計に至るまで、すべて無償むしょう貸与たいよされる。


(とつ)ピンクのモモなんかは、

私服(Gパン姿)と撮影衣装(いしょう)落差らくさに、

スタッフから「花売り(ムスメ)がレディになった」と揶揄(からか)われた。

自前じまえでは購入こうにゅうのムズカシイ高級服を着れるのは、俳優の醍醐味だいごみである。

・・新進女優なんかは、そこに、せられてしまうのだ。



※)予告映像や宣材写真に、

  制作者側がひそかにしのばせた

  ・・「隠れメッセージ」。


※²)映画・テレビドラマ・アニメなど、

   劇中に実在する企業の商品やブランドを

   押しつけがましくないよう(?)

   自然に登場させ、宣伝する広告手法デス。


━☀━

近頃ネットを開くと、

やたら『太陽にほえろ』の広告を目にしますな。

これは掛け値なしのモンスター番組(刑事ドラマね)。

さまざまな角度から見て楽しめる・・

有名なテーマ曲および劇伴の良さ♪

「マカロニ・Gパン・スコッチのカッコよさ」とか、

番組の基本コンセプト「走る」ことの素晴らしい躍動感、

「人情モノ」としても(おつ)だし、

「初期・山さんの不良っぽさ」など、見どころ満載(まんさい)

徐々(じょじょ)にコロンボ化していく)。

ほかのキャラクターも全員が立っていて、文句のつけようなし。

|<哉2>読者に|

数ある印象回の中から、

『太陽~』の売りのひとつだった、

「山さん取り調べ編」をしたい。

筆者が見た中でナンバーワンは ━━ <沈黙>

次点に ━━ <逆転>を挙げる。

(殿下活躍編の<プロフェッショナル>も洒落ていて面白い)

━☀━


ほんじゃ、また来週。


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