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日々の思いつき、気まぐれエッセイ~By ふとんねこ~  作者: ふとんねこ


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11.悪役の休日

こんなことを思い付いたのはトールキン先生について考えすぎたからだ(´・ω・`)


 こんにちはー、ふとんねこです。先日トールキン先生すごいぞを書いていて思ったんですがね……


「悪役の皆さん(特に人外)、普段何していらっしゃいますかぁーーーっ?!」


 と言うことで本日の思い付きは『悪役の休日』と題しまして、主に魔王城等にお住まいの悪役の皆様方について考えていこうと思います。



 魔王って、ちゃんと王様なのかなって思うときがございます。そりゃあお城がありますから、一国一城的なノリで、国もあろうかと思うのですが……

 魔界系の話で魔王は出てきても国は……みたいなの多くないですか。それほど魔王が出てくるもの読んだ訳じゃないですけれども。

 (まつりごと)に勤しんでいる様子もあまり見ませんし、じゃあ何してんだと思うわけです。


 もしや、エブリディ休日なんじゃないですか? 勇者やら英雄やらが来るときだけ頑張ってて、あとはオフトゥンの中でダラダラしているのでは?


 そんな自分の素朴な疑問について、のそのそとオフトゥンの中で考えてみました。



 まずは、この『悪役の休日』における“悪役”の分類が必要です。

 ふとんねこ的に、悪役は色々な種類がある興味深い役どころです。しかし細々と分類しているとあれなので、一番大きなくくりにしようと思います。



 1つ目。敵対勢力のボス。相手方にもどんな邪悪なものでもそれなりの信念があって戦っているタイプ。勇者対魔王の魔王がこれに当たります。敵国の主だったりするかな。

 トールキン先生で言うなら『指輪物語』のラスボス、“1つの指輪”の主人である冥王サウロンですかね。まあ指輪戦争の時は塔の上で目ン玉形態でギョロギョロしていただけでしたが。


(※蛇足:最初からラスボスだった訳じゃないのがまた敵国の主感がしますね。二枚舌で上手いことその時々主人を乗り換えて最終的にラスボスとは……恐れ入る)


 もう1つは破壊神的な存在。ほぼ自然災害。信念は持たず、衝動のまま暴れる邪悪の塊であるタイプ。

 世界を滅ぼそうとする系の邪神かな……我が『ショタコン転生』の邪神はこのタイプですね。

 トールキン先生で言うなら、モリアの底にいたバルログの印象が強いです。まあバルログにもボスがいて、彼等もそれなりに色々考えているみたいなんですが……大暴れの印象が鮮烈なんですよね。


(※蛇足:バルログって身の内から燃えていること、地の底で眠ったりしていることから、もしかして火山、噴火、溶岩辺りのメタファー的存在では……と思いました)



 さて、2つに分けてみましたが(例についてはふとんねこの主観。あんまり参考にならんと思います)この内後者は休日が想像しやすいですよね。

 まさにバルログ。ふと「暴れよっかな」という気分になるまで休眠です。山の底であれ、海の底であれ……ひたすらイン・ザ・オフトゥンであります。

 ふとんねこが気になる休日はこちらではないので、これはこの辺で。



 ではもう1つ。敵対勢力のボスが、物語の中で焦点を当てられていない間何をしているのでしょうか?


 特に思ったのが『指輪物語』での活躍が耳に痛い、サウロンの部下である指輪の幽鬼ナズグルの首領“アングマールの魔王”です。


 貴方、指輪戦争に駆り出されただけで出番終わったでしょ。駆り出される前もそこそこ戦いに出ていたのは知っているけれどもそれ以外は何してたの。


 どうせ彼はミナス・モルグルに引きこもってたんでしょうと思うのですが……逆に町に繰り出してショッピングとかしてたらギャップで好きになるかもしれません。

 実はきちんとオーク生産の指示を出したり練兵に勤しんだりしてたのかもしれないんですけれど、その姿を少し見せてほしかった。いつもあのマントマンスタイルじゃないだろうし。


 こんなふうに考えていて、悪役って全体的に大変な役だなと感じました。


 だって物語の中で、かなり重要な立ち位置なのに焦点を当ててもらえないと何をしているか不明という……

 書き手として、悪役の動向を一々書いていられないのは分かるのですが、不意にこうして彼らの普段の姿が気になると「格好付けてる彼らにも寝ながらポテチ食う瞬間とかあるのだろうか」って思っちゃうんですよね。

 悪役には格好良く居続けてほしい。そう思うふとんねこです。



 一応国を持っているので、きちんと統治に力を入れているのかもしれませんが、そういった描写はあまり見ないんですよね。

 判子を押すシーンだけでもいいから、暇人じゃないと読者に伝えてほしい……じゃないと気の抜けたスウェット姿でポテチ食う様子を想像しちゃうから……


 トールキン先生のお力を勝手に拝借して考えてみましたが、やはり悪役の休日は謎に包まれていますね。

 日常の様子が明らかになっては“謎めいた悪役”という(ツラ)ができなくなるからでしょうか。

 こっそり頑張りながらニートしているという結論しか出ないので、今後は自分の悪役にそこそこ頑張らせようと思うふとんねこでした。



 あまりぐにゃぐにゃ考えていても飽きてくるでしょうからこの辺で。皆様の思い描く『悪役の休日』を良ければ教えてくださったら、とても嬉しいなぁと思います。

 ではまた、次の思い付きでお会いしましょう!!


もうこのエッセイ、タイトルを『トールキン先生といっしょ』にしたらいいのでは? と思い始めてきました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 悪役の休日……これは面白いですね。 良い視点をいただきました! [一言] 自分の作品にはまだ悪役らしき悪役が登場していないのですが、登場させる際には考えて見たいと思いました!
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