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第159話 空白の祭壇

ケルト世界。


森外縁。


夜。


霧。


祭壇跡。


古い場所。


神兵達が調査していた。


記録にはある。


地図にもある。


だが。


現地。


何かがおかしい。


祭壇。


存在する。


石もある。


形も残る。


だが。


誰に捧げた祭壇か。


分からない。


神名が無い。


記録も無い。


歌も無い。


祈りも無い。


空白。


ただ。


そこだけが残る。


若い神兵が呟く。


「空っぽだ」


老神兵は答えない。


森奥。


狼。


十四匹。


並ぶ。


近い。


近い。


だが。


越えない。


風。


霧。


祭壇。


失われたものだけが。


そこに残っていた。


(次話へ)


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