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さっく・あうと  作者: 音色利揮
四日目
25/51

24話  手掛かりを探そう

「ないわね」

「まあ、この学校の広さなんだから。見つかる方がまれだよ」


 一階の職員室。仔美と円得は謎の手掛かりである色と文字を探していた。だが、なかなか見つからず苦戦している。

 机の上から中まで探したのだが一向に見つかる気配がない。やれやれどうしたものかと思っているとき、何かが聞こえてきた。


「…………上が騒がしいわね」

「嫌な予感しかしない…………」

「逃げる準備くらいはしておこ」


 二階なのかは知らないが、とても大きな足音が聞こえてきた。ダンダンと地面を蹴った衝撃が下にまで響いている。まさかと思って一応すぐ逃げれる準備をすることにした。

 職員室のど真ん中に行って、前と後ろのドアどっちから来ても逃げれるようにした。


「怖い…」

「大丈夫よまどえは。運動部でしょ?」

「うう…」


 少し身をすくめている円得に仔美は安心するように声をかける。だが、自分自身だって落ち着いてられない、心臓がバクバクしている。振動で血管がちぎれそうだ。

 少し時間は経って、振動は止まった。音も止まって一安心だ。


「…大丈夫そうね」

「本当…?」


 円得は怖さで何も信じれない様子だ。このままだと逃げる時にも支障が出るので早めに通常運転に治ってほしいところだ。

 でも、三十秒経っても何も起きなかった。


もう大丈夫なはず。そろそろ再開してもいいわね。


「まどえ。また探そう」

「…うん」


 仔美は怖さを忘れてまた真剣に探し始めた。円得は怖くて手がうまく動かないものの、頑張って作業を再開した。

 この学校のいいところは広いところである。逃げるルートが豊富であり、変なロボットに追いかけられてもくことができる。

 だが逆に学校の悪いところは広いところだ。手掛かりが見つかりにくく、一つ探すのにも一苦労する。


「ここはもうなさそうね…探す場所はもうないわ…」

「じゃあ移動する?」

「そうね…」


 現在時刻は二時三十六分。午前六時までのこりあと三時間二十四分。




 四人は学校の中を回り謎の手掛かりを集めている。そんな状況下の中、栖春と和貴はその四人とは違う行動をとっていた。手掛かりを探すのではなく、謎の方を詳しく調べていた。


「なあ…本当に地下なんかあったのか?」

「試せばわかるでしょ」


ピッピッピッピッピッピッ


チーン


「うお!?なんだぁ?」

「ほら、下の方に向かってる」

「ここ…一階だよな?」


 栖春はエレベーターの中であの八桁の数字を打ち込んだ。すると、和貴のときと同じように一階を通り過ぎて下に向かっていった。

 何が起こっているか飲み込めない栖春は何も考えることができなかった。


チーン


「…まじであったのかよ」

「写真で見たでしょ」


 エレベーターのドアが開き、奥の景色が見えた。真っ白い壁と床と天井。学校の雰囲気とは真反対の場所だ。

 栖春は目を見開き驚く。この学校にこんな場所があったとは全く思っていなかったからだ。


「…あ、あれが写真の?」

「そう」

「まーた変なことするよな」

「暇なんでしょ」


 ドアの横の黒い暗証番号を入力するパネルを見た栖春は一言。

 この事件の犯人にはもう飽きた。なんでこんな回りくどいことをするのか訳が分からなかった。正直面倒くさいし早くこんなことを終わらせたいのだが…


「安定の赤緑黒黒青」

「かわることはなさそうだね」


…本当にこれだけなのか…?面倒くさいのだがあまりにも簡単すぎないか?


 栖春の心に一つの疑問が生まれた。

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