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プロローグ1

ローファンタジーになってました。m(_ _)m

ハイファンタジーです。すみません

「隆介お〜き〜て〜!」

「う〜ん…おはよう…またか美菜…。毎回その起こし方をどうにかしたらどうだ。女の子なんだから…。俺が間違えて美菜を襲っても知らないぞ?」

「ぼ、僕なら別に襲われても…」ボソッ

「なんか言った?」

「う、ううん!何でもない!そう!何も!じゃ、じゃー下で待ってるね!」


 隆介のお腹に跨っていた少女は、そういうと慌ててその場から降りて、早足で扉に向かって歩き、扉を開けて階段を降りていった。


 今のは柏原美菜(かしわらみな)。幼稚園からの幼なじみで、歳は俺と同じ15歳。ふんわりショートの綺麗な薄茶色の髪に、青色のヘアピンが2つ左に付いている。透き通る白い肌、茶色い瞳、幼さ残る顔。身長は低く、多分…150㎝ぐらい?逆に詳しかったらおかしい。美菜は僕っ子で元気があり、人懐っこい為、小動物みたいで可愛いと学校では評判である。特に男子から。一番気になるのは頭にアホ毛がある事。いつも思うけどあれどうなってんだ?


「はぁ〜いつも起こしてくれるのは嬉しいけど何だかな〜」


 天草隆介あまくさりゅうすけ。眉毛まで伸びた黒髪。黒い瞳に、目鼻の整った顔。身長は175㎝。優しい表情に誰もが振り向く美少年と言って良いほどのレベルだが、残念な事に隆介は陽キャではなく隠キャである為なるべく目立たないように過ごしている。が、何故か目立ってしまうという難点。趣味はお菓子作りと、女子力も少しある。そんな隆介は2人に絶対言えないある秘密を抱えている。


「さて、着替えて下に降りるか…。はぁ〜学校に行くの辛い…。でも2人にこの事は言えない。迷惑をかけたくない。だから俺は耐えるしかない」


 一瞬落ち込んだが、気を取り直して高校の制服に着替える。その後は扉の方に向かって歩き、階段に向かう。


「ま、心配させるのも悪いし、いつもどおりにするか」


 バシッ!と自分の顔を叩き、階段を降りて行く。降りて右に曲がり、目の前の扉を開ける。すると目の前のテーブルに美菜がおり、椅子に座っている。その奥のキッチンには朝ご飯の用意をしていたピンク色のエプロン姿の少女がテキパキと用意をしていた。


「あっ!やっと降りてきた!遅いよ隆介!もう直ぐ朝ご飯ができにるから座って!僕もうお腹すいたよ!」

「ごめんごめん、ちょと探し物をしてた」

「もう!しょうがないな!次から気をつけてね!」


 頬を膨らませ、ぷんぷんとしながら怒っていたが、怖いと言うよりその怒り方が可愛かったので、隆介は少し笑いそうになったが我慢した。


「はいはい気をつけるよ」

「も〜!」


 美菜は椅子から降りてアホ毛をピコピコさせながらぷんすかしていたが、キッチンにいたもう一人の少女が朝ご飯を持ってきた為、椅子に座り直し、置かれる朝ご飯を見ていた。


「おはよう鈴菜。いつも悪いな。感謝してるよ」

「わ〜!鈴菜ありがとう!いただきます!」

「おはよう隆介。どう致しまして美菜。別に当たり前の事をしているだけよ」


 彼女は剣崎鈴菜けんざきすずな。鈴菜もまた、幼稚園からの幼なじみ。黒髪触覚ヘアーの、腰まで伸びたロングストレートに、吸い込まれそうなほど綺麗な黒い瞳、綺麗に整えられた顔は男子皆んなを惹きつける程のクールな美女、と言っても過言ではない。スタイル抜群で、出る所は出ていて、引っ込む所は引っ込んでいる。身長も俺より低いが多分166㎝?成績優秀、運動神経抜群、料理も完璧、学校では生徒会長をやる程の完璧女子。


「それでもだよ」


 俺の両親は外国でお仕事をしている為、余り日本には帰ってこない。もうここ何年も会っていない。お金は毎月送られてくるのでその面に関しては心配ない。それもかなり大金。連絡も、俺の事を心配してくれてちょこちょこ送ってくれる。ご飯関係は、俺はお菓子を作れるが料理の方は全くできない為、平日は毎日鈴菜が家に来てくれて、朝ご飯、昼の弁当、晩ご飯を作ってくれる。美菜の方は、毎日と言っていいほど家に来て、ご飯を食べたり、遊んだりしている。


「褒めても何も出なわよ。ほら冷めないうちに食べましょう。登校時間に間に合わなくなるわ」

「あはは…。そうだな、冷めない内に食べようか。よしじゃーいただきます!」

「いただきます」


 先に食べていた美菜は幸せそうに朝ご飯を食べていた。

 メニューは白飯、赤味噌の味噌汁、焼いたシャケ、昨日の夜残った肉じゃが、サラダ。


「うん!美味い!昨日鈴菜が作った肉じゃが味が染み込んでいい!味噌汁も俺好みの味付けになってて美味しいよ!」

「うんうん!やっぱ鈴菜の料理は美味しい!」

「べ、別に隆介好みにした訳じゃないからね?私が美味しいと思った味付けをしてるだけよ」


 鈴菜は頬を真っ赤にして朝ご飯を食べていた。3人は食べ終わった後台所に行き、少し洗い流した後、食器洗浄機に入れる。


「よし!行くか!」

「レッツゴー!」

「ええ」


 3人で玄関に向かい、隆介が扉を開けて家から出る。俺達は、徒歩で15分ちょいの所にある青空高校に通っている。

 はぁ〜…また今日も…。


「どうしたの?」

「どうかしたのかしら?」

「あ、ううん!何でもない!」


 まだ3人はこの時、学校で起こる事をまだ知らない。日常が終わり、新たな始まりが。

読んでくださってありがとうございます!

次回隆介はどうなってしまうのか!

今後読んでくださる嬉しいです(๑>◡<๑)

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