最果ての安住の地
地球にダンジョンが産まれたら ~終章:道東の聖域、新しい命の夜明け~
第百四十三章:最果ての安住の地
エーゲ海の風を後にし、三人が辿り着いたのは、北海道・道東の静かな原野。
かつて潜った帯広や釧路のさらに奥、人里離れた場所に、天は『金剛不壊』のスキルで一晩にして堅牢かつ温かみのあるログハウスを建てた。
「……ここなら、誰にも邪魔されない。凛、椿。これからは、ここが俺たちの家だ」
窓の外には、地平線まで続く緑と、野生のエゾシカが時折顔を出す穏やかな風景。
都会の喧騒も、ギルドの欲も届かない、文字通りの「聖域」だ。
第百四十四章:最強の妊婦、捜索禁止!
「ダーリン、ちょっとだけ! そこの裏山のダンジョン、偵察してくる!」
「あなた、私も少し体を動かさないと、魔力が溢れて……」
「ダメだ!!」
天はエプロン姿でピシャリと言い放った。レベル80、全能の父となった彼の威圧(愛)は、Sランク超えの二人すら大人しくさせる。
「いいか、出産までは二人とも『捜索禁止』。魔力消費も最小限だ。……食材が必要なら、俺が無限収納から出すか、そこらのダンジョンを瞬殺してくるから」
「……はぁい(笑)。でも、ダーリンが過保護すぎて、私、お姫様になった気分だよ」
「ふふ、幸せな悩みですわね。……あなた、今日のスープは、あの利尻昆布の出汁かしら?」
第百四十五章:究極の自給自足
天の「自給自足」は、常識を超えている。
庭の小さな畑(に見えるもの)には、世界中で集めた『太陽のトマト』や『黄金のホップ』が魔力で豊かに実り、裏の生け簀には『フォグ・ホエール』の切り身が鮮度を保ったまま保管されている。
朝食: 根室牛乳で作った自家製ヨーグルトと、十勝のハチミツ・スライムの蜜。
昼食: 釧路の秋刀魚と、アテネの黄金オリーブで作った『和洋折衷パスタ』。
夕食: 帯広サフォークのポトフ。味付けはサロマ湖の魔力塩のみ。
「……うーん、美味しい。ダーリンのご飯を食べると、お腹の子がポコポコ動いて喜んでるのがわかるよ」
「……ええ。私も、胎内から溢れるような生命力を感じますわ。……あなた、ありがとうございます」
第百四十六章:世界一幸せな、パパの決意
夜、薪が爆ぜる音だけが響く静かなリビング。
天は、少し膨らみ始めた二人の妻のお腹に、優しく手を当てた。
かつて「2階おじさん」と呼ばれ、会社を追われた自分が、今では神の力を持ち、世界一美しい二人の妻と、新しい命に囲まれている。
「……安全マージンを取って生きてきたけど、最後に手に入れたのは、マージンなんて関係ない、絶対的な『愛』だったな」
天は微笑み、二人の額にキスをした。
【現在の状況】
守屋 天: レベル85。スキル『万物創造・調理』を獲得。
守屋 凛・椿: 出産準備万端。世界で最も守られた妊婦。
世界情勢: 東京ギルドは衰退し、北海道の「謎の未踏区域」を神格化して恐れている。
数ヶ月後。
道東の静かな雪解けと共に、家の中に二つの元気な産声が響き渡った。
それは、新しい伝説の始まりであり、天の「究極の料理道」の、新しい常連客の誕生でもあった。
「……さあ、パパ特製の『離乳食(神域グレード)』、作るからな!」
(完)
プロンプト
そうだな…やっぱり日本が落ち着く
…北海道の道東の田舎に住もう!
自然豊かな環境で悪意がない田舎で自給自足で!
でも2人は出産まで捜索禁止です!




