第4話 ちんぺい
めっちゃイケメン。顔面が神さまに祝福されて産まれてきた男の子である。これ人間だったら、もはや将来約束されたも同然である。何を約束しているのかは知らんけど。
で、そんなイケメンちんぺいさんは、ことあるごとに私の肩に登ってくる。気分はスプーンおばさんのルウリィである。ただ、ルウは軽そうではあるけれども、ちんぺいは重い。
しかもちょっとかがむと、どんどん背中のほうに移動してきて、最終的に私がひどい体制になる。
ほんで飽きたらどっか行くのである。遊ばれた気分だ。
そんなちんぺいだけれど、実はメンタルは多分我が家でいちばん弱い。私も弱いけど、ちんぺいも弱い。
一時期、脱毛症どころか、ストレスから来るのだろうか。一部分を毛づくろいで舐めすぎて出血までしていたことがある。
当たり前のことだが、にゃんこは喋らない。
なので、出来るだけメンタルケアになるであろうことはしてきたつもりだけど、そのおかげなのかそうでないのかはわからないが、最近は落ち着いてきており、脱毛症も治ってきている。
思えば、くろちゃんがうちに来たときに、いちばん面倒を見ていたのはちんぺいだった。
周囲に気を使いすぎる子なのだろう。
もっとわがままになっていいんだよっていつも話しかけるけれども、だからこそのルウリィにおけるルウ、またはナウシカにおけるテトの役回りなのだろうか。
ええのよ、ちんぺい。もっと私でルウリィや、ナウシカごっこをしてもええのよ。
ただね、肩がこるのでそれはごめんね。にゃーんじゃねえのよ。ルウリィもナウシカも若いでしょ。私は若くはねえのよ。
おっ、なんだやんのか。かかってこいこりゃこのやろう、ふてえやろうだ。ごろごろごろごろ。喉を鳴らしながら、今日も私にかかってくるのである。




