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第123話 森に残る名
ケルト世界。
森外縁。
夕方。
風。
霧。
神兵達。
境界石の前。
今日も。
名前を読む。
土地名。
森名。
神名。
忘れないため。
若い神兵が止まる。
文字。
また少し薄い。
欠片。
増えている。
急ではない。
だが。
進んでいる。
森奥。
黒い狼。
五匹。
近い。
だが。
越えない。
見ている。
待っている。
老神兵が石へ触れる。
「残ってる」
小さい声。
皆。
続ける。
土地名。
神名。
森名。
風。
狼が少し下がる。
だが。
消えない。
若い神兵が呟く。
「まだ守れてますか」
老神兵が短く言う。
「呼べるならな」
夕方。
鳥。
木々。
森は今日も呼吸していた。
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