33話 六日目、終了
「させるか!」
インターが前足を振りかぶり仔美に注射器を刺そうとするところを祥平は後ろから止めた。刺さる五センチのところで注射器は止まって、その後祥平によって奪われた。
そして、時がやって来た。インターはその場で急に仁王立ちをして、光を発しながら消えていった。
六日目、終了。
「あぶねぇ……………」
みんなは仔美がやられる焦りから助かった安心に切り替わり、地べたに座った。全員ずっと歩き回っていたので疲れている。
だが、ここで休んでいる訳にはいかない。先生が来る可能性があるのですぐさま洸介は立ち上がった。
「お前ら、撤収するぞ」
その一言で他の五人も立ち上がり、学校を去ったのであった。
「耐えたのか~!!すごいねぇ!」
「心の底から言ってないだろ」
秘密の場所にて、チョコはインターの眼球部分から撮影した映像を見ていた。隣で波律も見ていたが、チョコの感想にツッコむ。棒読みですごいといわれて嬉しい人はそうそういない。
まだ謎は残っている、その事実に完全に油断している。もう誰も止めることはできないと思っている。あと残すところ二日である、二日でどうにかできるものではないと思っているのか。
「かわいそうにねぇ、今までの努力、全部意味ない!アハハ!!」
「サイコパスめ」
「でも、悪くない解決策だよねぇ。一つのロボットを六人で押さえつける、プログラミングで対処できるのか不安だな」
「とか言って、明日には動かすんでしょ?」
「せいかーい」
「バケモノめ」
チョコはプログラミングをちょちょいのちょいと簡単にできてしまう。言語などを学ぶ必要があるためプログラミングは難しいのだが、それをいとも容易く行われてしまうえげつない行為であることをチョコ自身は思ってないそうだ。
「さあ、明日に期待しよう」
そう言って、チョコはまた作業に取り掛かった。
朝を通り過ぎて昼の一時、洸介はベッドから目覚めた。特に目立ったことは昨日起こっていない。むしろ収穫はマイナスである。さてどうしたものか。
そういえば…………あのSDカードって文章のデータだけだったよな…
洸介は思い出に残っていることから一つの可能性を考えた。思い出したのは「Cicada3301」である。匿名掲示板にあげられた画像から様々な情報を得て、謎を解く。至ってシンプルだが、普通の人にはできないほどの知識が必要なものであった。
さっそく洸介はSDカードをパソコンに差し込み、文章のデータを開く。
そういえば画像じゃねぇ…諦めるか…
我に返り、無駄な抗いは不必要だと悟った。SDカードをパソコンから抜く、綺麗な濃い青色だ。
…青色?
そのSDカードをよく見てみる。左下の端に何か書いてある。
『9』
しかもデジタルフォント。これはまさか…
洸介は徐に"赤色の"USBメモリを探した。机の上からそれを取ってよく見てみる。見た時は気にしていなかったのだが、今になってとてもいい収穫だったし、伏線でもあった。
『5』
洸介はスマホを取り出して、メッセージアプリを開いた。




